2作品が「ウッドデザイン賞2020」を受賞しました(ニュースレター)
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、独自開発の耐震部材「木鋼ハイブリッドブレース」と当社施工の「奈良の木を使用した移動式仮設体育館」において、「ウッドデザイン賞2020」(※1)を受賞しました。
これにより、当社は同賞2度目の受賞となります。
※1. 特定非営利活動法人活木活木森ネットワーク、公益社団法人国土緑化推進機構、株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所で構成される「ウッドデザイン賞運営事務局」が主催。林野庁の補助事業となります。
これにより、当社は同賞2度目の受賞となります。
※1. 特定非営利活動法人活木活木森ネットワーク、公益社団法人国土緑化推進機構、株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所で構成される「ウッドデザイン賞運営事務局」が主催。林野庁の補助事業となります。
2015年に開始したウッドデザイン賞は、木の良さや価値を再発見させる製品や取り組みについて、特に優れたものを消費者目線で評価する顕彰制度です。これによって“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。今回は計191作品が受賞しました。
<ウッドデザイン賞2020 ライフスタイルデザイン部門 技術・研究分野>
■「木鋼ハイブリッドブレース」について
「木鋼ハイブリッドブレース」は、日本初の拘束材に集成材を用いた座屈拘束ブレースです。大規模な商業施設や事務所などに適用可能な耐震部材で、ヒノキやカラマツなどの木質材料を用いることで、木のぬくもりを感じられる空間を演出することができます。
また、拘束材に木質材料を採用しているため、従来の鉄骨構造による座屈拘束ブレース(※2)と比較して、製造時に生じる二酸化炭素排出量を最大で65%低減できます。
※2. 座屈拘束材にモルタルや鋼材を使用している座屈拘束ブレース。
<ウッドデザイン賞2020 ソーシャルデザイン部門 建築・空間分野>
■「奈良の木を使用した移動式仮設体育館」について
「奈良の木を使用した移動式仮設体育館」は、奈良県産の杉を使用した奈良県立奈良高等学校の体育館です。シザートラス構造(※3)を採用しており、木の構造体を表し(※4)に使うことで、木の香りやぬくもりを感じられる空間としました。
天井には、グラスウールボードを組み入れて仕上げることで、高い吸音と断熱性能を実現しています。また、壁材には、熱可塑性(※5)プラスチック「中空ポリカーボネート」を採用し、自然採光や耐衝撃性を向上しました。
※3.集成材を鋏(シザース)のように組み合わせ、織り上げるように形成する三角形を単位とした構造の骨組み。無柱の大スパンが可能になり、天井高のある大空間を実現できる。
※4.柱や梁などの構造材が見える状態で仕上げる手法のこと。
※5.加熱によって軟化することで成形できるようになり,冷却すれば固化する特性を有する樹脂のこと。
今回、当社が技術開発および施工した2作品が木を使って人の心を豊かにし、身体を健やかにしているものとして評価され、「ウッドデザイン賞2020」を受賞することとなりました。今回の受賞を励みに、今後も当社は高品質な木造建物の供給や技術開発を進めることで、心豊かに生きる暮らしと社会の実現を目指します。
■「木鋼ハイブリッドブレース」
https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20190808103149.html
■「奈良の木を使用した移動式仮設体育館」
https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lifestyle/woodenarchitecture/case05.html
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