不登校・行き渋り家庭の中学進学に関する実態調査 不登校・行き渋り経験のある小学生保護者の8割強が中学進学に不安 最も多い不安は「学校の勉強についていけるか」
悩みを相談している家庭は約7割と多数である一方、進学への不安の解消には至らず進学前後で一致した求める支援は「学習サポート」と「安心して過ごせる居場所」
株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:岩瀬大輔、以下:ベネッセ)が運営する、中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」は、現在小学4~6年生で、不登校状態または行き渋り傾向のある子どもの保護者461名(うち小学6年生139名)、現在中学1~3年生で、小学6年生時に不登校または行き渋り傾向があった子どもの保護者545名を対象に「不登校・行き渋り家庭の中学進学に関する実態調査」を実施しました。
不登校児童生徒の増加とともにその低年齢化も進み、小学校から中学校への移行期に不安を抱える家庭は少なくありません。本調査では、進学を目前に控えた小学4~6年生の保護者と、進学を経験した中学生の保護者の双方に調査を実施し、進学前と進学後、それぞれの視点から、小学校から中学校への移行期に家庭が抱える不安や求める支援の実態を明らかにしました。
※以下、「小学生保護者」は現在小学4~6年生で、不登校・行き渋り経験のある子どもの保護者、「中学生保護者」は中学1~3年生で、小学6年生時に不登校または行き渋り傾向があった子どもの保護者を指します。
調査結果サマリー
・小学生保護者の8割強が「中学進学に不安を感じている」と回答。小学6年生に限ると同回答は約9割に。
・不安の内容は「学校の勉強についていけるか」が最も多く約6割。学習面への不安が保護者の懸念となっている。
・お子さまに関する悩みや不安について誰かに相談している小学生保護者は約7割。相談先は「学校の先生」や「家族・親族」など身近な存在が上位に。
・小学生保護者が進学前に求める支援と、中学生保護者が「当時あれば良かった」と振り返る支援はいずれも「子どもの状況に合わせた学習サポート」「安心して過ごせる居場所」。
・中学生保護者に聞いた「進学後も不登校・行き渋り状態が続く理由」でも、「子どもの気持ちやメンタル面の不安が続いていた」「中学校の環境になじめなかった」など精神的な不安、環境に関する不安に続いて「学習への不安」が3位に挙がる。
・情報収集では、中学生保護者の約7割が「小学6年生の段階から相談・情報収集を始めた方がよかった」と回答。
■小学生保護者の8割強が中学進学に不安を感じている。小学6年生に限ると同回答が約9割に
不登校・行き渋り経験のある小学4~6年生の保護者に、中学進学への不安について聞いたところ(単一回答)、84.0%が「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答しました。小学6年生に限るとその割合は88.5%にのぼり、進学を目前に控えた時期には、不安を感じる家庭がより多いことがわかりました。

■不安の内容は「学習」と「新しい環境への適応」
不登校・行き渋り経験のある小学4~6年生の保護者に、中学進学に向けてどのような不安があるかを聞いたところ(複数回答)「学校の勉強についていけるか(59.9%)」が最も多く、次いで「クラスメイトとの人間関係をうまく築けるか(57.9%)」「中学校の雰囲気やルールになじめるか(50.8%)」が続きました。学習面への不安に加え、人間関係や新しい環境への不安が上位に挙がっており、進学に伴う環境変化そのものを不安に感じている家庭が多いことが分かりました。

■お子さまに関する悩みや不安について誰かに相談している小学生保護者は約7割。相談は進む一方で、課題も
小学生保護者に、お子さまに関する悩みや不安について誰かに相談しているか聞いたところ、70.3%が「相談している」と回答しました。相談先は「学校の先生(60.2%)」が最も多く、次いで「家族・親族(46.6%)」「スクールカウンセラー(33.6%)」が続きました。5位にあがったその他(21.6%)では、心療内科などが含まれました。一方で、29.7%は「相談していない」と回答し、その理由は、「まだ相談するほどではないと思った(40.1%)」が最も多く、次いで「相談先が分からない(32.8%)」が続きました。

