自然豊かな「名探偵コナンに会えるまち」活性化に向けて、北栄町（鳥取県）と小田急電鉄、包括連携協定を締結

地域創生に寄与する人材育成と魅力創出

小田急電鉄株式会社

2024年11月29日 15時36分

鳥取県北栄町（町長：手嶋俊樹）と小田急電鉄株式会社（本社：東京都新宿区　社長：鈴木滋）は２０２４年１１月２９日（金）、地域社会の成長に寄与する人材育成と魅力発信により、住民生活の質の向上と町の活性化を目指して包括連携協定を締結しました。

同町は、漫画「名探偵コナン」の作者・青山剛昌氏の出身地として広く知られ、国内外から毎年約６９万人が訪れています。一方で、少子高齢化と勤労世代の流出が続いており、経済の活性化を担う人材の育成と、地域の魅力創出・発信が喫緊の課題となっています。同社は、個人のエンパワーメントを目的にリサーチや情報発信、ソリューション開発を担うイノベーションラボ「IFLATs（アイフラッツ）」を展開しています。そのなかで、地域住民に土地の魅力を再認識してもらい、魅力発信や向上に主体的に関わる人材を育て、持続的な地域経済の成長発展を促す取り組みを推進しています。「IFLATs」を通じて、同町で２０２７年度までに予定される「道の駅『ほうじょう』」、「青山剛昌ふるさと館」のリニューアルオープンを契機に、一層の地域創生を目指し、協定締結に至りました。

「IFLATs」では本年７月から、すでに町と共同で「住民生活満足度調査」を行っており、その分析から住民の志向や満足度、地域の魅力や愛着度合いを把握し、今後の連携施策を検討していきます。さまざまな世代のウェルビーイング向上とともに、地域資源を活用した新たな観光体験の企画・開発など活性化に資する取り組みを推進するとともに、原動力となる人材の育成に協働していきます。

北栄町と小田急電鉄が締結する包括連携協定の概要は下記のとおりです。

１　締結日

２０２４年１１月２９日（金）

２　取組事項

(1)地域資源の魅力発信による地元産品の販売と広域からの誘客に関すること

(2)地域資源を活用した新たな観光体験の企画開発に関すること

(3)地域社会の活性に寄与する人材育成の推進に関すること

(4)地域住民のウェルビーイング向上※に関すること

(5)その他、目的達成のため必要な事項に関すること

※心身ともに満たされた状態

３　具体的な活動

(1)住民生活満足度調査に基づくアクションプランの検討

(2)地域振興に資する人材育成

(3)観光事業強化

■手嶋俊樹・北栄町長コメント

北栄町は令和７年から９年にかけて、道の駅ほうじょうの竣工、山陰道の延長、青山剛昌ふるさと館リニューアルと大きな変化を迎えます。これを機に、大栄西瓜、らっきょう、ぶどう、ねばりっこ（長芋の品種）などの特産品、自然豊かな町の魅力を広く知ってもらいたい。「道の駅ほうじょう」など町の資産も活用し、住民と共創しながら、観光客にもっと周遊していただけるような魅力あふれる町にしていきたいと考えています。

■久富雅史・小田急電鉄執行役員デジタル事業創造部長コメント

IFLATsは、個人のエンパワーメントを目的に活動しています。地域の持続的な成長と発展には、地元の人材育成と活力の醸成が不可欠ですし、弊社の人材にとっても、市区町村との連携や交流から得られるものは大きいと考えています。一人ひとりが町への愛着や魅力を再発見しながらいきいきと暮らせる環境づくりを、ともに進めてまいります。

【参考】

１　青山剛昌ふるさと館

漫画「名探偵コナン」の作者・青山剛昌氏にスポットを当て、直筆原画なども数多く展示、その人となりや魅力を紹介する拠点施設です。２０２７年度に移転リニューアル予定です。