第22回山階芳麿賞記念シンポジウム 9月23日(金・祝)に開催
「日本雁を保護する会」呉地正行会長らが活動の成果を講演
日本雁を保護する会は1970年に発足。丹念な調査・研究によって日本に渡来するガン類の分布や渡りの全体像への理解を大きく前進させました。保全面では、激減していたマガンやヒシクイを天然記念物に指定する運動を展開し、実現。米国とロシアの研究者らと協力し、絶滅の危機に陥っていたシジュウカラガンの若鳥をかつての繁殖地・千島列島のエカルマ島に放す活動を長年続け、現在では年間1万羽近くが日本で越冬するまでに回復しました。シンポではこれらの成果などを呉地会長ら3人の会員が講演します。
【主催】山階鳥類研究所
【共催】朝日新聞社
【後援】我孫子市
【場所】東京都文京区の東京大学弥生講堂(※新型コロナの感染状況次第でウェブ開催に変更の可能性あり)
【時間】午後1時30分~4時
【参加】無料。事前申込制。方法は山階鳥類研究所のウェブサイトに掲載
■山階鳥類研究所のウェブサイト: https://www.yamashina.or.jp
【講演テーマ】
「日本へ渡るガン類の歴史的変遷とその保全・復活の取り組み」呉地正行(日本雁を保護する会会長)
「東アジアのハクガン復元の取り組みとその成果」佐場野 裕(日本雁を保護する会)
「ガン類の渡りを解明する国際共同調査への架け橋」須川 恒(日本雁を保護する会)
【質疑応答】呉地正行・佐場野裕・須川恒
〈山階芳麿賞〉 山階鳥類研究所の主催。研究所の創始者・山階芳麿博士を記念して1992年に創設され、日本の鳥学や鳥類保護に顕著な功績があった人や団体に贈られます。今回は7月22日に都内の赤坂御用地で贈呈式があり、研究所総裁の秋篠宮さまが表彰。会には表彰状と記念メダル、副賞として朝日新聞社賞(記念盾と賞金50万円)が贈られました。
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