本当に彼女が「ドン・ファン」を殺したのか?無罪判決を予見した「実話系ミステリー」、前川裕『嗤う被告人』本日1月29日発売!
日本中を騒然とさせた、あの「紀州のドン・ファン事件」に着想を得たサスペンス長編が発売前から話題沸騰!
株式会社新潮社は2025年1月29日、前川裕の最新長編『嗤う被告人』を刊行します。
■『嗤う被告人』内容紹介
「銚子のドン・ファン」の異名をもつ好色な老資産家が死んだ。殺人罪で起訴されたのは、結婚したばかりの55歳下の若妻――。接見を重ねる新人女性弁護士は、被告の曰くありげな言動に翻弄されつつ、不可解な示唆と時に鋭い指摘に誘導されるように、事件の真相に迫っていく。異様な感動へ跳躍する新たな実話系ミステリー。
■「紀州のドン・ファン事件」から着想
前川裕さんは本作の巻末にて、この作品は「紀州のドン・ファン事件」にヒントを得たもので、事実関係については、かなりの細部において実際の事件と一致している箇所が多数ある、と述べています。
前川さんは以前も、1984年1月に札幌市で発生した「城丸君事件」と、1991年に千葉市で起きた女子中学生誘拐事件から着想を得て、実話系ミステリー『完黙の女』を執筆されています。
実際「紀州のドン・ファン事件」の一審で無罪判決が言い渡されたのが12月12日。
本作『嗤う被告人』で描かれているストーリーや登場人物や団体、組織はあくまでも架空のものであり、実在するものと何も関係ないと明記していますが、結果として、「無罪判決」を予見した作品になりました。
■全国書店員さんからも驚愕の声が
・鹿島ブックセンター 八巻明日香さん
中盤から一気に加速する緊迫した心理戦から目が離せなくなりました。
本当の正義とは何か深く考えさせられます。
・丸善高島屋堺店 辻林遙さん
法律とは誰の為に存在しているのか、罪とはなんだろう……そんな事が頭を過りました。
・ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
誰が誰を手練手管で操っているのか全くわからない。そうだと思っていたことが次々に覆されていく。
何重にも張り巡らされた疑惑。その真相を知りたくて必死で読んでいた。
■著者紹介:前川裕(マエカワ ユタカ)
1951年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修了。専門は比較文学、アメリカ文学。法政大学国際文化学部教授を長年務め、2025年1月現在は名誉教授。2012年『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家として本格デビュー。「クリーピー」シリーズのほか、『ハーシュ』『魔物を抱く女─生活安全課刑事・法然隆三─』『号泣』『感情麻痺学院』『ギニー・ファウル』『完黙の女』『逸脱刑事』など著書多数。
■書誌情報
【タイトル】嗤う被告人
【著者名】前川裕
【発売日】2025年1月29日
【定価】2100円(税込)
【ISBN】978-4-10-335196-2
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