〈完全封鎖されたガザで何が起きていたのか?〉歴史学者が潜入し記録した戦時下の現実、世界を震撼させたルポルタージュ『歴史学者、ガザに潜入する』4月28日緊急出版!

フランスでベストセラー、世界10カ国以上で翻訳出版。英ガーディアン紙「年間ベストブック」選出など、世界で大きな反響を呼んでいるノンフィクション。

河出書房新社

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、45年以上に渡ってガザを取材し続けるフランスにおける中東現代史の第一人者、ジャン゠ピエール・フィリユ氏によるノンフィクション『歴史学者、ガザに潜入する』(税込定価2,860円)を2026年4月28日に緊急出版いたします。

ジャン゠ピエール・フィリユは10代後半から約45年にわたりガザに通い続け、アラビア語パレスチナ方言を自在に操るほど、この土地と人々を熟知する歴史学者です。その彼が2024年12月――イスラエルによる「殲滅戦争」の真っ只中のことです――にガザへ入域したとき、目の前に広がっていたのは、これまでの経験が一切通用しない、まったく異質な現実でした。

本書は、外部からの立ち入りがほぼ不可能となった戦時下のガザに、人道支援者として入域した著者が、現地で過ごした1ヶ月を克明に綴った、痛ましくも衝撃的なノンフィクションです。

ガザの人々は、自分たちが世界から見捨てられているのを知っている―― 

本書のなかで著者はこのように書いています。

「人道地帯」の恐るべき実態、増え続ける死体の扱われ方、逼迫する食糧と崩壊した衛生環境、医療や報道に従事する人々の苦悩、物資を狙い暗躍するギャングたち、女性たちの置かれた状況、そして人々が語るハマースへの複雑な視線――

遠くからは決して見えない戦場の現実が内側から描き出されます。さらに著者は、この事態がいかに生じてきたのか、政治/経済/文化の側面から解き明かしていきます。

・ガザ地区の36の病院のうち、35院が(少なくとも1度は)機能停止に追い込まれた。残る1院はUAEが運営しているため攻撃対象から外されている。

 

・衛生状態が極めて悪化しており、石鹸1個(130g)が3,000円にまで高騰した。

 

・イスラエルはジャーナリストを意図的に攻撃・殺害し、報道機関のオフィスはことごとく破壊された。ガザ域内ではスマートフォンで報道を行うための教育をはじめている。

 

・ガザ域内ではギャングが跋扈している。2024年11月17日には国連の支援物資を積んだトラック109台のうち99台が、2025年1月4日には75台のうち50台が略奪された。

 

・ガザ域内では燃料が極限まで逼迫しているため、ディーゼルはヒマワリ油に、車(トゥクトゥク)は小さな調理用ガスボンベ仕様に改造し急場を凌いでいる。

 

・物価はことごとく高騰し、数カ月ぶりに入荷した鶏肉は100gで約900円、紙巻煙草は一時期1本8,600円にまで達した。

瓦礫のなかで、苛烈に生き延びようと闘う人々の姿が私たちに突き付けるのは、イスラエル/パレスチナ戦争の本当の姿であり、現代の戦争の恐るべき本質です。本書は、ニュースや報道だけでは決して理解できない〈現在〉に触れるための、避けては通れない必読書です。

本書収録 2023/10/7襲撃以前のガザ地区
2024/12時点のガザ地区

フランスでベストセラーとなり、世界10カ国以上で翻訳出版、歴史学者による衝撃のノンフィクション『歴史学者、ガザに潜入する』(税込定価2,860円)緊急出版にぜひご注目ください。

■英ガーディアン紙「年間ベストブック」等、世界で反響

英米の支援を受けたイスラエルが実行した破壊行為を、揺るぎない目撃者の証言として描いた一冊。ハマースの狂信とネタニヤフによる民族浄化の狭間で苦しむパレスチナ人の悲劇を、公平な視点から描いている。

――プラティナフ・アニル(英/オックスフォード大学・歴史学)/ガーディアン紙「年間ベストブック」

かつて、これほど歴史家の役割が強く求められたことはなかった。フィリユの勇気と洞察、そして現場での実体験によって、本書はガザでのジェノサイドとその世界的な影響を理解するための決定的な一冊となっている。

――マーク・レヴァイン(米/カリフォルニア大学アーバイン校・現代中東史)

本書は街頭の光景やある家庭の一日、病院の現場や現地のジャーナリストの姿、さらには物資を狙い暗躍するギャングに至るまで、戦時下のガザで起きたあらゆる出来事を克明に記録している。世界が、つまり私たちが戦況を見守っていたとき、あるいは停戦・和平交渉の進展に称賛を寄せていたとき、想像を絶する虐殺と破壊は絶えず進行していた。その現実から目を逸らすことはできない。本書はガザとそこに暮らす人々の〈現在〉を捉えた重要な歴史書である。

――ディナ・マタル(英/ロンドン大学東洋アフリカ研究学院・政治学)

フィリユは犠牲者の視点から、イスラエルの殲滅戦争がどのように進行したのかを記録している。ガザで暮らす人々は、深刻なトラウマを抱えることになってなお、死から逃れようと苛烈に奮闘している。人間の権利を尊重し、より良い世界の実現に尽力する者にとって必読書である。

――メナヘム・クライン(イスラエル/バル=イラン大学名誉教授・政治学)

旧約聖書『士師記』〔第一三―一六章〕の盲目になったサムソンのように、ネタニヤフはガザの家々を倒壊させ、全員――パレスチナ人とイスラエル人――をその下敷きにすることを選んだ。おのれの復讐欲をひたすら満足させるためだけに、である。

――ユヴァル・ノア・ハラリ(イスラエル/ヘブライ大学・歴史学、哲学)/ハアレツ紙

■作家 ジャン=ピエール・フィリユ(Jean-Pierre Filiu)

© Pierre Hybre / MYOP

1961年生まれ。パリ政治学院教授。中東近現代史専攻。1988年から20年近くフランス外務省に勤務。現在、『ル・モンド紙』で時評「かくも近いオリエント」を執筆。日本語訳のある著書に、『中東 世界の中心の歴史 395年から現代まで』(鶴原徹也訳、中央公論新社、2024年)。主な著書(いずれも未訳)に、『ガザの歴史』(2012年)、『アラブ人、その運命と私たちの運命』(2015年)、『乗っ取られたイスラエル ネタニヤフとシオニズムの夢の終焉』(2019年)、『いかにしてパレスチナは失われたか、なぜイスラエルは勝利できなかったのか ある紛争の歴史(19-21世紀)』(2024年)などがある。

訳者 堀千晶(ほり・ちあき)

1981年生まれ。現在、立教大学ほか兼任講師。フランス文学専攻。主な著書に『ドゥルーズキーワード89 増補新版』(共著、せりか書房、2015年)、『ドゥルーズ 思考の生態学』(月曜社、2022年)、『ジル・ドゥルーズ 思考のイメージ』(水声社、2026年)。主な訳書にジル・ドゥルーズ『ザッヘル=マゾッホ紹介 冷淡なものと残酷なもの』(河出文庫、2018年)、ロベール・パンジェ『パッサカリア』(水声社、2021年)などがある。

●新刊情報

書名:歴史学者、ガザに潜入する

著者:ジャン=ピエール・フィリユ 

訳者:堀千晶
仕様:46判/224頁

発売日:2026年4月28日
税込定価:2,860円(本体2,600円)

ISBN:978-4-309-23188-4
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309231884/

※電子書籍の発売予定はありません。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月