2026年7月のカレー物価 1食349円 年初から6%安

「カレーライス物価指数(2026年基準改定)」調査―2026年7月

株式会社帝国データバンク

株式会社帝国データバンクは、食卓への影響度を示す「カレーライス物価指数」を独自に試算した。

SUMMARY

 カ レーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や水道光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した「カレーライス物価(平均、2026年基準改定)」は、2026年7月平均で1食あたり349円となった。350円を下回るのは、2025年8月以来11カ月ぶり。前年(2025年7月:344円)からは+5円・1.5%の上昇となったものの、上昇幅は2カ月連続で1ケタ台となった。

                        

[注1]カレーライス物価:カレーライスで使用する原材料や、調理にかかる水道光熱費などを独自に試算した指数。

ビーフカレー・ポークカレー・チキンカレー・シーフードカレー・野菜カレーの5メニュー平均値

各種価格データは「小売物価統計調査(総務省)」のうち各都市平均値(全国平均)を参照。調理シーンは「6食分(市販のカレールー1/2パック)をまとめて調理した」ものとした。

カレーライス物価指数:各月のカレーライス物価を基に、2020年平均=100とした価格推移

[注2]カレーライス物価は2026年1月に調査対象・容量を一部変更し、2015年1月分まで遡及改定を行っている


 2026年7月のカレーライス物価:1食349円 11カ月ぶりに350円下回る 

カレーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や水道光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した「カレーライス物価(平均、2026年基準改定)」は、2026年7月平均で1食あたり349円となった。350円を下回るのは、2025年8月以来11カ月ぶり。前年(2025年7月:344円)からは+5円・1.5%の上昇と、金額の上昇幅は2カ月連続で1ケタ台となった。

前月(2026年6月:351円)からは2円低下した。過去最大となった前月の下げ幅(▲10円)からは縮小した。全国の物価の先行指標となる東京都区部の物価動向を基に予想した、前月調査時点の予想値(347円)を2円上回ったものの、引き続き低下基調での推移となった。年初(370円)からは21円・6%安となるなど、数年間にわたって続いた「令和のコメ騒動」によるコメ価格高騰の影響は急速に薄れ、カレーライス物価を押し上げてきた「カレーショック」は収束局面に入りつつある。

メニュー別では、「シーフードカレー」が501円と最も高く、前年から14円・2.9%上昇した。一方、最安値は「チキンカレー」(220円)で、前年から1円・0.5%低下した。

前年同月との比較では、5メニュー中3メニューで前年を上回った。最も値上げ幅が大きかったメニューは「シーフードカレー」(+14円)で、「ビーフカレー(総合)」(+8円)、「ポークカレー(総合)」(+5円)が続いた。なかでもビーフカレーは、円安による輸入牛肉の値上がりなどを受けて価格の高止まりが続くものの、前年に比べると上昇ペースは大幅に鈍化している。「チキンカレー」は、急激に値上がりした2025年12月(+40円)などに比べると、値上げから一転して値下げとなった。輸入・国産鶏肉の供給回復なども背景に、2025年後半に発生した「鶏肉ショック」が解消しつつあることが恩恵となった。「野菜カレー」(251円)も、高温や天候不順による野菜不足で価格が急騰した2025年夏と異なり、作柄の回復によって需給が改善したことで、2カ月連続で前年から値下がりとなった。

また、総じてカレーライス物価を強く押し上げてきた「コメ」価格がピークの半値以下で流通するケースもみられるなど、一部具材の上昇幅を吸収する形で、カレーライス物価全体で下落圧力が強まった。

各メニューのカレーライス物価平均を基に、2020年平均を基準(100)とした独自算出の「カレーライス物価指数」をみると、2026年7月の指数は136.3だった。

                


今後の見通し:2026年8月=346円予想

 約4年ぶりに値上げ「止まる」見通し 

全国の物価の先行指標となる東京都区部の物価動向を基に予想した2026年8月のカレーライス物価は1食あたり平均346円前後で推移する見通しとなった。7月から3円の下落となるほか、前年同月での比較では2022年7月以来、約4年ぶりに上昇(値上げ)が止まる見通し。コメの価格下落に加え、安定した野菜供給、電気・ガス料金の抑制などが影響し、カレーライス物価は当面の間低下傾向が続く。特に、カレーライス物価の多くを占める「コメ」価格は、足元で5kg3000円を割り込む店頭価格が見られるほか、令和8年産の銘柄米が同2000円台前半となる見方も出ており、年末にかけて下落圧力が強まりそうだ。

 

先行きとしては、具材となる肉・魚介類や野菜類の価格水準は第1次・2次カレーショック前に比べて上昇しているため、1食200円台などコロナ禍前のような安値にはならないとみられる。ただ、年末にかけてコメ5kgあたり3000円の価格水準で推移した場合、カレーライス物価1食あたり320円台まで低下する見通しで、2024年夏以来約2年ぶりの安値水準まで下落する可能性がある。近年、異常気象による不作や、円安の急伸による輸入インフレの再燃、人件費・物流費の上昇といった懸念要素はあるものの、記録的な食料インフレが続いた中で、日々の買い物にかかる負担は大幅に緩和されると見込まれる。

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シンクタンク食品・お菓子
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本社所在地
東京都港区南青山2-5-20
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代表者名
後藤 健夫
上場
未上場
資本金
9000万円
設立
1987年07月