TIS、「キャッシュレス防犯意識調査」を実施!約6割がキャッシュレスの防犯対策に気を配っていると回答する一方、“パスワード使い回し”も約6割と、意識と行動にギャップが存在

~なくしたら怖いのは、“財布よりスマホ”が6割超の時代に~

TISインテックグループ

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、キャッシュレス決済を利用したことがある方、かつ全国15~69歳の男女600名を対象に、キャッシュレス決済にまつわる不正利用・詐欺への認知や防犯対策の意識を調査した「キャッシュレス防犯意識調査」を実施したことを発表します。

経済産業省によると、2025年の国内のキャッシュレス決済比率は58%と堅調に推移しています。2030年までに65%、将来的には80%まで引き上げを目指し、必要な環境整備が進められています※1。TISでは、注力すべき社会課題の一つに「金融包摂」を掲げ、安全かつ円滑なキャッシュレス決済を実現するためのシステム開発に取り組んでいます。

昨今、キャッシュレス化によって決済の中心が財布からスマートフォンへ移行する中、新たなリスクも顕在化しています。警察庁によると、2025年のインターネットバンキングにおける不正送金の被害総額はおよそ104億円と初めて100億円を超えました。不正送金の手口のおよそ9割は、実在する企業を装ったメールで偽サイトに誘導してパスワードなどの情報を盗む「フィッシング」で、2025年の報告件数は過去最多の245万件でした※2。キャッシュレス決済の普及が進む一方で、こうした問題も多く発生しています。

今回の調査では、キャッシュレス決済にまつわる不正利用等の被害状況やその認知度、問題に対する人々の防犯意識を明らかにすることで、今後キャッシュレス社会の発展において必要となる視点について考察しました。

※1 経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」

https://www.meti.go.jp/press/2025/03/20260331006/20260331006.html

※2 警察庁サイバー警察局「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情報等について」

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R7/R07_cyber_jousei.pdf

【調査概要】

調査手法 :インターネット調査       

調査期間 :2026年2月18日(水)~2月20日(金)

調査対象者:キャッシュレス決済※3を利用したことがある、全国 15-69歳男女 計600名

※3 キャッシュレス決済とは、電子マネー、交通系ICカード、バーコード決済、クレジットカード、プリペイドカード、デビットカード、スマートフォン決済、銀行振込のことを指します。

【回答結果の割合は、小数点以下第2位を四捨五入としています。そのため割合の合計は100%にならない場合があります。】

「キャッシュレス防犯意識調査」結果詳細

調査結果トピックス

  1. クレジットカードの不正利用など、約7人に1人が“過去にキャッシュレス被害を経験” 。「フリーWi-Fiの使用による情報抜き取り」など、まだ認知の低いトラブルも存在。

  2. 約6割が「同じパスワードの使いまわし」の習慣あり。年代別では10代がトップ。理由として、“危険性の回避よりも利便性を優先する”傾向に。

  3. 約6割がキャッシュレス決済での防犯対策に「気を配っている」と回答。一方、10~30代の「キャッシュレス決済の防犯対策をしていない」回答者は、40~60代の2倍存在。

  4. 財布やスマホの紛失を約3割が経験!財布より“スマホ紛失”を恐れる人が6割超。特に若年層において“スマホ紛失”を恐れる傾向に。

  5. 「自分はキャッシュレス決済での詐欺や不正利用等の被害に遭いやすいと思わない」と、6割以上が回答。

  6. 安心して使うことができる決済は「生体認証や暗証番号などの認証がある決済手段/方法」が24.8%と最も高い。

1.クレジットカードの不正利用など、約7人に1人が“過去にキャッシュレス被害を経験”「フリーWi-Fiの使用による情報抜き取り」など、まだ認知の低いトラブルも存在。

クレジットカードやスマートフォンに関する不正利用や詐欺などの被害経験について、自身では13.8%、家族や知人・友人では15.3%が何かしらの被害に遭ったことがあると回答※4。自身の経験、家族や知人・友人の経験ともに、複数回答で「パスワードや暗証番号の漏えいによる不正利用」が最も多い結果※4となった。

不正利用・トラブルの認知では、「フリーWi-Fi使用による不正利用」について、「見た、聞いたことはなく、知らない」と回答した人が26.7%※5と最も高く、まだ認知されていないトラブルも見られた。

※4 複数回答:全体 n=600

※5 単一回答:全体 n=600

2.約6割が「同じパスワードの使いまわし」の習慣あり。年代別では10代がトップ。理由として、“危険性の回避よりも利便性を優先する”傾向に。

日頃の行動習慣では、59.7%※5が「同じパスワードを複数のサービスで使いまわしている」と回答。中でも10代では64.0%※6と、全年代で最も高い結果に。その理由については「危険性は理解しているが利便性を優先している」と71.5%※7が回答し、危険だと分かっていながらパスワードを使いまわしてしまう人が多いことが伺える。

