TIS、ワールドインテックに独自の音声解析技術を活用した面接評価AIを導入
~面接後業務の省力化と客観評価を両立し、面接の振り返り時間15%削減~
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、株式会社ワールドホールディングスのグループ会社である、株式会社ワールドシステムサービス(本社:福岡県福岡市、代表取締役 社長執行役員:杉山 元喜)とともに、同グループ ワールドインテック株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役 社長執行役員:栗山 勝宏、以下:ワールドインテック)に対し、商談領域での音声解析技術を活用した面接評価AIを、2026年6月に導入したことを発表します。本AIは、面接内容の要約、評価観点ごとの整理、申し送り用レポートの作成などを支援するもので、面接官が採否の最終判断をするうえで必要となる業務を省力化します。
2026年1月から3月にかけて実施した導入前のPoC(概念実証)では、熟練面接官の判断基準の再現や面接評価の統一化、さらに業務負荷の削減効果について検証を行いました。その結果、ワールドインテックが実施する面接にAIを導入することで、面接官が気づきにくい候補者の魅力や適性を補完できるようになり、主観に依存しがちだった評価のばらつきの抑制と、面接官の経験に依存せず、熟練面接官と同等の基準で評価を行うことが可能となりました。これにより、優秀な人材の採用可能性が高まることに加え、面接の振り返り時間を15%削減することが可能であることも確認しました。

背景
近年、深刻な人手不足や採用競争の激化を背景に、多くの企業で採用活動が長期化しています。限られた面接時間の中で候補者を的確に見極め、判断理由を関係者間で共有することが求められているなか、選考の早期化やオンライン面接の普及により、面接後の振り返りや申し送りの負担は増大しています。さらに、評価では面接官の経験や着眼点に左右されず、合格基準や判断根拠が個人差なく明確に示されることが、採用現場の重要な課題となっています。
ワールドインテックは、研究・臨床、製造・物流、建築・プラント、ITなどの各種技術・技能分野における人材派遣、紹介、請負などの人材ソリューションを主たる業務とし、人財の「意欲」や「ポテンシャル」を重視した採用活動を行っています。同社においては、合格基準や判断根拠を個人差なく明確に示すことが課題と考えていました。経験に依存した属人的な判断は、自社にマッチする優秀な人材の「取りこぼし」にもつながり、面接後の振り返りや申し送りでも、文字起こしや評価シート作成などの手作業が発生し、業務負荷が増大していました。
これらの課題に対し、TISは、商談評価の分野で法人向けに導入・活用実績を持つ営業管理ツール「SalesMAPs」の技術を応用しました。「SalesMAPs」はTISの特許取得技術である複合感情分析技術※1を用いて、「話している内容(テキスト)」と「声のトーンやスピード、抑揚(音声)」など複数の要素を組み合わせて分析する技術です。発話内容だけでは把握しにくい応答傾向や状態変化を整理することで、商談内容の振り返りを行い、評価の平準化や見極め精度の向上に寄与します。この技術を活用することで、面接内容の客観的な整理や共有にも有効であると考え、ワールドインテックと共同でPoCを実施しました。
※1 特許番号第7361961号
PoCの実施方法
熟練面接官へのヒアリングを通じて判断基準や見極めのポイントを抽出し、評価フレームワークとして体系化しました。そのうえで実際の面接データを分析し、コミュニケーション特性や評価観点の再現性を検証しました。AIを面接官の判断を支援する「第二の面接官」として位置づけ、採否の最終判断は面接官が行う前提で、実運用を想定した評価を行いました。
PoC実施結果と本番導入の決定
PoCを通じて、AIによる面接評価支援により熟練面接官の評価観点を再現できること、業務負荷軽減に寄与できること、現場で受け入れ可能な運用であることを確認し、ワールドインテックでの本番導入が決定しました。主な評価ポイントは以下の通りです。
AI評価による判断の平準化
熟練面接官へのヒアリングから得た評価観点をAIがアルゴリズム化し、定量・客観的な観点で再現。フィラーや発言割合など人手では見えにくい要素もデータ化。AIが「第二の面接官」として多面的な評価を提供することで、経験の浅い面接官でも候補者の特性に気づきやすくなり、合否の境界線にある判断を客観的な基準で評価を行うことが可能。従来であれば気づけなかった可能性のある「採るべき人材」を確実に見極めることが可能となり、採用率向上に寄与。
事後業務の省力化による工数削減
音声データから自動で内容を要約し、6つの評価観点ごとに定量スコアやコメントをレポートとして可視化することで、従来面接官が要していた振り返り・申し送り等の工数を削減。AI導入後の面接の振り返り時間15%削減が見込めるなど、実運用レベルで高い省力化効果が得られることを確認。
今後について
TISとワールドインテックは、面接評価AIを単なる判断補助ツールにとどめず、採用プロセス全体を変革するデータドリブン採用システムへと拡張していく予定です。面接評価AIによる「採用面接時の評価データ」と人事システム上の「入社後のパフォーマンスデータ(活躍度・定着率)」を掛け合わせた分析を実施します。「どんな人材が長く活躍するか」を定量的に可視化し、その分析結果を面接の評価モデルに還元し続けることで、採用の精度を継続的に向上させる「採用DX」の実現を目指します 。なお、「SalesMAPs」は、AI技術のアップデートや評価アシスタント機能の強化を継続し、採用DXを面接から入社後まで一貫して支援するとともに、企業のデータに基づいた採用体制の構築支援を一層強化します。

「SalesMAPs」について
TISのAIブランド「IntegriA」のサービスラインナップであり、営業担当者と取引先との間で行われるオンラインでの商談を自動で記録・分析し、結果を営業管理者に自動連携することで、担当者・管理者双方の報告業務にかかる手間を軽減し、タイムリーに商談管理ができるようになるSaaS型サービスです。担当者の報告に頼らない情報収集や取引先の反応を可視化した商談内容の評価を提供することで、生産性向上に貢献します。
詳細は以下をご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/salesmaps/
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
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TIS株式会社 ビジネスイノベーション事業部
ビジネスイノベーションM&S部 マーケティング窓口
E-mail:biu_marketing@tis.co.jp
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