東大はなぜ批判されてきたのか? 学歴をめぐる異形の思想史『「反・東大」の思想史』(尾原宏之著、新潮選書)が発売!
東大名誉教授・御厨貴さんも推薦!「学歴の不条理」を吹き飛ばす快著が誕生!
甲南大学教授で、日本思想史研究者の尾原宏之さんの新刊『「反・東大」の思想史』(新潮選書)が、5月22日に新潮社から発売されます。
国家のエリート養成機関として設立された「東大」。最高学府の一極集中に対し、昂然と反旗を翻した教育者・思想家がいました。慶應義塾、早稲田、京大、一橋、同志社、法律学校や大正自由教育を源流とする私立大学、さらには労働運動家、右翼まで……彼らが掲げた「反・東大」の論理とはどのようなものだったのでしょうか。学歴偏重の風潮がますます強まるなか、「学力」とは何かを問い直す注目作です。
■本書の目次より
第1章 「官尊民卑」の打破……慶應義塾・福澤諭吉の戦い
第2章 「民衆」の中へ……レジャーとモラトリアムの早稲田大学
第3章 「帝大特権」を剝奪せよ……私立法律学校の試験制度改正運動
第4章 「学問」で東大を凌駕する……一橋大学の自負と倒錯
第5章 「詰め込み教育」からの転換……同志社と私立七年制高校
第6章 「ライバル東大」への対抗心……京都大学の空回り
第7章 「知識階級」を排斥せよ……労働運動における反・東大
第8章 「凶逆思想」の元凶……右翼に狙われた東大法学部
終章 「反・東大」のゆくえ……東大の「解体」と「自己変革」
■推薦コメント
東大は一日にして成らず。抵抗者たちに鍛え抜かれて今の東大があることがよく分かった。
――御厨貴・東京大学名誉教授
■著者コメント
本書の主題は、東大から排除された、あるいは自分から背を向けた人々による抵抗と挑戦の歴史です。現在の日本の国家と社会は東大の存在を抜きにして語ることはできませんが、東大への挑戦を通して別の未来像を描いた人々の苦闘も、これからの日本を考える上で多少なりとも意味があるのではないかと考えています。
■書籍内容紹介
国家のエリート養成機関として設立された「東大」。最高学府の一極集中に対し、昂然と反旗を翻した教育者・思想家がいた。慶應義塾、早稲田、京大、一橋、同志社、法律学校や大正自由教育を源流とする私立大学、さらには労働運動家、右翼まで……彼らが掲げた「反・東大」の論理とは?「学力」とは何かを問う異形の思想史。
■著者紹介
尾原宏之(おはら・ひろゆき)
1973年、山形県生まれ。甲南大学法学部教授。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。専門は日本政治思想史。首都大学東京都市教養学部法学系助教などを経て現職。著書に『大正大震災―忘却された断層』、『軍事と公論―明治元老院の政治思想』、『娯楽番組を創った男―丸山鐵雄と〈サラリーマン表現者〉の誕生』など。
■書籍データ
【タイトル】「反・東大」の思想史
【著者名】尾原宏之
【発売日】2024年5月22日
【造本】新潮選書/四六判変型ソフトカバー
【定価】1,980円(税込)
【ISBN】978-4-10-603909-6
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ダウンロード