【ルイ·ヴィトン】「トラベルブック」シリーズに「アムステルダム」と「インドネシア」が仲間入り
ルイ・ヴィトンは、世界各国のアーティストが描く旅心溢れるイラストを収録した「トラベルブック」シリーズより、新たに2タイトルを発売します。
本作では、ドイツ人アーティスト ATAKが緑豊かな灼熱のインドネシアへと誘う一方、フランス人イラストレーター ローラン・シルッフォが整然とした解釈の中でアムステルダムの都市のメトリクスをさらに簡素化して表現。
ルイ・ヴィトンは旅をアートに、そして、アートを旅の重要な一部として捉えてきました。「トラベルブック」シリーズは、このかけがえのない対話を育むことを目指しています。
2010年の発刊以来、 「トラベルブック」シリーズにおいて、世界中のアーティストたちはルイ・ヴィトンの依頼のもと、世界の中心地や田園地方、原野といった未体験の場所を訪れてきました。未知の領域へ足を踏み入れることで彼らが発見するのは、新たな文化や異なる建築、多彩な生活様式。「トラベルブック」は、アーティストたちがこうした異質性に触れた時の「一見」がもたらす眩しさや感動、驚き、喜び、そして不安をアートで捉えたシリーズです。
「トラベルブック」の各タイトルが綴るのは、2つの旅の物語。1つは地理紀行。そしてもう1つはアートを巡る旅であり、鉛筆や絵の具、ハッチングで描かれた各ページは、ドローイングそのものを通じて自らの本能に従うアーティストたちの心象を辿ります。
「トラベルブック」シリーズは、現代のクリエーションを映し出す鏡であり、地球上における多くの美的・芸術的世界の奥行きや幅広さ、多様性を反映したもの。各アーティストは、ドロー イングやペインティング、コラージュ、イラスト、漫画、そしてスクラッチカードといった 表現技法を自由に選択。好みの画材もパステルや油彩、水彩、インク、鉛筆、ピクセルなど、千差万別です。
手法としては、記憶や現地で撮った写真に基づきその場でコンピューターやフリーハンドのドローイングで描きます。ページをめくるうちにこれらの作品が、アーティストが初めて触れる世界を客観的に描いたものではなく、こうした世界に触れる時に覚えた感情を共有するものだということを理解するでしょう。「トラベルブック」の各タイトルは、先駆者であるアーティストに導かれるまま、いつもとは異なる見方で世界を想像し、まだあまり踏み荒らされていない道へと誘います。
2024年5月末より、本シリーズ最新タイトルのアーティストのインタビューが、ルイ・ヴィトン 公式サイトlouisvuitton.comおよび公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。
ローラン·シルッフォ「アムステルダム」
チュニジアでシチリア人の家庭に生まれ、1956年にフランスへ移住した父親の血筋から想像される通り、自身の姓「Cilluffo」を「チルッフォ」ではなく、フランス語風に「シルッフォ」と発音します。ローラン·シルッフォは4人兄弟の2番目として、1968年6月にリールで生まれました。彼は、次から次へと、網羅的であると同時に禁欲的かつ瞑想的な、比類のないスペクタクルを提示します。シルッフォが世に送り出すものはユーモアと悲劇を織り交ぜながら、直交する時空間の中で日常的状況を同時に列挙する、都市のユーザーマニュアルに他なりません。
ATAK「インドネシア」
ゲオルク·バーバーが茶目っ気たっぷりに語るのは、自身のペンネーム ATAKが、1967年生まれの彼の故郷、東ドイツで友人たちと結成したパンクバンドの名前に由来するという事実。これらの4文字は響きが銃声のようであり、覚えるのも落書きするのもとても簡単なので、この名を名乗ることにしたとのこと。
彼は、自身の個人的なコレクションからリファレンスを積み上げ、リズムを崩し、皮肉や不協和音を差し込みながら未知の領域へ大胆に踏み込みます。彼の作品には静止した感じがまったくないとはいえ、静物画は今や彼の好む分野となっています。彼の作品はこれまでと同様、溌溂としていて、熱狂的ですらあり、変わることなく寛大で親しみやすく、含蓄とアイディアに溢れ、旅するかのように観る者を夢のような場所へと誘うのです!
スタンダート·エディションとラージ·フォーマットのコレクターズ·エディション
「トラベルブック アムステルダム」と「トラベルブック インドネシア」は、スタンダード·エディションとラージ·フォーマットのコレクターズ·エディションの2種で発売。仏語·英語·オランダ語併記(アムステルダム)および仏語·英語·インドネシア語併記(インドネシア)の3ヶ国語版で展開します。どちらも、約100点のドローイングのほか、アーティストの経歴と旅行記を収録。4色刷り(アムステルダム)と8色刷り(インドネシア)で印刷されたハードカバーで、シルクスクリーンプリントのクロス装。伸縮性のある留め具、カラーの縁取り付き。
スタンダード·エディション
横長フォーマット:28 × 19 cm
全172ページ。オフセット用紙(Arena Natural Rough 120g)に印刷
ISBN:978-2-36983-344-4
価格:6,820円(税込み)
ラージ·フォーマット·エディション
横長フォーマット:38.4 × 26.3 cm
限定1,000部
全172ページ。オフセット用紙(Freelife Velum 170g)に印刷
ISBN:978-2-36983-346-8
価格:18,700円(税込み)
スタンダード·エディション
横長フォーマット:28 × 19 cm
全168ページ。オフセット用紙(Arena Natural Rough 120g)に印刷
ISBN:978-2-36983-407-6
価格:6,820円(税込み)
ラージ·フォーマット·エディション
横長フォーマット:38.4 × 26.3 cm
限定1,000部
全168ページ。オフセット用紙(Freelife Velum 170g)に印刷
ISBN:978-2-36983-408-3
価格:18,700円(税込み)
ルイ·ヴィトン パブリッシングについて
ルイ·ヴィトンは、20年以上にわたり、独自の出版ビジネスを展開しています。「旅」を揺るぎないテーマにした3つのシリーズ――「シティ·ガイド」(旅行ガイド)、「トラベルブック」(アーティスティックな旅のスクラップブック)、「ファッション·アイ」(フォトブック)――を含め、現在の書籍タイトル数は100を超えます。また、メゾンのクリエーションやアクティビティに関連したテーマを軸に、高い水準を誇るアートブックの出版も毎年手掛け、それらの書籍は世界的な出版社から発行・販売されています。こうした書店に並ぶ書籍に加えて、アーティストのサインやシリアルナンバー入りの貴重な限定版をルイ·ヴィトン ストアでのみ販売しています。
ルイ·ヴィトンの歴史の中で、書籍は常に特別な存在でした。創業者ルイ·ヴィトンの孫ガストン-ルイ·ヴィトン(1883-1970年)は、文学からアートまで幅広い分野に深い興味を示した愛書家であり、熱心な蒐集家でもありました。また、3つのビブリオフィル(愛書家)協会を設立し、当時の出版人やイラストレーター、作家とは頻繁に書簡を交わす間柄でした。
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