新潮文庫史上最厚1,088ページ、一気読み!多重人格者が物語る、メタおもしろいエンタテインメント大巨編。米作家マット・ラフの大長篇小説『魂に秩序を』(新潮文庫)が刊行されました!
株式会社新潮社は 6月 26日、いま話題沸騰のガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』と同日に、米作家マット・ラフの大長篇小説『魂に秩序を』を文庫新刊として刊行いたしました。新潮文庫の長い歴史のなかでも史上最厚という、隠れ話題作である本書の内容はというと――。
多重人格者カップルが、出生の秘密、殺人事件の真相、自身の愛の行方を求めて、生まれ故郷への旅路につくという物語を軸に、ミステリー、青春小説、サスペンス、冒険小説、ノワール、成長小説、モダンホラー、情痴小説、ロードノヴェル、SF、ラヴ・ストーリー、ジェンダー・クライシス文学と、あらゆるジャンルを包み込んでスピーディに展開する、まさに物語の万華鏡ーー小説ファンのみならず、新潮文庫ファンにとっても価値ある1冊であること、間違いありません。
■書籍内容紹介
わずか2年前、アンドルーは多重人格者の魂の代表として26歳にして“誕生”し、魂たちの共存のため奮闘していた。ある日、殺人犯を事故死へ追い込んだことで、自分が継父を殺害したのではないかという疑念に囚われる。真相解明のため、同じ障害をもつ女性ペニーと故郷へ向かうが、自身の隠された秘密だけでなく闇の魂からの脅威にも晒され……。あらゆるジャンルを包み込むマルチハイブリッド小説。
■著者紹介
マット・ラフ
1965年ニューヨーク生れ。1988年Fool on the Hillでデビュー。続くSewer, Gas & Electric: The Public Works Trilogy(1997年)をトマス・ピンチョンらに賞賛され、新しいアメリカ文学の担い手として注目される。邦訳にジェイムズ・ティプトリー・Jr.賞を受賞した『魂に秩序を』(2003年)のほか、『バッド・モンキーズ』(2007年)、『ラヴクラフト・カントリー』(2016年)がある。後者は2020年にHBOによってテレビシリーズ化された。
浜野アキオ
1961年宮城県生れ。京都大学文学部卒業。英米文学翻訳家。ウィルフォード『拾った女』、ヴァードン『数字を一つ思い浮かべろ』、チェイズ『天使は黒い翼をもつ』、ブルックス『モンスター・パニック!』など訳書多数。
■書籍データ
【タイトル】『魂に秩序を』
【著者名】マット・ラフ
【訳者名】浜野アキオ
【発売日】2024年6月26日
【造本】文庫
【定価】1,705円(税込)
【ISBN】978-4-10-240581-9
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