白いロマンスカー・VSE、展示に向けて動き出します！２０２６年３月、ロマンスカーミュージアムでの展示を決定

～体験型イベントでVSEの運転席に座れる！車掌室では扉の開閉やアナウンスも～

小田急電鉄株式会社

2025年11月17日 11時00分

　小田急電鉄株式会社（本社：東京都新宿区　社長：鈴木滋）は、当社が運営するロマンスカーミュージアム（神奈川県海老名市）で、白いロマンスカーとしてご愛顧いただきましたロマンスカー・VSE（５００００形）の展示を決定しましたことをお知らせします。展示開始は２０２６年３月下旬を予定しており、２０２６年２月下旬から３月下旬までは、VSE搬入に伴う工事と館内整備を実施するため、同館はお休みします。

　同車は、バブル経済の崩壊により、他の観光地と違わずお客さまが減少していた箱根に対する当社の「再興の想い」を込めて２００５年にデビューしました。約１８年の歴史のなか、延べ走行キロは計２編成の合計で約６２３万キロ、延べご乗車人数は約２千万人と、２０２３年１２月の最終運行日まで非常に多くのお客さまにご支持いただき、その後も同車の今後について多くのお問い合わせをいただいてまいりました。

　VSEは５０００１編成のうち、運転席を含む展望車両をロマンスカーギャラリー奧の中央に配置し、車内を歩きながらご覧いただけるよう「見学ルート」を設定します。これは車両の横に新設する階段を上がり、展望席付近にある非常用扉から乗車して、車両連結部にある車掌室を通り抜けて降車するルートで、VSEならではの高いドーム型の天井や、沿線風景を楽しめるように角度を付けて設置した座席など、その特長を間近にご覧いただけます。

　また、“VSEの乗務員になれる！”をコンセプトにした日付限定の体験型イベントも検討しており、電動はしごを展開して運転席に上りVSE運転士目線を体験したり、車掌室では扉の開閉やアナウンスを体験いただけるほか、ロマンスカー乗務員が従前着用していた専用制服のレプリカも貸し出します。乗務員のなりきり体験を通じて、小さなお子さまにも一層楽しんでいただける展示を目指します。

　２編成のVSEは、本当にたくさんのお客さまにご愛顧いただいてきた車両であり、当社社員からの思いも非常に強く、その軌跡を残す最適な方法を検討するため、最終運行日から動態保存してきました。今般、５０００１編成の展望車についてはロマンスカーミュージアムでの展示を決定しましたが、５０００２編成も同様に、たくさんの思い出が詰まっている車両と考えています。引き続き、お客さまの声を大切にしながら、VSEの軌跡を楽しんでいただけるような企画の検討を行いたいと考えます。

　ロマンスカー・VSE（５００００形）展示の詳細は、下記のとおりです。

記

１　展示開始

２０２６年３月下旬

※ 搬入工事に伴う休館期間は、２０２６年２月下旬～３月下旬

２　展示場所

ロマンスカーミュージアム　１Fロマンスカーギャラリー

３　展示車両

ロマンスカー・VSE（５００００形）　５０００１号車

※ 展示する展望車１両以外は、解体して廃車

４　展示概要

ロマンスカーギャラリーのHiSE（１００００形）とRSE（２００００形）との間に展示して、車内を歩きながらご覧いただけるよう「見学ルート」を設定します。車両の横に新設する階段を上がり、展望席付近にある非常用扉から乗車して、車両連結部にある車掌室を通り抜けて降車するルートで、VSEならではの開放感のある高いドーム型の天井や、沿線風景を楽しめるように窓に向けて角度を付け設置した座席など、その特長を間近にご覧いただけます。

５　体験型イベント

“VSEの乗務員になれる！”をコンセプトにした日付限定の体験イベントを検討中です。電動はしごを展開して運転席に上りVSE運転士の目線を体験したり、車掌室でスイッチを操作して扉を開閉したり、車内アナウンスを体験いただけます。また、２０２３年までロマンスカー乗務員が着用していた専用制服の子ども用レプリカも貸し出し、乗務員のなりきり体験をお楽しみいただけます。