斉藤壮馬さん寄稿の大人気「しゃばけ」シリーズ第20作から愛すべき「不器用芸人」ふかわりょうさんのエッセイ集、そして大ヒットドラマ原作の人気作第3弾まで! 新潮文庫12月新刊のラインナップを発表!
畠中恵『もういちど』
〝天の星の代替わり〟に巻き込まれた若だんなは、なんと赤ん坊に戻ってしまった。大慌ての長崎屋の妖たち。だが、小さくなっても頭脳は同じ! 赤子姿で、やんちゃな五歳の姿で、たくましい十二歳の姿で、若だんなは次々と事件を解決していく。おまけに、ずいぶんと体の調子もいいようで……。そして、もういちど成長していった先に待っていたものとは? やさしさに包まれるシリーズ第20弾。
https://www.shinchosha.co.jp/book/450728/
朱野帰子『わたし、定時で帰ります。3―仁義なき賃上げ闘争編―』
定時帰りをモットーとする会社員・東山結衣の前に現れた、手当目当てに残業したがる若手社員。その理由を知った結衣は、給料アップを目指し、人事評価制度の改革を提案するが、様々な思惑の絡み合う仁義なき社内政治に巻き込まれてしまう。二度目の婚約となった長期出張中の晃太郎との将来にも不安が募る中、結衣は自身の生き方を貫けるのか。新時代の働き方を問う、大人気シリーズ第三弾。
https://www.shinchosha.co.jp/book/100463/
門井慶喜『地中の星―東京初の地下鉄走る―』
地下鉄を東京に走らせる。〈非常識〉な大事業を決意した早川徳次。経験も資金もゼロだったが、大隈重信、渋沢栄一を口説き、ついに上野―浅草間を開業する。日本初の自動改札機やATSを導入、日本橋三越本店直結の駅も作った。だが、ライバルが現れた。のちの「東急」の五島慶太である。地下鉄の路線をめぐる非情な戦いが始まった……。夢を追いかけた非凡な実業家の波乱の生涯を描く傑作。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104741/
玉岡かおる『帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―』
「俺は日本の船すべてに俺の発明した帆を掛けさせたい」。江戸後期、播州高砂の漁師から廻船問屋を営む海商にまで上り詰めた松右衛門は、千石船の弱点である帆の改良に取り組む。船が速くなれば、流通が盛んになり民の生活が潤(うるお)う。仕事とは世のため人のためにするもの――。松右衛門は試行錯誤の末、板のように強く羽のように軽い「松右衛門帆」を発明する。日本海運業の革命児を描く歴史長編。
https://www.shinchosha.co.jp/book/129625/
川添愛『聖者のかけら』
聖フランチェスコの遺体はどこに消えてしまったのか──。特異な能力を有する修道士ベネディクトと、金の亡者たる助祭ピエトロは、使命を帯びて訪れたアッシジで、大いなる謎に遭遇する。ふたりはさまざまな人々と出会いながら、その核心に迫ってゆく。そして物語は驚愕のラストへ。神と聖人に篤き祈りが捧げられた中世イタリア。絶賛を浴びた冒険譚にして信仰の根源を問う本格歴史ミステリ。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104761/
古川日出男『女たち三百人の裏切りの書』
後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。読売文学賞、野間文芸新人賞の二冠に輝いた、噓と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。
https://www.shinchosha.co.jp/book/130537/
ふかわりょう『世の中と足並みがそろわない』
女性を下の名前で呼べない。「二子玉【にこたま】」と言いたくない。可愛げある「隙【すき】」が作れない。そして、この本のタイトルがやっぱり気に入らない――。世の中と折り合えない「不器用すぎる芸人」ふかわりょうが、日頃から抱く些細な違和感をタネに縦横無尽に持論を展開。ここで出会ったのも何かの縁。その独特なこだわりに呆れつつも、くすりと共感してしまう、歪【いびつ】で愉快なふかわワールドをご堪能あれ。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104781/
森田真生『計算する生命』
「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうかーー。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。
https://www.shinchosha.co.jp/book/121367/
角田光代 、河野丈洋『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』
居心地最高な西荻窪の焼鳥屋、喧噪を忘れる新宿の蕎麦屋、朝まで開いている中野の鮨屋に、激辛好きも唸る吉祥寺のラオス・タイ料理店。神田で羊を食べ尽くし、永福町でチーズにとろけ、立石ではしご酒を愉しむ。今日もまた、うまい肴と好きな人との時間をアテに、つい頼んでしまうもう一杯。夫婦で綴る、めくるめく“外飲み”エッセイ! 文庫書き下ろし「乗り越えて釜山タコ鍋旅」を収録。
https://www.shinchosha.co.jp/book/105837/
望月諒子『大絵画展』
バブル期に180億円で落札されたゴッホの『医師ガシェの肖像』。だがその十数年後、この絵は厳重に警備された倉庫の中で、モネやルノワールなど134枚の世界的名画とともに眠っていた。同じ頃、荘介と茜は投資詐欺に遭い、膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……。息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑ったのは!? 痛快な大どんでん返しが待つ傑作美術ミステリー。
https://www.shinchosha.co.jp/book/103343/
マネル・ロウレイロ『生贄の門』(訳:宮崎真紀)
巨石を連ねた建造物のそばに横たわる血まみれの若い娘。下腹部で組まれた手には、抉り取られた彼女自身の心臓が置かれていた……。儀式めいた惨殺事件を担当することになった捜査官ラケルの周囲で、次々と不穏な出来事が発生していく。闇からの囁き、少女の亡霊、蠟燭に照らし出される長衣姿の人々、そして、冥界の門――。スペイン本国でベストセラーを記録したサスペンス・ホラー、ついに日本上陸。
https://www.shinchosha.co.jp/book/240371/
清水朔『奇譚蒐集録―鉄環の娘と来訪神―』(新潮文庫nex)
大正三年、帝大講師の南辺田廣章と書生・山内真汐は、信州・諏訪大社の麓に降り立った。伯爵家に代々伝わる「鉄環のお役」を果たすために。神域の山で禁足地を犯した二人は、山奥の秘村に“来訪神(オトナイサマ)”と遇され、囚われる。臥龍洞で風の神を祀るその村では、十二年に一度の“奇祭”が今まさに執り行われるところだった――。鉄環の謎と因習の裏に秘められた真実を暴く民俗学ミステリ。
https://www.shinchosha.co.jp/book/180275/
喜友名トト『だってバズりたいじゃないですか』(新潮文庫nex)
芸大生の秋都は、三年前に恋人の楓を失った。彼が撮影した楓の最期の日々は、大人達により「感動の実話」として映画化され、大ヒットする。だが、秋都は事実が美談として歪んだことに虚しさを覚えていた。そんな折、音楽系インフルエンサーを名乗る千歳に彼女のバズるMVの制作を依頼され、秋都の運命は再び動き出す――。切なさとエモさが止められない、SNS時代の青春小説!
https://www.shinchosha.co.jp/book/180276/
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