テロ、政変、戦争、自然災害、感染症...。目の前に迫る脅威に企業がとるべき行動とは?『海外に送り出した社員の命をどう守る? 在るべき企業の海外危機管理』発売
世界の脅威は今、目の前の現実に。
新型コロナウイルスの感染症パンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻、スーダンの内戦、イスラエル/ハマス戦争、それに加えて朝鮮半島、台湾有事など……。世界は混沌の中にあるといえます。
そんな時代に海外で暮らしている日本人は129万人ほど(2023年10月1日現在、外務省領事局政策課調査)で、その約3割が企業の海外駐在員とその家族です。
戦争、テロ、暴動から日常的な犯罪被害まで、海外派遣者にはさまざまなリスクが伴います。
危機管理の基本は「自分の身は自分で守る」だと言われていますが、海外ではどんなに危機管理に長けた人でも自分の行動や努力だけでは守りきれないことがあります。また、平時から緊急事態が発生した際の社内の対応体制を構築しておくことも欠かせません。
世界情勢が不安定な今、企業における海外危機管理の重要性は増しています。
企業における海外危機管理のプロが教える!
本書の著者は、企業の海外危機管理体制構築のコンサルティングをはじめとした総合的な支援を行う安全サポート株式会社の代表取締役 有坂鍊成さんです。18年間で600社を超える企業へのコンサルティングを手掛けてきました。
著者自身も企業の海外危機管理の担当者として働いていた経験があり、だからこそ語ることができる、企業のリアルな現状を踏まえた提案を本書にまとめました。
事例とシミュレーションで海外危機管理の具体策がわかる!
本書では、「なぜ海外危機管理が必要なのか?」について、海外派遣者を取り巻く環境の変化、企業に求められる対応など、海外危機管理の基本に加えて、豊富な事例と問題形式による対応シミュレーションを通じて、具体策や心得もお伝えしています。
海外において交通事故で出張者が重体になったケースや、海外現地法人のある地域で連続テロが起きたケース、パンデミックへの対応など、企業が準備しておくべき緊急事態のシミュレーションや、空港での犯罪被害や強盗被害、住居侵入など、海外派遣者本人が準備しておくべき安全対策も紹介。
企業の海外危機管理担当者はもちろん、海外派遣者自身が読んでも役に立つ1冊です。
また、治安上注意が必要な国の例や、『台湾有事』、『朝鮮半島有事』、『中国の改正反スパイ法』など、これから起こるかもしれない危機についても紹介しています。
『台湾有事』、『朝鮮半島有事』は、発生してはいないものの、発生することを否定できないという前提で今からどのように備えるべきかについて解説。『中国の改正反スパイ法』に関しては、拘束されている邦人も多く、今後もそのリスクが残っているため、対処法のポイントを解説しています。
「おわりに」より
テロ、誘拐、暴動、政変、戦争、自然災害、病気・感染症、火災、事故、殺人、強盗……。日々世界中でたくさん事件が起きている。こうした災害や疫病はもちろん、戦争やテロも自分の力で防ぐことはできない。当然ながら、駐在や出張で社員を送り出す企業にも防ぐことは不可能だ。
しかし、こうした事例の傾向を知り、安全対策を講じることで、それらに遭遇する可能性を格段に低くすることはできる。あるいは遭遇したとしてもダメージを軽減することもできるだろう。そのための努力を惜しんではならない。
本書で紹介した情報により、一人でも多くの命を救えること、どこかで誰かの災難を未然に防げることを心の底から願っている。
(「おわりに」より一部抜粋)
書籍概要
【目次】
第1章 海外に送り出す社員の命、会社はしっかりと向き合っていますか?
第2章 海外危機管理担当者の課題
第3章 緊急事態のシミュレーション、会社の判断は?
第4章 海外派遣者自身が取るべき安全対策
第5章 治安上注意が必要な国の例
第6章 最近マスコミをにぎわしている重大事案
【著者情報】
有坂鍊成(ありさか れんせい)
安全サポート株式会社 代表取締役
1977年、住友海上火災保険株式会社(現三井住友海上)に入社。ドイツ・ミュンヘンでの研修を経て、本社国際部(海外駐在員の人事制度改訂や危機管理を担当)。その後、デュッセルドルフ駐在員を経てミュンヘン事務所長に就任。1999年に外務省に出向。危機管理対策のノウハウを活かし「海安協ホームページ」(現在の外務省海外安全ホームページ)を立ち上げたほか、『誘拐対策マニュアル』の編集を担当。2005年に安全サポート株式会社設立、代表取締役に就任。これまで、海外危機管理体制構築コンサルティング、海外危機管理マニュアル作成、国外退避計画作成、重大事案発生時の対応、危機管理体制構築セミナー、外務省共催の海外進出企業向け安全対策セミナー、JICA(国際協力機構)業務の中東アフリカ等における安全対策セミナーの講師など、2000社を超える企業への海外危機管理アドバイスを行った経験を有する。
【書籍情報】
タイトル:『海外に送り出した社員の命をどう守る? 在るべき企業の海外危機管理』
発売日:2024年2月23日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判/242ページ
ISBN:978-4-910286-27-3
定価:1540円(税込)
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