※6 単一回答:10代 n=100

※7 単一回答:「同じパスワードを複数のサービスで使いまわしている」と回答した n=358

3.約6割がキャッシュレス決済での防犯対策に「気を配っている」と回答。一方、10~30代の「キャッシュレス決済の防犯対策をしていない」回答者は、40~60代の2倍存在。

キャッシュレス決済を利用する際の防犯対策について、「気を配っている」が18.0%、「やや気を配っている」が40.8%と、約6割※5は防犯対策を意識していることが明らかになった。特に50代では74.0%※8が「(やや)気を配っている」と回答し、他の年代に比べ高い傾向であった。

一方で、防犯対策に「(あまり)気を配っていない」と回答した人の理由として、複数回答で「何をすればよいかよくわからないから」が46.2%と約半数存在。正しい対策を知らない人が多いことが伺える。そのほかの理由では、「現在の使い方で問題や被害が起きたことがないから」が27.9%、「決済をするたびに防犯対策を考えたり実施するのが面倒だから」が20.6%と続いた※9。

また、現在行っているキャッシュレス決済の防犯対策では、複数回答で「生体認証(指紋・顔認証)の設定をしている」が38.2%、「定期的に利用履歴を確認している」が37.0%、「二段階認証ができる場合は必ずONにしている」が33.3%とトップ3※4に挙がった。全体の8割以上は何かしらの防犯対策を行っている一方で、10代の22.0%、20・30代の24.0%は「キャッシュレス決済の防犯対策として行っていることはない」と回答※10。10~30代の割合は、40~60代の回答の2倍となり、若年層の方が防犯対策を行っていない人が多い傾向であった。

※8 単一回答:50代 n=100

※9 複数回答:防犯対策に「あまり気を配っていない」「気を配っていない」と回答した n=247

※10 複数回答:10代・20代・30代 各n=100

4.財布やスマホの紛失を約3割が経験!財布より“スマホ紛失”を恐れる人が6割超。特に若年層において“スマホ紛失”を恐れる傾向に。

財布やスマートフォンの紛失経験は、28.5%※5が財布・スマートフォンの両方、またはいずれかを「紛失したことがある」と回答し、約3割が紛失を経験していることがわかった。

また、財布とスマートフォンでは「スマートフォンの方が紛失するのが怖い」と61.8%※5が回答し、財布紛失を恐れる人の割合を上回った。30代70.0%、20代65.0%、10代62.0%と若年層は比較的高い傾向であった※11。

「スマートフォンの方が紛失するのが怖い」と回答した理由として、「あらゆる個人情報が漏れてしまう可能性があるから」が39.4%、「スマートフォンがないと生活全般に支障があるから」が37.5%、「キャッシュレス決済の不正利用の恐れがあるから」が14.0%となった※12。

「財布の方が紛失するのが怖い」と回答した理由では、「クレジットカード等の不正利用の恐れがあるから」が35.8%※13と最も高かった。

※11 単一回答:10代・20代・30代 各n=100

※12 単一回答:紛失するのが怖いのは「スマートフォン」と回答した n=371

※13 単一回答:紛失するのが怖いのは「財布」と回答した n=229

5.「自分はキャッシュレス決済での詐欺や不正利用等の被害に遭いやすいと思わない」と、6割以上が回答。

自身がキャッシュレス決済での詐欺や不正利用といった被害に遭いやすい(ひっかかりやすい)と思うかの認識について、「どちらかというとそう思わない」が50.0%、「そう思わない」が15.2%と、65.2%※5に上った。年代別では、50代が74.0%※8と他年代に比べ最も高い結果に。

一方で、「被害に遭いやすい(ひっかかりやすい)と思うか」について「(どちらかというと)そう思う」と回答した方が「被害に遭いそう/ひっかかりそう」と感じるものでは、「フリーWi-Fi使用による情報抜き取り被害」が25.4%、「クレジットカードのスキミング」が24.9%、「フィッシング詐欺のSMSやメール」が24.4%と、この3つがほぼ同率で挙がった※14。

※14 単一回答:キャッシュレス決済での詐欺や不正利用といった被害に遭いやすい(ひっかかりやすい)と思うかに対し、「そう思う」「どちらかというとそう思う」と回答した n=209

6.安心して使うことができる決済は「生体認証や暗証番号などの認証がある決済手段/方法」が24.8%と最も高い。

安心して使うことができる決済手段・方法の特徴では、「生体認証や暗証番号などの認証」が24.8%と最も高い結果になった。続いて「不正利用時に補償がある決済手段/方法」が19.8%と、2番目に高かった※5。

