TIS、大成建設の経費申請60万件/年をクラウド型経費精算システム「Spendia」に移行
特殊要件にも、新機能の開発・実装できめ細かく対応
大成建設は今年10月で創業150年となる歴史を持つ日本を代表する総合建設会社で、建設現場およびバックオフィス部門の社員が年間約60万件の経費申請を行っています。2022年7月に既存の経費精算システムからTISのクラウド型経費精算システム「Spendia」に移行しました。
■背景とTISの「Spendia」選定理由
大成建設は、2000年代初頭に既存の経費精算システムを自社でスクラッチ開発しました。全国16の支店にある経理部門では、建設現場の作業所からの経費申請や承認に対応してきましたが、老朽化で保守性が低下したこととモバイルや新制度への対応も難しくなったことから2016年頃より経費精算システムの刷新を検討し始めました。移行先としてあがったのは企業への浸透が本格化しはじめていたクラウド型経費精算サービスでしたが、全国の支店と建設現場の作業所という階層構造への対応や、作業所など最新の組織情報の反映が難しい点が障壁となっていました。
大成建設が新システムに求めた要件は以下2点でした。
・最新の組織情報をタイムリーに反映し、仕訳情報の入力や承認フロー構築ができること
・現場管理費(現場の運営に必要な諸経費)として規定されている特殊な勘定科目を指定して経
費申請ができること
しかし、検討したクラウド型サービスでは希望する条件を満たすことができず、再検討している際にTISのクラウド型経費精算システム「Spendia」の情報を入手しました。クラウド型サービスでありながらカスタマイズが柔軟にできる点、スマホファーストの使いやすいUI設計に注目し、さらに下記点を評価して採用しました。
<「Spendia」の評価ポイント>
・数千人規模の企業での運用実績があり、大規模なエンタープライズ用途への適性
・国内企業のTISが提供するサービスである点
・検討時点に「Spendia」が未対応の経費処理を新たに標準機能として開発し実装するという、足
りない機能も吸収して取り込むという柔軟なスタンス
そして2020年に約5カ月をかけてフィット&ギャップ分析を行い、正式採用に至りました。
■導入方法
2021年1月から始まった導入プロジェクトでは、「Spendia」のパラメータ設定だけでは対応できない下記独自要件に応える新機能を開発しました。
・コストセンター管理
本社経理部門の一極集中処理ではなく、支店など拠点単位で経費申請の処理・承認を可能とす
る機能。同機能は現在、「Spendia」の標準機能として組み込まれており、大企業を中心に活用
されています。
・コーポレートカード連携
社員に発行しているコーポレートカードで購入した経費申請・精算処理をサポートする機能。
カード会社から毎月送られてくる全社員の請求一覧データをシステムに読み込ませることで、
申請漏れが可視化されます。経理部門が人手で申請伝票と請求一覧を突きあわせることなく、
オンラインで未申請者に督促する機能も備えています。また社員側は、カード利用後に送られ
てくる明細データの中から、経費として申請するものを選ぶだけで申請が可能です。
今回の大成建設における「Spendia」導入は、基幹システムとの連携においても、意欲的な取り組みが行われました。
人事系システムからは、最新の組織情報を「Spendia」に自動反映させ、管理会計システムでは「Spendia」上の申請情報を取り込むことで作業現場や建物ごとの予算/実績管理の精度向上が図られました。一般的なクラウド型経費精算サービスでは、最終承認されて初めて仕訳データが確定となるため、申請段階ではクラウドからデータ抽出ができませんが、今回のシステム連携により、申請中の経費情報を含めて予算/実績管理ができるようになりました。
■導入効果
2022年2月から、本社・各支店の経理担当者を対象としたレクチャーを開始し、各支店では、社員に向けたスマホやPCによる申請手順の周知を実施して7月から本格利用がスタートしました。その結果、以下のような効果をもたらしています。
業務の効率化により経費精算に費やす業務時間を会社全体で大幅短縮
・タクシー利用後にその場でスマートフォンからレシートを撮影して申請するなど、いつでもど
こでも場所を選ばず経費申請・承認が可能
・経路検索サービスとの連携や交通系ICカードの利用履歴読み込みが可能
ペーパーレス化による場所・時間の制約からの解放、電子帳簿保存法への対応
・作業所から支店へ紙の領収書を郵送する手間も不要
・精算申請を書面の精算書の回付なく電子申請だけで完結
■大成建設株式会社 社長室 情報企画部 デジタル推進室長 木村 彰宏氏コメント
「本プロジェクトは、経理・財務システム全体のグランドデザインがどうあるべきか、その中で経費精算の仕組みをどのように刷新すべきかをTISと意見交換しながら進めていきました。経費申請・精算は、法改正やIT技術の発展に伴い常に機能アップが求められますが、「Spendia」のスピーディーな進化が、その助けになると期待しています。TISには、社会の動きをいち早く取り入れた提案をいただける、よきパートナーとしての協力関係を今後もお願いしたいと思います」
本件の詳細は以下URLもご参照ください。
https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_151.html
■セミナーについて
従来の経費精算SaaSでは企業特有の要件対応が難しく、かつインボイス制度などの法対応のために業務フローの変更など多くの企業の負担になっています。現場ユーザーの利便性を向上させる声をもとに、業務効率化やデジタル化を実現した大成建設様の事例をご紹介します。
<セミナータイトル>
お客様と成長する経費精算SaaSで実現する経理DX ~大成建設様との共創事例~
<開催日時>
2023年10月17日(火)より複数回の配信を予定
<お申込みURL>
https://v2.nex-pro.com/campaign/59496/apply?sources=in-press
■Spendiaについて
「Spendia」は経費精算システムを20年以上提供してきた知見をもとに、TISが日本の制度や商習慣に合わせて開発したクラウド型経費精算システムです。SaaSでありながら大手企業ならではの要件にも対応できる豊富な機能と柔軟性を持ち、スマホアプリで経費精算を完了できる利便性が特長です。
詳細はhttps://www.tis.jp/service_solution/spendia/をご参照ください。
■大成建設株式会社について
2023年で創業150年をむかえる総合建設会社。土木事業、建築事業及び開発事業を主な事業とし、さらに各事業に関連する事業を展開。グループ理念「人がいきいきとする環境を創造する」のもと、自然と調和した、次世代の夢と希望に溢れた社会づくりに取り組む。本社は東京都新宿区。
詳細はURL:https://www.taisei.co.jp/ をご参照ください。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
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※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 DXビジネスユニット 経営管理サービスユニット
経営管理DXサービス企画部Spendia事業推進室
E-mail:marke_mb@pj.tis.co.jp
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