ワタミファーム、「フードロス×冷熱 万博会議」に登壇フードロスゼロへの挑戦 未利用農産物に新たな価値を生む次世代食循環モデルを発信

　ワタミ株式会社（本社：東京都大田区、以下ワタミ）は、ワタミが運営する自社農場「ワタミファーム」は、2025年9月9日・10日に大阪・関西万博「フューチャーライフビレッジ（FLV）」内で開催された「フードロス×冷熱 万博会議」に、共同研究パートナーとして登壇したことをお知らせいたします。

　 本会議は、内閣府 ムーンショット型農林水産研究開発事業（研究推進法人：生研支援センター）「低温凍結粉砕含水ゲル粉末による食品の革新的長期保存技術の開発」（研究代表：山形大学大学院理工学研究科 古川英光 卓越研究教授）に基づく取り組みの一環として開催されました。研究チームは山形大学を中心に、企業・研究機関・行政が連携し、冷熱技術を活用した未利用食材の高付加価値化と国際展開により、フードロスを削減することを目指しています。

「フードロス×冷熱 万博会議」の様子

■研究チームの概要

　「低温凍結粉砕含水ゲル粉末による食品の革新的長期保存技術の開発」プロジェクトでは、『未利用食材300万トンを倒せ！』をスローガンに掲げ、冷熱技術によるフードロス削減と高付加価値化を推進しています。山形大学をはじめ、宮城大学、一正蒲鉾株式会社、石油資源開発株式会社、有限会社ワタミファーム、さらには三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社、大阪ガスリキッド株式会社、信州大学など産官学の幅広い連携により、研究成果の社会実装と国際展開を視野に活動しています。

■ワタミファームの講演内容（農業の課題に挑む研究進捗）

・余剰さつまいもの凍結粉砕ゲル粉末化技術の検証を実施

・杉﨑宏シェフとともに粉末を活用したスイーツメニュー（デザート）の試作を発表し、食の新たな可　能性を提示企業としての期待と役割

・フードロス削減：豊作時に発生する余剰作物を粉末化し、値崩れを抑制

・栄養価の保持・安定供給：栄養価を保ちながら長期保存を可能にし、誰もがいつでも安心して摂取できる環境へ

・グループ活用の展望：未利用農産物を外食・宅食などワタミグループの多様な事業で商品化し、農業から食卓まで一気通貫で価値を届ける

■登壇者コメント（山形大学 大学院理工学研究科 卓越研究教授  古川 英光）

ワタミファームと共に低温凍結粉砕含水ゲル粉末技術の研究に取り組んでまいりました。本技術は、未利用の農水産物を長期保存し、新たな食文化へとつなげることで、地球規模で深刻化するフードロス問題の解決に貢献できるものです。今後は、万博を契機に産学連携をさらに加速し、山形・日本から世界に向けて、持続可能な食とテクノロジーの融合を発信してまいります。

■持続可能な未来に向けて

　ワタミファームは、2002年の有機農業開始以来、全国で土づくり・人づくり・地域づくりに取り組み、日本最大級の規模で有機農業を展開しております。今回の万博登壇を通じて、「もったいない」を「新しい価値」に変える挑戦を発信し、持続可能な循環型社会の実現に貢献してまいります。

 

■ワタミファームが取り組む農業

　ワタミファームは、「安全・安心な農産物を提供したい」という思いのもと、2002年に有機農業への取り組みを開始いたしました。耕作放棄地の再生からスタートし、「土づくり・人づくり・地域づくり」を合言葉に、全国の生産者の皆さまと連携しながら、有機農業を積極的に推進しています。現在では全国7カ所・合計531haの農地で、日本最大級の規模となる有機農業と酪農を展開しており、これらの取り組みは農産物の生産にとどまらず、国内農業が抱える諸課題の解決にも資するものと位置づけています。 今後も、ワタミファームでは地域に根ざした有機農業をさらに発展させることで、持続可能な循環型社会の実現を目指し、地域の皆さまの豊かなライフスタイルの創造に貢献してまいります

 

■ワタミ株式会社

【住　　所】 東京都大田区羽田 1-1-3

【代表者名】 代表取締役会長 兼 社長 CEO　渡邉　美樹

【設      立】 1986 年 5 月

【事業内容】 国内外食事業、海外事業、宅食事業、農業、環境事業、人材サービス事業

【ホームページ URL】 http://www.watami.co.jp