なぜ死ぬことが「しあわせ」なのか? NHKブックス最新刊『日本人の死生観を問う 「やまと言葉」の倫理学』が発売

東京医療保険大学准教授・山本伸裕さんによる「NHKブックス」の最新刊が、2月25日に発売

株式会社NHK出版

NHK出版が刊行する、日本で最も長い歴史をもつ選書シリーズ「NHKブックス」。その最新刊として『日本人の死生観を問う 「やまと言葉」の倫理学』が発売となります。


日本人の死生観を問う 「やまと言葉」の倫理学

「何を目指して生き、どう死に臨めばよいのか?」

──この究極の問いに対して、私たち日本人は、答えを欧米の思想に求めてはいなかったか? 本当の答えを見いだすためのヒントは、日本語の中に込められていた――。本書は、日常的に人の老・病・死に接する看護師学生を相手に、日本思想史家の著者・山本伸裕さんが説いてきた講義のエッセンスです。題材は、外国語が伝来する以前から日本にあった「和語=やまと言葉」。「もの」や「こと」から始まり、「ま(間)」や「あんばい」の語源を明らかにすると、日本人の「倫理の基本構造」が〈あわい〉という概念にあることが見えてきます。これに沿ってみていくと、人生の節目で使われる様々な言葉に、この精神が見出されてくるのです――。納得して「生ききる」ために触れておきたい、日本人による日本人のための、「はじめての死生学」講義です。

構成

序章 日本人の「もの」の見方

 一 言葉と人間

 「人」と「人間」/文化的無意識/「もの」を語る

 二 日本思想の基層 

  日本語の多重性/文法と思考/なさねばならぬ

 三 「あわい」の思想  

 「間合い」をはかる/してはならぬ/「仕合せ」の創出 

第一章 生成する「いのち」  

 一 生かされた命

 「生命」と「生命」/遍満する命/「生」の課題

 二 おのずからの命 

  なりゆく世界/国土の生成/「双神」の出現

 三 つくる命、むす命  

  国をつくる/生む命/むす命

第二章 つながる「いのち」 

 一 命の儚さ

 「機械論」と「生気論」/動的平衡/「素」の世界

 二 命を保つ

  食と健康/天地の恵み/「稲」と日本人

 三 子孫繁栄を願う

  受け継がれる命/子は宝/世の幸い

第三章 「老」に向き合う

 一 成長期

  人生の四季/幼少期/「大人」になる

 二 壮年期の美徳

  人間の成熟/「大人」の条件/心身の衰微

 三 老いの諸価値

  老いと成熟/敬老の精神/ 常若の思想

第四章 「病」の諸相

 一 「治療」と「療治」  

  西洋医学の発想/東洋医学の発想/日本の医療

 二 患者の苦悩

 「病気」とは/誰が患者か/傷病の体験

 三 病からの回復

  医は仁術なり/医療者の務め/患者を癒す

第五章 「死」と向き合う

 一 日本人の無常観 

  憂き世の生/生死の境/他者の死

 二 自己の死

  不慮の死/死の受容/生死を諦める

 三 「さよう」の確認

  別れの倫理/始末をつける/見事な人生

第六章 「死者」を弔う

 一 死に向き合う

  死者を葬る/「遺体」か「死骸」か/死後の世界

 二 魂の行方

  仏教と葬送/さまよう魂/惨めな死

 三 死者を祀る 

  亡霊の訴え/「弔い」の意義/ 御霊を祀る

終章 美しき人生

 一 強さと弱さ

  強さの美徳/強さと脆さ/弱さの美徳

 二 あわいの生

  無様な生き方/恋の至極/頑張らない生き方

 三 花は散らない

  素敵な世界/優しい振る舞い/人生を仕合わす

著者

山本伸裕(やまもと・のぶひろ)

東京医療保健大学准教授。1969年生まれ。専攻は倫理学、日本思想史、仏教学。東京大学文学部倫理学専修課程卒業、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学、大谷大学)。親鸞仏教センター研究員、東京大学東洋文化研究所研究員を経て現職。著書に『「精神主義」は誰の思想か』(法藏館)、『清沢満之と日本近現代思想』(明石書店)、『清沢満之の宗教哲学』(筑摩選書)、一般向けに『他力の思想――仏陀から植木等まで』『日本人のものの見方――〈やまと言葉〉から考える』(ともに青灯社)がある。

商品情報

『日本人の死生観を問う 「やまと言葉」の倫理学』

山本伸裕 著

2026年2月25日発売

定価1,870円(税込)B6判並製 288ページ

ISBN:978-4-14-091299-7

出版社:NHK出版

ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912992026.html

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140912995


NHKブックスについて

1964年1月に創刊。新書より少し大きい「選書」シリーズとして日本で最も長い歴史をもつレーベルです。創刊当初から一貫して、「第一線の研究者が、一般の人へ向けて書く教養書」という方針を守り続けています


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会社概要

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URL
https://www.nhk-book.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町41-1
電話番号
03-3464-7311
代表者名
江口貴之
上場
未上場
資本金
6480万円
設立
1931年04月