史実と幻想のはざまで──大佛次郎が追い求めた物語の力

大佛次郎記念 2026年度テーマ展示「戦国のひとびと 二人の秀頼」

公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

大坂夏の陣で自刃したとされる豊臣秀頼には、各地に“生存伝説”が残っています。

大佛次郎はこの謎に魅せられ、1937年に「生きてゐる秀頼」を執筆しました。

さらに26年後、同じ題材を用いながらも、まったく異なる物語として「月の人」(後に『月から来た男』と改題)を発表しています。「再び書こうとしても再現できない」と語るほど、この「月の人」には深い愛着が込められています。

これら二作に共通するキーワードは「ロマン精神」と大佛次郎がよんだ、物語世界をつむぎだす奔放な想像力です。

本展では、二つの“秀頼をめぐる物語”を中心に、小説や歌舞伎の戯曲として発表された戦国作品を取り上げます。晩年に至るまで大佛次郎が問い続けた、大衆小説にふさわしいロマンチシズムと何か。大佛が参照した資料や書簡、取材の記録などから制作の舞台裏を紹介しつつ、戦国を舞台にした大佛作品の“面白さ”にせまります。

佐多芳郎≪献花≫紙本着色、1951年

大佛次郎「月から来た男」「あとがき」

勝田哲、佐多芳郎 両画伯の躍動感あふれる挿絵画像をデジタルサイネージで一挙公開

勝田哲(1896-1980)が挿絵を担当した「生きてゐる秀頼」は連載全22回。

勝田哲挿絵「生きてゐる秀頼 第二回 雨の花(一)」

昼間、あの女が捕えられた時、真の下手人がどこかに隠れていたとしたら、どこだろう?

佐多芳郎(1922-1997)が挿絵を担当した「月の人」は全300回にわたる連載でした。

佐多芳郎挿絵「月の人 第六十四回 紅蓮(七)」

この[幸村の]支えが破れた後は、岡山口、天王寺の東軍は合流して、黒い洪水のように市中に流れ入った。目ざすのは城であった。

それぞれ手がけた挿絵が、作品世界の構築に、大きな役割を果たしました。

現在、挿絵原画は所在が確認されていないため、掲載誌紙から取り出した挿絵にその場面の一文を添えて、全挿絵・約350点をデジタルサイネージでご覧いただきます。


展覧会概要

【会期】  令和8年4月25日(土)~8月16日(日)

【開館時間】10:00~17:30(入館は17:00まで)

【休館日】  月曜日(祝休日の場合は翌平日)

【料金】   大人(高校生以上) 200円(150円)、中学生以下 無料

      ( )内は20人以上の団体料金

     ※横浜市在住の65歳以上の方 100円(濱ともカード等をご提示ください)

     ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

     ※毎月23日(市民の読書の日)と第2・第4土曜日は高校生無料

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会社概要

URL
http://p.yafjp.org/jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
横浜市中区山下町2番地  産業貿易センタービル1階
電話番号
045-221-0212
代表者名
近藤 誠一
上場
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資本金
-
設立
1991年07月