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株式会社新潮社
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清水潔さん推薦! “引き揚げの神様”松村義士男による集団脱出工作がいま甦る――驚愕の発掘ノンフィクション『奪還 日本人難民6万人を救った男』6月17日に発売決定!

第二次大戦後、朝鮮半島。知られざる“もう一人の杉原千畝”がいた

株式会社新潮社

 1945年8月15日、植民地だった朝鮮半島に取り残された日本人の運命は一変します。敗戦の10日後には北緯38度線が封鎖され、その以北にいた日本人は事実上の「難民」になったのです。北朝鮮地域にはソ連軍が直接侵攻し、多くが略奪や暴行、飢餓や疫病に襲われるも、かつての権威――要職に就いていた役人や有力者たちの大半は、民間人を見捨てて真っ先に本土に逃げてしまいました。なすすべもなく斃れゆく老若男女の前に忽然と現れ、母国へと導いた男。それが、松村義士男という一介の市民、かつて国家から断罪された“アウトサイダー”でした。驚くべき度胸と頭脳、行動力でソ連兵の監視をかいくぐり、およそ6万人もの集団脱出工作を成功させた彼は、「引き揚げの神様」と呼ばれるまでになります。私的な借金までつくって集団脱出の費用に充てていた松村の「究極の利他」とは……。歴史に埋もれた英雄の姿を蘇らせる一冊です。

■本文「はじめに」より一部抜粋

松村は当時、三十四歳という若さであり、一介の民間人に過ぎなかった。しかも戦前には、治安当局の弾圧に遭い、世間からは「アカ」と白眼視された〝アウトサイダー〟だった。

そんな人物がなぜ、敗戦によって日本が国家としての主権を失い無力だった状況で、在留邦人を引き揚げさせるために身を賭したのか――。

■目次

はじめに

◆第一章 棄民

その日、故郷は「外国」になった

平穏だった八・一五

老いも若きも赤旗を振り

総督府は責任を丸投げ

明暗分けた南と北

突然の空爆

応戦するすべを持たず

民間人を見捨てた要塞司令部

「大きなバッタの群れみたいだ」

炎暑の逃避行

山中で敗戦を知る

鏡に映った自分に泣く

ソ連兵によるすさまじい略奪

「マダム、ダワイ!」

朝鮮人の自警団による横暴も

家屋を奪われた在留邦人

北から押し寄せる避難民

そして在留邦人は放置された

◆第二章 異端の人、動く

対ソ連の最前線で終戦を迎える

捕虜収容所へ連行中に逃亡

"左翼運動の手伝い" で中学退学

労組再建を画策し逮捕される

共産党に「入党するの要なかるべし」

二度目の検挙

再び朝鮮へ

ソ連軍に"顔が利く"

避難民の惨状に苦悶

同志・磯谷との再会

二人三脚

「このままでは日本人は死に絶えてしまう」

日本人組織「大改編 」の絵を描く

「一枚の看板」の効果

日本窒素の街にも避難民が殺到

みじめな弁当にみせた怒り

◆第三章 包囲網を突破せよ

終戦の年、八万人が南に

強制移住先での惨状

「飢餓の村、死滅の村なり」

山野を揺るがした慟哭

京城行きを決断

元警察幹部と協力を誓う

集団脱出構想の具体化

試験的南下

脱出専門組織の結成

「朝鮮人の信用博す」

白昼堂々、鉄道での大量輸送

興南でも集団移動

画期的な "病院列車"

松村が残した獣道

モスコーと呼ばれた若い女性

三八度線を飛び越えた

海路での試験的脱出

幻の "大集団渡航工作"

月明かりの船出

下船するとそこは…

まるで別世界のテント村

◆第四章 苦難そして苦難

突然の移動禁止令

米ソ間の攻防

"死の三八度線越え"を繰り返し試みたが

託された手紙

強い信頼と期待を背負って

動かぬ平壌

東大生、金日成に直談判

松村、平壌駐在を画策

幽閉された技術者たち

ニセ情報

磯谷との確執

膨らむ疑念

◆第五章 引き揚げの神様

「堤がふたたび破れた」

「日本人の命を保証することができるのか!」

たった一日で出航させた船団

活気あふれた城津工場

「引き揚げの神様」来る

アパトフ列車

ソ連軍、集団脱出を応諾

保安署に拘束されるもすぐに釈放

十三歳が見た「神様」

興南技術者の逃避行

闇船で技術者を送り出す

「転落の女性」が歌う古里の歌

不信と対立の構図

遅延に遅延を重ねた「正式な引き揚げ」

三八度線が生んだ巨星

おわりに

◾️推薦コメント

棄民にされた日本人の老若男女を引き連れ、

飢餓や疫病が蔓延するなか、北朝鮮・ソ連の包囲網を突破する。

驚くべき脱出行は、私の戦後知識の「空白」を見事に埋めてくれた。

――清水潔氏

◾️書籍内容紹介

太平洋戦争の敗戦で朝鮮半島北部の邦人は難民に。飢餓、伝染病、ソ連軍の監視下で老若男女を母国へと導いた松村義士男の「究極の利他」がいま甦る。驚愕の脱出実話。

 

◾️著者紹介

城内康伸(しろうち・やすのぶ)

1962年、京都市生まれ。中日新聞社入社後、ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は14年に及ぶ。論説委員を最後に2023年末に退社し、フリーに。著書に『シルミド―「実尾島事件」の真実―』『猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史―』『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞)『金正恩の機密ファイル』など。

◾️書籍データ

【タイトル】奪還/日本人難民6万人を救った男

【著者名】城内康伸

【発売日】2024年6月17日

【造本】四六判/ハードカバー(224ページ)

【定価】2,090円(税込)

【ISBN】978-4-10-313733-7

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/313733/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
1億5000万円
設立
1900年01月
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