■求める支援―進学前後で一致した「学習サポート」と「安心して過ごせる居場所」
小学生保護者に、中学進学に向けてどのようなサポートがあったらよいかを聞いたところ(複数回答)、「子どもの状況に合わせた学習サポート(67.2%)」が最も多く、次いで「子どもが安心して過ごせる居場所(55.7%)」が続きました。
また、中学生保護者に、小学6年生当時を振り返ってあったらよかった支援を聞いたところ(複数回答)、最も多かったのは「子どもが安心して過ごせる居場所(57.4%)」、次いで「子どもの状況に合わせた学習サポート(48.3%)」となりました。進学前後で順位は入れ替わったものの、上位2項目は共通しており、進学前に求める支援と、進学後に「あの時あれば良かった」と感じる支援が一致する結果となりました。

■支援の必要性―進学後も「学習面での不安」が不登校・行き渋り継続の上位理由に
お子さまの状況について進学後も不登校・行き渋り状態が続いていると回答した中学生保護者に、その理由について聞いたところ(複数回答)、「子どもの気持ちやメンタル面の不安(74.1%)」が最多となり、「学習面での不安(35.0%)」が3位に挙がりました。前設問では、当時あったらよかった支援として「子どもの状況に合わせた学習サポート」が2位に挙がっています。あわせて見ると、学習面への不安は、進学後も不登校・行き渋り状態が続く理由の一つとなっていることが分かりました。

■情報収集―中学生保護者の約7割が「小学6年生段階から相談・情報収集を始めた方がよかった」と回答
中学生保護者に、小学6年生当時を振り返り、「小学6年生の段階から中学進学に向けた相談や情報収集を始めていた方がよかったと思いますか」と聞いたところ(単一回答)、73.7%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答しました。中学進学を迎える前の小学6年生の段階から、進学を見据えた相談や情報収集を始めることの重要性を感じている保護者が多いことがわかりました。

■中学進学に向けたフリースクールの検討状況
小学生保護者に、中学進学に向けてフリースクールの利用を検討したことがあるかを聞いたところ(単一回答)、「検討したことはない」が59.7%と最も多い結果となりました。一方で、小学6年生に限ると、「検討したことがあり現在利用している」が7.2%(小学4~6年生全体:5.6%)「検討したことはあるが利用しなかった」が30.2%(同:26.2%)、「現在利用を検討している」が14.4%(同8.5%)となり、いずれも小学4~6年生全体を上回りました。

■フリースクール検討時の課題
小学生保護者に、フリースクールを検討したものの利用しなかった理由を聞いたところ(複数回答)、「本人が行きたがらない(49.6%)」が最も多くなりました。子ども自身の意思以外の要因としては「費用が高いと感じた(38.0%)」が最も多く、同率で「もう少し様子を見ようと思ったため(38.0%)」が続きました。

■中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」利用者の声―通ってよかったことは「安心して過ごせる」「自分のペースで学べる」
※以下は、「ベネッセ高等学院 中等部」に通う子どもの保護者を対象に実施した自由回答です。
中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」に通う子どもの保護者を対象に、通ってよかったことや助かったサポートについて自由回答で聞いたところ、
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同じような経験を持つ仲間と出会い、安心して過ごせるようになった
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子どものペースに合わせて学習や活動に参加でき、心理的な負担が軽減された
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小学校のときは、週5回学校へ行くなんて絶対ありえなかったが、家からオンラインで先生にみてもらえるし、たのしく自分のペースで勉強ができている。
などの声が寄せられました。
■調査の結果を受けて
ベネッセ教育情報「不登校・通信制高校領域」教育スペシャリスト / ベネッセ高等学院・中等部 学院長 上木原 孝伸(かみきはら たかのぶ) コメント

