年齢制限の撤廃、拡大する検査項目、難しい陽性結果の判断。迷ったときは、どのように考えたらいいの? 『出生前検査を考えたら読む本』(毎日新聞取材班)3月17日に刊行決定‼
静かに広がっている新型出生前検査(NIPT)。毎日新聞の取材チームが全国の体験者や専門医、カウンセラーたちの実際の声を丁寧に集めて最新情報を教えます。
「今の医学でわかるもの、全部知りたい」。安心を得るための検査で、不安に陥ってしまうひとたちがいる。まだ公式な統計もない切実な問題を粘り強く取材する記者たちに、医師やカウンセラーが自院での経験を語りはじめた。 当事者たちへの丁寧な取材とさまざまなデータでわかりやすく伝える一冊『出生前検査を考えたら読む本』を3月17日新潮社から刊行します。
この本の出発点は、2023年LINEジャーナリズム賞年間大賞(2023年)受賞の毎日新聞配信記事「私はなにを…1年後も続く罪悪感 新型出生前診断(NIPT)は命の選別か、それとも希望か」でした。反響の大きさを受けて書籍化が決まる過程で、取材班のひとりひとりがさらに取材を重ね、盛り込んでいます。健康な赤ちゃんを願う妊婦さんの間で広がっているNIPTの「現場」はどうなっているのか。受ける前に知っておきたい基本情報や実施施設の現状、実際の遺伝カウンセリングの様子なども報告する一冊です。
■目次
第1章 「耐えられない」陽性の結果
今の医学でわかるもの、全部知りたい/「陽性:検出されました」/無認証施設とは/羊水検査でも陽性となったら……/夫婦の温度差/医師からの電話/「再び陽性になるのでは」と考えると怖い/覆る結果/罪悪感/正常な胎児を中絶する事例も
第2章 新婚夫妻を包んだ沈黙
葛藤/結婚は墓場、子どもはリスク/子育てへの恐怖/クラインフェルター症候群とは/母と夫の狭間で/中絶は「別のところで」/「大事だ」と伝えたい/成長したら……/規制求める声も
第3章 拡大する無認証 追いかける認証
妊娠6週の「早期NIPT」/「世間に叩かれたくない」関与伏せる検査会社/お飾りの勤務医/東京・銀座の美容皮膚科/佐渡の公立診療所/競うように増える無認証施設/全体の「半数は無認証施設」/拡大する検査項目/新たな研究/1年間の議論/理想はNIPT無償化するオランダ?/治療のための研究を
第4章 カウンセリングの現場から
万が一、陽性だったら/「おおよそ答えは出ているけど……」/迷いを整理する/相談受ける当事者団体/専門家に聞いた「NIPTと遺伝カウンセリング」
第5章 神様からの贈り物
リエさんとカイ君の場合/キミカさんとミエちゃんの場合
■書籍紹介
新型出生前検査(NIPT)の体験者や専門医への取材とデータでわかった最新事情。
年齢制限の撤廃、拡大する検査項目、難しい陽性結果の判断――迷ったときはどのように考えたらいいの?利用者が増加する新型出生前検査(NIPT)の実情を調べ始め、陽性結果を受けたものの元気な赤ちゃんを産んだ女性に出会った取材班が専門医、カウンセラーへの丁寧な取材と各種データを踏まえ、最新情報をわかりやすく伝える。
■著者紹介
毎日新聞取材班:原田啓之/村田拓也/寺町六花/熊谷豪
■書籍データ
【タイトル】『出生前検査を考えたら読む本』
【著者名】毎日新聞取材班
【発売日】2025年3月17日
【造本】四六判ソフトカバー
【定価】1870円(税込)
【ISBN】978‐4‐356181‐1
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