園芸用ピートモス代替として製造残渣を活用した用土用資材「Teamoss(ティーモス)」を開発
― 環境負荷低減と資源循環の両立を実現したアップサイクル型の園芸用資材 ―
サントリーホールディングス(株)(以下、サントリー)とサントリーフラワーズ(株)(以下、サントリーフラワーズ)は、サントリーグループの清涼飲料工場から発生する製造残渣を活用し、園芸分野で広く使用されているピートモスの代替となる用土用資材「Teamoss(ティーモス)」を開発しました。
「Teamoss」は、環境負荷低減と資源循環の両立を実現したアップサイクル型の園芸用資材として、特許を出願しています。
1.背景
▼ピートモスに代わる持続可能なソリューションの必要性
ピートモスは、コケ類などの植物が長期間にわたり堆積・腐植化した泥炭を乾燥させた資材で、高い保水性・保肥性を有することから、園芸分野の用土用資材として広く使用されています。
一方で、その採取・採掘は、土壌中に固定されていた二酸化炭素の放出や湿地環境の破壊につながるとされ、環境負荷低減の観点から課題が指摘されています。欧州を中心に採掘や販売に対する規制が進む中、ピートモスに代わる資材の開発も求められています。
▼製造残渣のアップサイクルの推進
国内で年間に排出される産業廃棄物のうち、食品ロスや農業等に由来する廃棄物は約5分の1を占めるとされています※1。これらの多くは焼却や埋立処理されており、環境負荷低減や資源循環の観点から課題となっています。
サントリーグループでは、これまでも製造残渣は飼料や肥料として活用し、100%再資源化を行ってきましたが、製造工程で発生する残渣の一層の有効活用を重要なテーマと位置づけ、アップサイクルを通じた循環型社会の実現に向けた取り組みを進めています。
※1 環境省公表資料より
2.取り組み内容
サントリーグループの清涼飲料工場から発生する緑茶粕を主原料とし、木くずなどの副資材を組み合わせた独自製法(特許出願済み)により、用土用資材としてピートモスの代替が可能な新たな資材の開発に成功しました。本資材は、サントリーが掲げる持続可能な農業および土壌改善の方針に基づき、サントリーフラワーズが企画・開発を担っています。
サントリーフラワーズが花苗・野菜苗を用いて実施した実証実験では、同一条件下において、「Teamoss」を使用した苗が、従来のピートモスを使用した場合と比較して、同等またはそれ以上の生育を示すことが確認されました。これらの結果から、「Teamoss」は環境負荷低減に寄与するとともに、園芸用途における実用性および生産性の面で、ピートモスの代替資材として有効であることを確認しています。また、製造残渣を活用し、かつ国内で原料調達が可能であることから、コスト面においても十分な競争力を有する製品になると期待しています。

3.今後について
今後は、量産化に向けた製造体制構築や、より幅広い花苗・野菜苗を対象とする栽培試験を進め、2027年には国内での本格的な製造・販売を予定しています。
また、緑茶粕に限らず、サントリーグループのサプライチェーン全体で発生する他の製造残渣についても、「Teamoss」の原料として活用できるか検証していきます。
さらに、ピートモスに代わる持続可能な園芸資材への需要は今後も拡大すると見込んでおり、各国での環境規制強化や脱炭素の流れを背景に、海外展開も視野に入れて検討を進めていきます。
サントリーホールディングスでは、農業分野でのGHG削減の有効な手段のひとつとして再生農業に着目し、カバークロップ※2や有機肥料の使用、不耕起栽培の導入など、サプライヤーや契約農家と連携しながら持続可能な農業への移行に取り組んできました。2022年から英国での大麦、2024年からタイでのサトウキビについて、再生農法での栽培を開始しています(ニュースリリースNo.14274、14610参照)。さらに、2025年はバイオ炭やミミズを活用した土壌改良や有機肥料の開発にも取り組んでいます(ニュースリリースNo.14813、14880参照)。
※2 土壌中への有機物の供給や土壌浸食の防止等により、土壌改良効果が期待できる被覆作物
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/sustainability/
以上
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- 環境・エコ・リサイクル
- ダウンロード