15MW級浮体式洋上風力発電設備の基本設計承認(AiP)を取得
~日本の気象・海象条件に対応した浮体基礎の設計を推進~
東京ガス株式会社(取締役 代表執行役社長 CEO:笹山 晋一、以下「東京ガス」)は、浮体式洋上風力発電設備について、Principle Power社(以下「プリンシプル・パワー社」)(*1)と共同で、一般財団法人日本海事協会から基本設計承認(Approval in Principle、以下「AiP」)(*2)を取得しました。

日本の周辺海域には水深の深いエリアが多く、洋上風力発電の導入拡大に向けて浮体式の活用が重要となります。一方、浮体式洋上風力発電の商用化・社会実装に向けては、コスト低減や国内サプライチェーンの整備などが課題となっています。
今回AiPを取得した浮体設備には、東京ガスが出資するプリンシプル・パワー社が開発した浮体基礎「WindFloat® TC」を採用しています。プリンシプル・パワー社は、風車と浮体基礎全体の姿勢を制御し発電量を最適化する技術を有しており、同社の浮体技術を採用した複数の浮体式洋上風力発電所が欧州で商用運転しています。

東京ガスは、プリンシプル・パワー社の浮体基礎技術を基盤とし、日本の法令・基準および厳しい気象・海象条件に対応した基本設計と技術検証を進めています。本設備には、15MW級風車に対応すべくセンターカラムを有する同社のセミサブ型浮体を採用しました。また、風車、浮体基礎および係留システムを対象とした連成解析(*3)に加え、実海域の風・波・潮流条件を再現した水槽試験を行い、解析モデルおよび設計手法の妥当性を検証しました。

こうした設計・技術検証に加え、施工・運転保守を支える国内サプライチェーンの形成も取り組んでいます。海外で実績を重ねてきた浮体技術と東京ガスのエンジニアリング知見を組み合わせ、日本の条件に最適な浮体基礎設計の確立と、技術的信頼性・安全性の向上を図ることで、国内における浮体式洋上風力発電の早期社会実装に寄与していきます。

東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」で「価値共創のエコシステム(*4)構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。一人ひとりの暮らしから地域社会にいたるまでの多様な課題を解決するさまざまなサービスを創出・提供し、お客さまとともに「カーボンニュートラル社会の実現」に貢献していきます。
*1:「米国プリンシプル・パワー社への出資について」(2020年5月27日)はこちら
*2: AiPは、基本設計段階において第三者機関が技術的実現性や安全性について評価するものであり、設計初期段階の製品について、規則類に基づく図面審査を行い、規則類の観点から技術的な実現可能性を確認するスキームのこと。AiP認定書はこちら
*3:風や波の流れ(流体)、タワーや浮体基礎の揺れ・変形(構造)など、複数の物理現象が互いに影響し合う挙動を同時にシミュレーションする解析手法のこと
*4:多くの企業が、それぞれ強みを持つ領域の技術・ノウハウ・知見を持ち寄り新たな価値を創出していく事業生態系
以上
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