TOPPANホールディングス、ベトナムのJOYFULと建装材事業で協業体制強化
資本業務提携によりベトナムでの現地生産力を活用し、ASEAN・北米の建装材事業を拡大
■本協業契約の背景と目的
ASEAN市場は近年、様々な製品において世界最大級の消費市場となっています。また、多様な製造・労働資源を有することから先進国への輸出拠点となっており、急速な経済成長・発展を遂げています。家具産業においては欧米の家具メーカーを中心に、製造拠点やアウトソーシング先が中国以外の国や地域に分散しており、ASEAN地域の家具産業を支える重要性が高まっています。
TOPPANホールディングスは2019年にJOYFULとデザインライセンス契約を締結。TOPPANグループの特定のデザインを、JOYFULが使用する権利を付与し、同社との協力関係をスタートしました。JOYFULはこの既存のライセンス契約に基づき、家具やインテリア部材などの表面にラミネートする化粧紙・フィルムを印刷・供給しています。
今回の協業契約により、両社は従来のデザインライセンス生産体制をさらに強化し、家具・インテリア部材用途の化粧紙・フィルムの生産・販売におけるビジネスパートナーとして、ASEANでのさらなる事業拡大を図っていきます。
■本協業契約の内容
TOPPANグループの強みは建装材分野でのデザイン開発力、技術力、グローバルプラットフォームです。一方、JOYFULの強みはベトナムでの化粧紙・フィルム生産力とASEAN地域でのビジネスネットワークです。今回の協業契約により両社の強みとノウハウを融合し、提供する製品の品質と価値を高め、化粧紙・フィルムの既存ライセンス生産事業をさらに拡大していきます。
また、TOPPANホールディングスは、グループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)の環境デザイン事業部を中心に、同じくグループ会社のToppan Interamerica Inc.(本社:アメリカ・ジョージア州)、Toppan Europe GmbH(本社:ドイツ・デュッセルドルフ市)、INTERPRINT GmbH(本社:ドイツ・アルンスベルク市)などで建装材事業をグローバルに展開しています。TOPPANグループのグローバルネットワークに、JOYFULの現地生産力が加わることで、ASEANおよび北米市場における家具・インテリア部材の旺盛な需要に対応し、ASEANの現地家具メーカー等の国内・輸出事業をサポートしていきます。
■今後の展開
世界的な供給制約や地政学的要因から、建装材市場は、調達先の多様化、調達コストの最適化、地産地消の流れにあります。TOPPANホールディングス とJOYFULは今回の協業により、既存のグローバルプラットフォームを強化することで、これらの課題に対応した最適なソリューションを顧客に提供していきます。同時に、両者は生産性の向上と品質管理の強化により、生産力と商品価値を高めるとともに、中長期的には新商品の開発にも取り組んでいきます。
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以 上
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