今回の調査で特に印象的だったのは、中学進学に対する不安の中で「学校の勉強についていけるか」が最も多く挙がったことです。また、中学進学を経験した保護者が「あの時あったらよかった支援」として「子どもの状況に合わせた学習サポート」を上位に挙げ、進学後も不登校・行き渋り状態が続く理由にも「学習面での不安」が挙がったことからも、学習面への支援は中学進学を支える上で重要なテーマであることがうかがえます。
また、お子さまに関する悩みや不安について相談しているご家庭は約7割にのぼりました。お子さまのことを一人で抱え込まず、相談されている家庭が多いことは、とてもよい傾向だと感じています。不安の軽減には、相談することに加え、その先で子どもの状況に応じた具体的な支援につながることが重要だと考えています。
フリースクールを利用しなかった理由として、「費用が高い」に加え、「情報が少なく、どんな場所かわからない」といった声も挙がりました。子どもや保護者がフリースクールという学びの場を知り、安心して選択できる環境を整えること、そして費用面も含め、「多様な学び」の選択肢を広げていくことが重要だと改めて感じています。
中学進学は、子どもにとっても保護者にとっても大きな節目です。本調査が、小学校から中学校への移行期に必要な支援や、多様な学びのあり方について考えるきっかけとなれば幸いです。
■調査概要
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調査期間:2026年6月5日(金)~6月14日(日)
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調査方法:インターネットアンケート調査
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調査対象:
<パネル①>
現在小学4~6年生で、不登校状態または行き渋り傾向のある子どもの保護者(n=461、うち小学6年生 n=139)
<パネル②>
現在中学1~3年生で、小学6年生時に不登校または行き渋り傾向があった子どもの保護者(n=545)
※パネル①・②は、ベネッセの保護者向けアプリ「進研ゼミ 保護者サポート(旧まなびの手帳)」、ベネッセ教育情報サイト「不登校ライフナビ」、「ベネッセ高等学院」に関心をお寄せいただいた保護者を対象に実施。パネル②には「ベネッセ高等学院 中等部」に通う生徒の保護者を含む。
※「フリースクール利用者の声」は、ベネッセ高等学院 中等部に通う生徒の保護者を対象とした自由回答です。
■「ベネッセ高等学院」および「ベネッセ高等学院 中等部」について
多様化する学びのニーズに応えるためにベネッセが2025年から取り組みを開始しました。高校生を対象とした通信制サポート校「ベネッセ高等学院」と、中学生を対象としたフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」の2つのプログラムを提供しています。生徒には、ベネッセがこれまで培ってきた教育サービスのノウハウを活用し、担任やメンターによるサポート体制のもと、日々の学習や将来の進路について支援します。
「ベネッセ高等学院」および「ベネッセ高等学院 中等部」では、本事業を通じて、学びの多様性に対応し、子どもたち一人ひとりが自分らしい学びの場と学び方を選び取り、将来の可能性を大きく広げていくことを支援してまいります
【関連情報】
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ベネッセ高等学院Webサイト:https://gakuin.benesse.co.jp/
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ベネッセ高等学院 中等部 Webサイト:https://gakuin.benesse.co.jp/chu
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Xアカウント:https://x.com/begakuin0417
【参考情報】
■「ベネッセ高等学院 中等部」小学6年生の受け入れを7月7日(火)よりスタート
中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」は2026年7月7日(火)より、小学6年生の受け入れを開始します(利用開始は同年10月)。対象は、不登校や登校に不安のある小学6年生で、在籍小学校に籍を置いたまま、通学またはオンラインで学ぶことができます。お子さまの状況に合わせて、キャンパス通学と自宅オンラインを選択でき、専用教材と一人ひとりに合わせた「MY時間割」を活用しながら、5教科の学習支援を実施。小1内容までさかのぼれる基礎学習や、生活リズムの改善、安心できる居場所づくりもサポートします。さらに、ICT等を活用した学習活動について、在籍校での「出席扱い制度」申請に向けた記載サポートも無料で行います。
受け入れの概要:https://gakuin.benesse.co.jp/admission/chu/

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