生成AIを活用したWebサイト制作・運用改革によりコスト4割削減、制作期間を半分以下に短縮
Webサイト業務プロセスを抜本的に改革、新体制にて運用を開始
背景・概要
今年7月より、ベネッセが運営する「進研ゼミ」Webサイトにおけるデジタルマーケティング業務において、メンバーズのデジタルビジネス運用支援のノウハウと、UXデザインコンサルティングに実績をもつビービットの技術支援による「次世代型Webサイトプロジェクト」を開始し、PoCを実施してきました。本プロジェクトでは、これまでの人的な工数が多く発生していたWebサイト制作・運用において、生成AIを活用し「作業」を圧倒的に効率化、人がやるべき「戦略立案」「企画」業務にフォーカスし、顧客体験の向上ならびに、生産性向上の実現を目指すものです。
約3か月のPoCにより、進研ゼミ 中学講座のサイト制作において、生成AI並びにノーコードツールを導入し、業務プロセスを抜本的に改革することで、コスト4割削減・8週間から3週間への短納期化・人数体制7割減と成果があり、11月より新体制による制作・運用に段階的に移行いたします。次年度には、「進研ゼミ」におけるWebサイトの業務プロセスを全面的に改革する予定です。
「次世代型Webサイトプロジェクト」における新運用体制と成果
①最適なテクノロジーを活用し、業務プロセスを再構築
・運用業務、改善施策PDCAをクイックに実行するため、最適なソリューション(生成AI、ノーコードツール、画像制作ツール、プロジェクト管理ツール)を組み合わせ、運用を高度化
② ライティング業務の自動化
・顧客にとって分かりやすい説明文や、適切なワードを生成AIにより自動生成し、作業工数を大幅削減
・紙のDM用に作ったコピーの焼き直しではなく「Webに最適なコピー」を生成するAIを開発し、担当者のスキルによるばらつきをなくし、短納期かつクオリティが担保されたコピー開発が容易に
③ デザインテンプレートの導入
・専門知識がなくても、事前に設計されたWebに最適なデザインを組み合わせ、サイト制作を可能に
④ ノーコードCMSの導入
・Excelで作成したワイヤーからhtmlを作成する業務フローをなくし、Webサイトの現物をそのまま修正できる「ノーコードCMS」を導入
Webサイト制作・運用改革について各社のコメント
株式会社ベネッセホールディングス専務執行役員 CDXO 兼 Digital Innovation Partners本部長 橋本 英知
「この3ヶ月のPoCにより、生成AI活用が生み出す成果が確実に見えてきました。速やかに実装しつつ、さらなる活用範囲の拡大のためのPoCを引き続き行っていきます。
今回の取り組みのパートナー企業である、メンバーズ様、ビービット様と共に、生成AIをはじめとする最新技術活用、さらに「人」だからこそ活躍できる業務領域を特定することで、さらなる生産性向上と顧客満足度向上の両立に努めて参ります。」
株式会社メンバーズ 代表取締役 兼 社長執行役員 髙野 明彦
「生成AIやデジタル先端技術の活用による業務プロセスの変革は、飛躍的な生産性向上や新たなビジネスモデルの創出を実現し、ビジネス成果の向上をもたらします。
メンバーズでは本プロジェクトによる成果を他社へも展開し、Web運用のみならず幅広いデジタルビジネス運用の高度化を浸透させ、お客さま企業のDXを通じた価値向上に貢献してまいります。」
株式会社ビービット 代表取締役 遠藤 直紀
「生成AI活用によって、デジタルマーケティング運用業務の大きな効率化が進んできました。先端技術による自動化を進めることで、我々3社は各自の得意分野を活かし、お客様への高品質なエクスペリエンス提供に注力できるようになっています。教育・介護領域のリーディングカンパニーであるベネッセ様と、デジタルビジネス運用のプロフェッショナル集団であるメンバーズ様と協働することで生み出した本成果を、さらに大きく展開していくことを目指していきます。」
メンバーズについて( https://www.members.co.jp/)
メンバーズは、「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」をグループミッションに掲げ、「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」というVISION2030の実現へ向け、デジタルビジネス運用支援で企業の脱炭素DXを推進し、持続可能な社会への貢献を目指しています。
メンバーズのデジタルビジネス運用支援の強みは、顧客理解・現場主導・PDCA・炭素理解です。多種多様なスキル・知見を保有するプロフェッショナルなデジタルクリエイターが、デジタルマーケティング、デジタルプロダクトやサービスの新規開発から運用までデジタルビジネス運用を一気通貫して支援し、お客さま企業の成果向上と脱炭素の両立を強力に支援しています。
ビービットについて(https://www.bebit.co.jp/)
ビービットは、UX起点の事業成長・成果創出を支援することを通じ、「役に立つことがビジネスの主目的となった一兆スマイル社会」を目指しています。「デジタル時代の本質はUXである」と考え、経営者から一般社員まで幅広い層に向けた「体験価値の重要性」の啓蒙活動から、UX志向の事業戦略立案、サービスデザイン、さらにはUX改善を日々の運用業務に取り入れて成果を生み続けるための伴走支援およびソフトウエアの提供を行っています。
※(参考資料)ベネッセの生成AI活用推進について
4/16 社内AIチャット「Benesse GPT」をグループ社員1.5万人に向けに提供開始
https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/management/2023/04/14_5969.html
6/16ベネッセが、TMJ、Hmcommと、生成AIを活用した「次世代型コンタクトセンタープロジェクト」を開始
https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/management/2023/06/16_5987.html
7/13 ベネッセ、小学生親子向け生成AI サービスを7/25 から無償提供
https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/education/2023/07/13_5992.html
7/31 ベネッセが、メンバーズ、ビービットと、生成AIを活用した「次世代型Webサイトプロジェクト」を開始
https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/management/2023/07/31_5995.html
ベネッセのDX戦略について
ベネッセは、「コア事業の進化」と「新領域への挑戦」を中期経営計画で掲げており、その両者に関わる中心的な戦略として「DXの推進」を位置づけています。これまでもベネッセは企業理念である「よく生きる」を実現するため、デジタルテクノロジーを活用した提供価値の向上に長年努めてまいりましたが、0歳からシニアまで幅広い顧客に多様なサービスを提供するベネッセでこれまで以上にDXを推進していくために、2021年春よりDigital Innovation Partners(DIP)という組織を社長直下に構築。情報システム部門、人財育成部門、DX推進のためのコンサル部門が一体となることで、中期経営計画の実現を牽引しています。
https://www.benesse.co.jp/digital/
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