2027年度に開業100周年を迎える小田急!次の100年を牽引する新型車両 2028年度の運行開始を目指し「新型ロマンスカー」の設計に着手
~新たなデザイナー「株式会社COA一級建築士事務所」とともに、検討を進めていきます~
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:鈴木 滋)は、2027年4月に、小田急線(新宿-小田原間)の営業を開始してから100周年を迎えます。次の100年も、お客さま・地域を思い、寄り添いながら一層発展していけるよう、2029年3月の運行開始を目指して、2024年9月2日(月)に新型ロマンスカーの設計に着手しましたのでお知らせします。
新たなロマンスカーは、これまでの伝統や歴史、たくさんのお客さまとともに育んできたロマンスカーブランドを継承しながら、国内外のお客さまに一層上質な移動時間を提供できる車両にしていきたいと考えます。通勤やショッピングの足としてご利用いただくEXE(30000形)※の代替であり、観光地・箱根の再興への思いを込めて就役し2023年に引退したVSE(50000形)の後継として位置付けます。(※リニューアル工事を実施したEXEαを除く)
車両の内外装デザインは「株式会社COA(コア)一級建築士事務所」とともに創り上げていきます。さまざまな角度から検討を重ねてきましたが、同社がこだわる地域とのつながりや、地域特性を 大切にする姿勢、利用者を思うからこそ生まれる気遣いある設計実績が、今回のロマンスカー設計をはじめとした当社の理念に通じることから、依頼させていただくこととしました。また、これを受けた車両設計は、これまでのロマンスカー製造に関するノウハウや実績を有する日本車輌製造株式会社が担当します。
これから約1年の時間をかけて、ご利用いただくすべてのお客さまニーズに寄り添い、応えていけるよう、コンセプトやデザインの検討を深度化します。また、その先では、車両製造の決定に関する社内手続きを完了していくステップを考えており、お知らせできる情報は整い次第、都度、発信していきます。また、特設サイトを設けての情報発信も検討してまいりますので、ぜひご期待ください。
<参考1>「株式会社COA一級建築士事務所」から頂いたコメント
私たちは建築の設計を通じて、人と自然が混ざり合い、人と人のつながりを生み出す場をどのようにつくり出すかを考えてきました。鉄道も、場所と場所、人と人をつなぎ人々の交流を生み出す私たちの生活に必要不可欠な存在です。誰もが快適な空間で楽しい時間を過ごすことができ、ワクワクするような経験ができる車両を探求していきたいと思っています。
伝統を継承しながら進化を続けてきたロマンスカーに、新しい息吹を吹き込み、多くの人々に愛される車両デザインを目指します。
<参考2>
1.特急ロマンスカー・EXE(30000形)について
1996年就役。定員は、10両編成時では当社特急車両で最大となる578人。6両と4両に分割することにより、多彩な運行が可能となり、観光だけでなく、通勤やショッピングの足としての多くの方にご利用いただいてまいりました。車体色は、光を浴びるなどによって微妙に表情をかえるハーモニック・パールブロンズとしています。
2.特急ロマンスカー・VSE(50000形)について
箱根観光用のロマンスカーとして、車両の内外装デザインを「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」が担当して2005年3月に就役し、2023年12月に引退。風景を存分にお楽しみいただけるよう、ロマンスカーの代名詞でもある展望席を設けました。客室部分には約4メートルの連続窓を採用し、約2.5メートルあるドーム型天井や、ゆとりあるシートピッチにより、居住性の向上を図りました。また、快適な乗り心地を実現するため、車体傾斜装置などさまざまな技術を採用したほか、コンパートメント形式のサルーンなど、上質なサービスを提供するための工夫を随所に施しました。車体色はシルキーホワイトにバーミリオンオレンジの帯を配色していました。
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