一方で、20代の29.0%※15は「安全だと思う決済手段はない」と回答し、今後より安心できる決済手段/方法の検討や、既存サービスの認知浸透の必要性も伺える。

※15 単一回答:20代 n=100

有識者によるコメント

東洋大学 経済学部 国際経済学科 教授

川野 祐司 氏

1976年大分県生まれ。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、英国宝石学協会特別会員(FGA)。専門は国際金融論、ヨーロッパ経済論、金融政策、宝石学。主要著書は『これさえ読めばすべてわかる アセットマネジメントの教科書』『ルビーはなぜ赤いのか~川野教授の宝石学講座~』(いずれも文眞堂)など。

今回の調査結果からは、多くの人がキャッシュレス決済の安全性に気を配っている一方で、行動との間にギャップがあることもうかがえます。生体認証などの新しい技術を試したり、フリーWi-Fiを避けたりすることなどは有効で、今後もしっかり対策すべきところです。パスワードの使い回しについては、十分に複雑なパスワードであれば過度に心配する必要はありませんが、誕生日や連続する数字のような安易なパスワードは避けましょう。安全を意識していても行動に移せないことも調査結果から読み取れますが、完璧を目指す必要はありません。短いパスワードを長くするなど、簡単なことから改善していく姿勢が求められます。

また、暗号化通信などの技術進展により、キャッシュレス決済の安全性は向上していますが、利用者の知識や努力だけで不正利用を防ぐには限界があります。企業には、ユーザーが特別な知識を持たなくても“安心して”使えるようなサービス設計が求められます。安全性とユーザーエクスペリエンスのバランスは、今後のサービス普及のカギとなります。

さらに、どれだけ対策を講じていても、不正利用などのトラブルを完全に防ぐことはできません。そのため、被害の早期発見が何よりも大切です。カードなどの利用履歴の定期的な確認に加え、トラブルが起きたときには速やかにサービス事業者や公的な窓口に相談することが、被害拡大の防止につながります。

今回は技術的な面に焦点が当たっていますが、世界では、ロマンス詐欺や投資詐欺、さらにはAIを使った詐欺も増えています。「自分だけは大丈夫」という思い込みを避けるとともに、社会全体として金融リテラシー教育の充実が望まれます。

TIS担当者によるコメント

TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部 ペイメントサービス事業部長

津守 諭

大学卒業後、TIS株式会社に入社。決済システムの開発からスタートし、経営企画部門では中期戦略やM&Aによるアライアンス推進に従事。現在はキャッシュレスサービスの責任者として、サービス開発と社会実装を横断的に推進。ビジネスとテクノロジー、企業と生活者の橋渡し役として、現場と未来をつなぐことを大切にしている。

経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58%に達し、今後も堅調に伸びていくことが予想されています。キャッシュレスが日常の支払い手段として定着する中で、今回の調査からは、多くの方が防犯意識を持ちながらも、実際の対策や行動にはギャップがあることが改めて明らかになりました。不正利用などの啓もう活動もあり、防犯意識自体は全年代で高い一方、キャッシュレス事業者が提供する認証や補償といった仕組みへの期待が大きいことからも、キャッシュレスは社会インフラとしての責任がより一層求められる段階に入っているといえます。

これまでもキャッシュレス事業者は安心・安全の確保に最優先で取り組んできましたが、キャッシュレス決済が普及するにつれ、防犯に加えて「使いすぎへの不安」や「災害時の利用継続性」、「子どもへの教育」といった新たな課題も出てきています。こうした日常に根ざした課題を一つ一つ丁寧に解決していくことがキャッシュレス事業者にとって重要であり、利用者から選ばれるための鍵になると考えています。

TISでは、キャッシュレス事業者向けに「PAYCIERGE」というブランドで、クレジットカードやQR決済など多様な決済手段に対応したサービスを提供しています。中でも近年は、認証や不正検知といったセキュリティ領域に注力しており、長年培ってきたミッションクリティカルな運用の知見とAIなどの最新テクノロジーを組み合わせることで、より安心・安全なキャッシュレス環境の実現に取り組んでいます。例えば、利用者自身がスマートフォンアプリで決済の上限設定などのカード管理ルールを柔軟にコントロールできる「決済セキュリティセルフコントロールサービス」や、AIを活用して不正利用の兆候を検知する「AI不正検知サービス」など、利用者と事業者双方の負担を軽減しながら安全性を高める取り組みを進めています。今後もキャッシュレス事業者の皆さまとともに、社会インフラとしての信頼性を高め、持続的に支えていきます。

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

TISインテックグループについて

TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

TIS株式会社

80フォロワー

RSS
URL
https://www.tis.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071
代表者名
岡本安史
上場
東証プライム
資本金
100億円
設立
1971年04月