小川哲『君が手にするはずだった黄金について』が「キノベス!2024」第6位に!
2015年の作家デビュー以来、刊行した単行本全てが文学賞を受賞し、SF・歴史・ミステリと、さまざまなジャンルで高い評価を受け、いま最も才能豊かな小説家として注目をあつめている小川哲さんの最新刊『君が手にするはずだった黄金について』。小川哲という名前の、著者を彷彿とさせる「僕」が主人公の連作短篇小説集は、発売前から話題沸騰。朝井リョウさん、宇垣美里さん、麻布競馬場さんらから絶賛のコメントが届き、発売1週間を前にして重版決定した話題作です! 「承認欲求」をテーマに、「本物と偽物」、「記憶と真実」といった事柄を深く考えさせられる内容で、新聞・雑誌・テレビ・ラジオで40媒体以上からの取材が殺到し、筒井康隆さん、朝井リョウさん、加藤シゲアキさん、カズレーザーさん、南沢奈央さんなど、各界著名人との対談も相次ぎました。今年書店員の話題を最もさらったエンタメ作品のひとつ。
◆著者・小川哲氏からのコメント
「キノベス!2024」の6位に選んでいただき、たいへん光栄です。「一人の読者が一人の作家と出会う」という奇跡と、「その瞬間を提供している書店」という場の価値を噛み締めています。
関係のない話ですが、いつも使っている紀伊國屋書店にはセルフレジが置いてあり、どんな本を購入しているのか知られることが恥ずかしくて仕方ない僕にとって、とてもありがたいシステムです。ぜひやめないでください。
◆著者紹介:小川哲
1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年、「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年刊行の『ゲームの王国』で第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞を受賞。2019年刊行の短篇集『嘘と正典』は第162回直木三十五賞候補となった。2022年刊行の『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、第168回直木三十五賞を受賞。同年刊行の『君のクイズ』は第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞している。
◆『君が手にするはずだった黄金について』内容紹介
本好き学生の就活と恋模様を描いた「プロローグ」を皮切りに、著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。青山の占い師(「小説家の鏡」)、80億円を動かす金融トレーダー(「君が手にするはずだった黄金について」)、偽のロレックスデイトナを巻く漫画家(「偽物」)。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、嘘を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? 本屋大賞ノミネート作『君のクイズ』、直木賞受賞作『地図と拳』で、いま最も注目を集めるマルチな小説家が、成功と承認を渇望する人々の虚と実を描く話題作。
◆書籍データ
【タイトル】君が手にするはずだった黄金について
【著者名】小川哲
【発売日】2023年10月18日
【造本】四六判
【本体定価】1760円(税込)
【ISBN】978-4-10-355311-3
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