サービス業の働き方のコレカラはIT化・技術革新×マインドセットの制度化がポイント

ジョブズリサーチセンター、ホットペッパービューティーアカデミー、ホットペッパーグルメ外食総研、じゃらんリサーチセンター、リクルートブライダル総研による協働セミナー開催

株式会社リクルート（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：北村 吉弘、以下リクルート）は、保有する様々なサービス（就職、結婚、進学、住宅、自動車、旅行、飲食、美容、業務・経営支援など）を領域横断で俯瞰し、社会の変化をつかみ、問題提起や提言を通じてより良い未来へ貢献していきたいと考えています。本日、ジョブズリサーチセンターのデータをもとに、美容、飲食、旅行、ブライダル領域の業界特有の人材に関する課題を解決している事例のご紹介、「サービス業の働き方のコレカラと進化」をテーマとしたディスカッションをリクルートの記者向けセミナー『コレカラ会議』にて実施し、サービス業の働き方のコレカラを進化させるためのポイントを発表いたしましたので、その内容をご報告させていただきます。

サービス業の働き方の現状

ジョブズリサーチセンターが、企業向け情報サイト「人材インフォ」のメールマガジン会員に対して、実施したアンケート調査のデータによると、人手不足を感じている企業担当者は、2020年6月と2021年11月を比較すると大きく増加しており、コロナ禍前の数値に近くなってきています。

人手不足を改善するには
厚生労働省のデータ（出典：厚生労働省「令和2年雇用動向調査」(2021年)）によると、産業別の入職率と離職率は、宿泊と飲食は離職率が入職率を上回る数字が出ています。また、ジョブズリサーチセンターの「特定業種に関する調査2019」（「業界別レポート 働く人と職場2019」)によると、「ホテル・旅館」「居酒屋」「ファストフード」の仕事をしたくないと回答した人にその理由を聞いてみたところ、共通して多いのは労働負荷となっています。

従業員の労働負荷などを考慮。業界別の最新の取り組み
ジョブズリサーチセンターのセンター長宇佐川は「サービス業においてコロナ禍でも人手不足に対する課題感は年々増加している。改善するには働く人に注目し、ES(従業員満足度)を上げることが課題となる」と語ります。そこで、リクルートの美容、飲食、旅行、ブライダル領域より、ES(従業員満足度)を上げることに取り組んでいる事例を紹介。領域を超えて活用できるナレッジを共有しました。

▶美容領域事例

▶飲食領域事例

美容領域、飲食領域の事例から見えたナレッジ
美容領域の事例では、スマートウォッチ・PC配布を行い勤怠の管理をオンラインで行うなど、デジタル活用により生産性を向上していました。飲食領域の事例では、セルフオーダーを導入。2領域とも、DXの推進により余白の時間を作り出し、本来やりたかったサービスができるようになったり、従業員に新たな仕事の機会を創出したりと新制度や体制を構築しています。

▶旅行領域事例

▶ブライダル領域事例

旅行領域、ブライダル領域から見えたナレッジ
旅行領域の事例では、20代での前倒しのキャリア育成やテレワークの導入など体制を整備し女性リーダーを輩出しています。また、ブライダル領域の事例では、ママと仕事との両立可能な制度、環境の整備を行っています。2領域の事例とも、制度化により、働く人のマインドセットを変え、従業員の多様な働き方を選択可能にしています。

<サービス業の働き方のコレカラ>の進化のキーワードは「IT化・技術革新×マインドセットの制度化」
 

４つの領域の先進的な取り組み事例から、今後の人材の確保、定着、活躍促進のためには、「働き続けること」と「活躍し続けること」の環境づくりが必要。そのためには「働き方の柔軟な選択肢」と「やりがい・キャリアアップできる機会」の提供が不可欠であることが見えてきました。また、サービス業事業者が従業員にこの２つを提供するためには「IT化・技術革新」×「マインドセットの制度化」の推進が重要であることも見えてきました。「働き続ける」、「活躍し続ける」ことのできる職場環境が整備されることで、ES(従業員満足度)が高まり、従業員のパフォーマンスや提供サービスが向上することで、CS(顧客満足度)の高まり、そして業績向上につながるサイクルが生まれると考えられます。

より詳しい内容やその他事例は、こちらの発表資料をご覧ください。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20220322_company_02.pdf

【調査概要】ジョブズコミュニティーレポート
調査時期：2019年11月19日（金）～11月26日（金）
調査対象：株式会社リクルートが運営する「人材インフォ」メールマガジン会員
調査方法：インターネット上でのアンケートを実施
回収数（有効回答数）：1,197人
調査会社：株式会社リクルート
https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/JobsCommunityReport20211209.pdf

【調査概要】特定業種に関する調査2019（「業界別レポート 働く人と職場2019」)
調査時期：2019年3月27日（水）～3月31日（日） 
調査対象：20～59歳までの男女（全国）
－現在、対象業種に従事している人
－過去に対象業種に従事したことがある人
－これまで対象業種に従事したことがない、かつ対象業種での就業意向がある人
－これまで対象業種に従事したことがない、かつ対象業種での就業意向がない人
調査方法：インターネット調査（株式会社クロス・マーケティングのモニター利用）
回収数（有効回答数）：8,000人
調査会社：株式会社クロス・マーケティング
https://jbrc.recruit.co.jp/data/data20191126_1161.html

『コレカラ会議』とは
新型コロナウイルス感染症の影響で日常生活が一変してから、私たちはとても長い時間を過ごしています。こんな時だからこそ、一人ひとりが未来に向けて前向きな一歩を踏み出せる日本でありたい。流れに身を任せて未来を待つのではなく、未来へ自ら動き出せる日本でありたい。そのように考え、より良い未来へ貢献する目的で『コレカラ会議』を開催しています。
2009年度から11年間、年に一度開催していた『トレンド予測発表会』では、「変化の兆し」を紐解きながら「近い未来」を発信してきました。しかし2021年、新型コロナウイルス感染症による非連続で変化の激しい日常に面したことから、「日本の未来を良い未来につなげる兆し」の発信である『コレカラ会議』へと進化いたしました。
リクルートは、就職、結婚、進学、住宅、自動車、旅行、飲食、美容、業務・経営支援など様々なサービスを展開しています。その特徴を活かし、領域横断で俯瞰することから社会の変化をつかみ、問題提起や提言を行ってまいります。

開催概要
日時    2022年3月22日(火) 14:00～15:00
場所    オンライン開催｜Zoom Webinar
主催    株式会社リクルート

ファシリテーター
株式会社リクルート 『ジョブズリサーチセンター』 センター長
宇佐川 邦子（うさがわ くにこ）

スピーカー
美容領域
株式会社リクルート 『ホットペッパービューティーアカデミー』 アカデミー長
千葉 智之（ちば ともゆき）

飲食領域
株式会社リクルート 『ホットペッパーグルメ外食総研』 エヴァンジェリスト
竹田 クニ（たけだ くに）

旅行領域
株式会社リクルート 『じゃらんリサーチセンター』 主席研究員
北嶋 緒里恵（きたじま おりえ）

ブライダル領域
株式会社リクルート 『リクルートブライダル総研』 研究員
金井 良子（かない よしこ）

▼リクルートについて
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▼本件に関するお問い合わせ先
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