東京藝術大学と京都市立芸術大学のラグビー部に所属していた作家たちのグループ展「ノーサイド」7月21日(水)より日本橋三越本店「コンテンポラリーギャラリー」で開催
〜90年代後期、芸大ラグビー部、それぞれが進んだ表現の道。
本展覧会は1990年代後期〜2000年代前期に東京藝術大学と京都市立芸術大学のラグビー部に所属していた作家たちによるものです。
四芸祭(※)と呼ばれる伝統的なスポーツイベントで毎年ラグビーの交流試合があり、東京藝術大学と京都市立芸術大学は合同で夏合宿も行っていました。当時の部員達は、単に部活動を共にするだけではなく、クリエイティブな活動においても互いに刺激を与え合い、切磋琢磨する関係が生まれました。
今回の企画は、当時の部員でもあったアーティストの藤崎了一による立案、呼びかけによるもので、大学卒業後にそれぞれのメンバーが絵画や彫刻、工芸など、独自の表現の道を選び、作家活動を続けて来たことを作品を通じて紹介するものです。
※四芸祭(四芸術大学体育文化交歓会)
東京藝術大学・京都市立芸術大学・金沢美術工芸大学・愛知県立芸術大学によって開催されていたスポーツと芸術文化の交流イベント。2011年より沖縄県立芸術大学の参加により五芸祭となる。
- ラグビーの試合ではプレーヤーは臨機応変に反応し、動き続けなければならない。その思考性は、美術の世界を戦って行くのにも役立っている。自分に何ができるのか、と自己の内面と向き合い、他者に向けて発信すべきテーマを常に考えなければならない。
作品から滲み出る「個」を重んじる表現の世界において、ラグビーの経験が活かされるとは、不思議な感じもするだろう。しかし、それはきっと偶然ではないのだ。(藤崎了一)
齊藤寛之「Fleeting world」
素材 樟、銀箔
サイズ:H30×W30×D20cm(台座含む)
制作年:2020年
野原健司「サプライズビル」
油彩、アクリル、ボールペン、白亜地、綿布、パネル
サイズ:91×91cm
制作年:2016年
名和晃平「Age」
京都市立芸術大学在学中、ラグビー部で日々練習に明け暮れていた頃に、今回の展示にも参加している松山淳さんを撮影したもの。
【出品予定作家】※五十音順
●東京藝術大学 卒業生
阿部亮太郎 (1973年生まれ 東京藝術大学卒 彫刻)
粟野禎之 (1970年生まれ 東京藝術大学卒 彫刻)
及川みのる (1972年生まれ 東京藝術大学卒 陶芸 )
柿田喜則 (1969年生まれ 東京藝術大学卒 保存修復 彫刻 /現在 東北芸術工科大学教授)
齊藤寛之 (1973年生まれ 東京藝術大学卒 彫刻)
深谷直之 (1971年生まれ 東京藝術大学卒 彫刻/過去 同大学彫刻科 非常勤講師)
藤元明 (1975年生まれ 東京藝術大学卒 デザイン /現在 同大学先端芸術表現科 非常勤講師 /「ソノ アイダ」主宰)
村田勇気 (1991年生まれ 東京藝術大学卒 彫刻 )
森岡淳 (1972年生まれ 東京藝術大学卒 版画/現在 開志専門職大学 准教授/鎌倉・文具と雑貨の店 コトリ)
●京都市立芸術大学 卒業生
安藤隆一郎 (1984年生まれ 京都市立芸術大学卒 染織/現在 同大学染織専攻講師)
岡本高幸 (1978年生まれ 京都市立芸術大学卒 彫刻/現在 大阪芸術大学アートサイエンス学科特任講師)
新道牧人 (1973年生まれ 京都市立芸術大学卒 彫刻 現在染織)
染谷聡 (1983年生まれ 京都市立芸術大学卒 漆芸 博士号取得)
中野裕介 (1976年生まれ 京都市立芸術大学卒 日本画・コンテンポラリー/現在 京都精華大学教員)
名和晃平 (1975年生まれ 京都市立芸術大学卒 博士号取得 彫刻/現在 京都芸術大学教授/Sandwich Inc.主宰)
野原健司 (1975年生まれ 京都市立芸術大学卒 油画・ミクストメディア/過去 同大学油画専攻 非常勤講師)
藤崎了一 (1975年生まれ 京都市立芸術大学卒 彫刻)
松山淳 (1974年生まれ 京都市立芸術大学卒 漆芸)
■展覧会名:「ノーサイド」
会期:2021年7月21日(水)~8月2日(月)午前10時~午後7時 ※最終日は午後5時閉場
会場:日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/art/contemporary.html
お問合せ先:日本橋三越本店 電話03-3241-3311 大代表
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