先進国が投棄した廃棄物を使用してアートをつくり続ける美術家、長坂真護の作品集「NAGASAKA MAGO ALL SELECTION」9月2日(金)発売! 個展開催を控え、注目の作品群を掲載!
ここ数年、廃棄物を利用して作るアートが注目されています。しかもそれらの作品はNFTの普及やSDGsの流れもあり高値で売買されるようになりました。中でも今最も注目されているのが、先進国がガーナに投棄した電子機器のゴミを使って作品をつくり続けるアーティスト長坂真護氏。
- 路上の絵描きを経て単身渡ったガーナで、目の当たりにした資本主義の真実
2009年に自身の会社が倒産し路上の絵描きとなった長坂氏は、2017年に単身、世界の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・アグボグブロシーを訪問。そこで、わずか500円の日当で大量の電子ゴミを燃やしながら必死に生きる人々と出会います。
目の当たりにしたのは大量のガスを吸い癌になり、命を落とす若者の姿。「彼らの命を犠牲にしてまで、富を形成することがそんなに大事なことなのか? アートの力でこの真実を伝えたい」と誓った長坂氏は、帰国後その電子ゴミを使って、スラム街で暮らす人々をモチーフにしたアートを制作。その売上の多くを、彼らのためのガスマスク購入費用や学校の設立資金などに投じています。
▲本書掲載作品より「Ghana’s son」(2018)。
▲ガーナのスラム街・アグボグブロシーの住人は、電子ゴミを燃やすことで得られる金属を売り、わずかな賃金を得ている。
- ガーナのスラム街を愛する長坂氏の魅力と生き様が詰まったアートブックが完成
「サステナブル・キャピタリズム」を掲げ、アートの売上でスラムに教育、文化、経済を還元する長坂氏の活動を、今回、多くの作品と彼の思いが詰まった言葉で一冊にまとめました。長坂真護という唯一無二のアーティストの生き様、そして彼が生み出す斬新なアートの世界観が詰まった一冊となっており、これからのアートがはたす役割についても考えさせられます。
長坂氏の目標は、2030年までに100億円以上集めて、現地に最先端のリサイクル工場を建設すること、そして、世界最悪のスラム街を公害ゼロのサステイナブルタウンへと変貌させること。彼の作品をご覧になっていただき、ひとりでも多くの方に、彼の活動や地球のことに関心をもっていただければ幸いです。
▲本書掲載作品より、「The Muntaka sculpture」(2021)
▲本書掲載作品より、「Ghana」(2021)。
2018年に設立された、スラム初の学校「MAGO ART AND STUDY」。子供たちに英語、算数、アート、社会、環境問題を教えている。
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NAGASAKA MAGO ALL SELECTION
長坂真護作品集
著/長坂真護
定価2,200 円(税込)
判型:B20取・160ページ
2022年9月2日(金)発売
発行/小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682416
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- 長坂真護・プロフィール
1984年、福井県出身。サステナブル・キャピタリズムを掲げ、ガーナのスラム街に先進国が投棄した、電子廃棄物を再利用し美術品を制作。世界中の電子機器のゴミが集まる最終墓場と称されるガーナのアグボグブロシー地区で目の当たりにした惨状(深刻な電子機器のゴミ、環境悪化、健康被害、貧困)を何とかしたいと立ち上がり、アート制作の傍ら、ガスマスクを現地へ運び配布。その後、自身で教師も雇いスラム街の子供たちが無償で通える私立学校を設立。2019年には、同スラム街に自身のアートを展示した美術館を開館。この活動をハリウッドのドキュメンタリー映画監督Kern Konwiser氏(エミー賞受賞)が撮影し、ドキュメンタリー映画「Still A Black Star」を制作。2021年アメリカのNEWPORT BEACH FILM FESTIVALで「観客賞部門 最優秀環境映画賞」を受賞。現在、公開へ向けて準備中。
- 東京・上野にて初の美術館での個展開催!
なお、2022年9月10日(土)~11月6日(日)の期間、「上野の森美術館」にて開催される長坂真護氏初の美術館での個展「長坂真護展 Still A“BLACK”STAR」の会場でも、本書を販売予定です。
「長坂真護展 Still A“BLACK”STAR」
開催期間:2022年9月10日(土)~2022年11月6日(日)
会場:上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2
主催:フジテレビジョン、上野の森美術館
特別協賛:バリュエンスホールディングス株式会社
https://www.mago-exhibit.jp/
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