メ~テレ 村瀬史憲プロデューサー 令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣賞 受賞!!
文化庁は、芸術活動の奨励と振興のため、毎年度、芸術の各分野で優れた業績をあげた方、またはその業績によって新生面を開いた方に対し、芸術選奨 文部科学大臣賞および新人賞を贈っています。
この度、今年度の受賞者の発表があり、メ~テレ(名古屋テレビ放送)報道情報局報道センターの村瀬史憲が、放送部門で文部科学大臣賞を受賞しました。なお、贈呈式は、3月11日(火)東京都内のホテルで行われます。
■受賞理由
1本の番組を発火点として取材を継続し、枝分かれさせ、さらに何本もの作品に結実させていく。例えば「防衛フェリー~民間船と戦争~」(平成29年)や「面会報告~入管と人権~」(令和2年)では、これらの作品を皮切りとして同じテーマの秀作を次々に放送し続けた。「掌で空は隠せない~1926木本事件~」はおよそ100年前に発生した朝鮮人労働者の虐殺事件を検証した作品。事件を振り返ると同時に、現代での和解への希望を描いた。この作品を発火点に村瀬組は次にどんな果実を実らせるのか。
■村瀬史憲コメント
ドキュメンタリー番組には多くのスタッフが関わっています。取材、撮影、録音、編集、整音、音効、題字、それぞれに「その道のプロ」がいて、プロデューサーは言ってみればプロとプロを繋ぐ「なんでも屋」です。企画を立ち上げることから始まり、ロケの交通手段や宿の手配、自分で取材してロケ現場に出ることもありますし、ロケの後には費用の精算も待っています。今回の受賞は、メ~テレの番組制作に関わるスタッフ全員の力量が評価された結果と受け止めています。
私がテレビ放送の仕事に関わって約30年になります。その間、制作会社に所属した10数年間に、複数のテレビ局で仕事をさせていただきました。その経験から分かるのは、メ~テレはドキュメンタリーを作る上で非常に恵まれた環境にあるということ。テレビ朝日系列の「テレメンタリー」、民間放送教育協会の「日本のチカラ」という二つのレギュラー全国放送枠があることに加え、メ~テレドキュメントというローカル放送向けのドキュメンタリー番組も制作しています。
そうした環境の幸運に加え、恵まれていたのは、人的な繋がりです。特に、日本の防衛政策の変化に焦点を当てた「防衛フェリー」(2017)や「葬られた危機」(2018)は、「ニュースステーション」やテレメンタリーなどで繋がりのあるテレビ朝日、そしてANN系列各局の皆さんの多大な協力があったことで実現した番組です。改めて感謝を申し上げます。
「新たな戦前」と表現されるほど平和が危うい時代にテレビは何を取材し、伝えるべきか。今回の受賞を後押ししてくださった皆様の期待に応えるべく、これからも視聴者にとって有益な番組の制作に力を尽くしていきたいと思います。
■村瀬史憲プロフィール
1970年愛知県生まれ、54歳。大学在学中から番組制作に関わる。2005年、名古屋テレビ放送に入社。
報道情報番組のディレクター、ニュースデスクを担当しながらドキュメンタリーを制作。プロデュースした「防衛フェリー~民間船と戦争~」(2017)で文化庁芸術祭テレビドキュメンタリー部門大賞、「葬られた危機~イラク日報問題の原点~」(2018)で民間放送連盟賞準グランプリ、「面会報告」(2020)で放送文化基金賞テレビドキュメンタリー最優秀賞、「掌で空は隠せない~1926木本事件~」(2024)で「地方の時代」映像祭グランプリを受賞。
この他、メ~テレドキュメント「奪還~英雄の妻 佐々木敦子の70年~」(2015)を制作、「それでも、働く~ALSになったJリーグ社長~」(2016)、「シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~」(2017)、「行ってみれば戦場~葬られたミサイル攻撃~」(2018)、「常滑エピテーゼ~カタチとこころ~」(2019)、「民意 偽造」(2021)、「東京の日の丸~馬瓜エブリン26歳~」(2021)などのディレクターやプロデューサーをつとめた。
メ~テレのドキュメンタリーHPは、下記URLからご覧いただけます。
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