言葉にしてはいけない思い? 日本の母親たちが胸の奥底に秘めた感情に丁寧に寄り添った書籍『母親になって後悔してる、といえたなら—語りはじめた日本の女性たち—』が10月24日、新潮社より発売決定!
NHKクローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」から待望の書籍化です。
「母親にならなかった後悔」は自明のものとされているのに、「母親になった後悔」はなぜ語られないのか。世界中で話題となっていた書籍『母親になって後悔してる』の邦訳版が刊行されたのを機に、NHKの記者とディレクターが日本国内の「後悔する母親」たちを取材しました。大きな反響を呼んだNHKクローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」制作後も1年以上取材を続け、日本の母親たちのライフヒストリーと、彼女たちをとりまく社会の課題に向き合った書籍『母親になって後悔してる、といえたなら 語りはじめた日本の女性たち』を10月24日、新潮社より刊行いたします。
日本で母親になるとはどういうことなのか。普段聞くことのできない母親たちの胸の奥底にある思いに、NHKの記者とディレクターが迫りました。
後悔を語ることを選んだ女性たちは、なぜ結婚し、どのようにして母親になったのか。子どもを産んだ後に何が起き、それは思い描いた親子や夫婦、家族の形とどう違ったのか。仕事と育児の両立には何がハードルとなり、問題を解決するために家族とどう向き合ったのか。
8人の母親のライフヒストリーから見えてくる理不尽な体験と、それぞれの抱えてきた切実な思いが、いま苦悩している母親たちの救いとなる一冊です。
【目次】
はじめに
1章 母親の「責任」
2章 「理想のお母さん」とのギャップ
3章 消えてゆく自分
4章 働く母親
5章 ぬぐえない罪悪感
6章 子どもを絶対に愛せるか
7章 社会の構造を変えるには
8章 母親になったのは自己責任?
9章 子どもはどう思う?
終章 母親の「後悔」の意味
おわりに
■書籍内容紹介
「お母さんなんだから」「お母さんが弱音を吐いてどうするんですか」「母性で考えて」「お母さんは女神のようでいてください」――「母親」ってなんて便利な言葉なんだろう。母親だからと、理不尽な目に遭っても口をつぐんできた日本の女性たちは、どのような人生を歩み、何を経験してきたのか。後悔を口にした女性たちの切実な想いを丁寧に聞き取り、社会現象になった話題書『母親になって後悔してる』の「日本版」がついに登場。
■著者紹介
髙橋 歩唯 Takahashi Ai
1989年新潟県生まれ。2014年NHK入局。松山放送局を経て、報道局社会部記者。本書のきっかけとなったWEB特集「“言葉にしてはいけない思い?” 語り始めた母親たち」、クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」を執筆・制作。家族のかたちをテーマに取材。
依田 真由美 Yoda Mayumi
1988年千葉県生まれ。2015年NHK入局。札幌放送局を経て、報道局社会番組部ディレクター。クローズアップ現代「“母親の後悔” その向こうに何が」のほか、同「ドキュメント“ジェンダーギャップ解消”のまち 理想と現実」、BSスペシャル「再出発の町 少年と町の人たちの8か月」などを制作。若者やジェンダーの問題を中心に取材。
■書籍データ
【タイトル】母親になって後悔してる、といえたなら 語りはじめた日本の女性たち
【著者名】髙橋歩唯 依田真由美
【発売日】10月24日
【造本】ソフトカバー
【定価】1,650円(税込)
【ISBN】978-4-10-355841-5
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