「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 （3月）」発表

約5割の学生が「志望職種が決まっている」と回答。職種別コースに「ミスマッチ解消」「今後のプランが立てやすい」など安心の声

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査（3月）」の結果を発表しました。

＜TOPICS＞

■2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は47.4％（前年比17.4pt増）【図1、2】

■職種別コースについて「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」という意見が45.5％で最多【図3】

■志望職種が決まっている学生は、職種別コースについて「ミスマッチ解消」「今後のプランが立てやすい」と回答【図4】

■3人に1人が、就職活動で対話形式の生成系AI（「ChatGPT」等）を利用したことがある【図5】

【調査概要】

■2025年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は47.4％（前年比17.4pt増）

2025年卒学生の3月時点での内々定率は47.4％（前年比17.4pt増）で、先月に引き続き、前年を大きく上回って推移している。　また、内々定保有者のうち活動を継続する※1割合は59.0％だった。前年から11.1pt減少しているものの、6割近い学生が活動を継続する意向にあるようだ。【図1、2】

※1：「内々定先に不満なので続行する」「内々定先に不満ではないが、他の企業も見たいので続行する」「その他」の合計

【図1】

【図2】

■職種別コースについて「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」が45.5％で最多

職種別コースへの応募について聞いたところ、「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」が最多で45.5％だった。「志望職種が決まっているが、仕事内容の理解が難しく、応募しづらかった（6.9％）」と合わせると5割以上が「志望職種が決まっている」という回答になったが、そのほとんどが仕事内容を理解し、問題なく応募ができていたようだ。一方、2番目に多かったのは「職種別コースに応募するつもりはない・関心がない」で17.6％となった。最多の項目とは大きく差があったものの、一定の割合で職種を限定せずに応募したいと考える学生がいることもうかがえる。【図3】

【図3】

■志望職種が決まっている人は、職種別コースについて「ミスマッチ解消」「今後のプランが立てやすい」と回答

職種別コースについて、「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」人の理由としては、「ミスマッチの心配がなく安心」や「面接時に、より明確に自分の今後のプランを表現しやすい」という声が見られた。仕事軸のマッチング精度が上がることで、より良い選択ができたと感じているようだ。一方で、「職種別コースに応募するつもりはない・関心がない」人の理由としては、「自分の適性を理解しきれていないため、評価して頂いて決めていただいた方がいい」や、「様々な仕事を体験し転職時に向けてスキルを身に着けたい」という声があがった。自身の適性理解を不安視する声もあったが、ジョブローテーションなどを前提に積極的に様々な仕事を体験することを望む声も見られた。【図4】

【図4】

 ■3人に1人が、就職活動で対話形式の生成系AI（「ChatGPT」等）を利用したことがあると回答

「対話形式で生成系AIが質問に答えるサービス（「ChatGPT」等）」の利用経験を聞いたところ、就職活動以外も含めて、利用したことがある割合は前年から20.5pt増えて59.7％だった。また、就職活動において利用したことがある割合は前年から16.8pt増の35.2％となり、生成系AIの利用が一般的になるにつれ、就職活動時の利用も広がっていることがわかった。生成系AIを利用したサービスも増えており、企業側は就職活動での生成系AI利用について「使い方に気を付けたうえで活用してほしい」という意見が4割を超える※2。情報の信憑性や剽窃（ひょうせつ）など利用において注意は必要だが、上手く利用することでスキルの一つになることも考えられる。【図5】

※2：マイナビ2024年卒企業新卒採用活動調査

  

【図5】

【調査担当者コメント】

3月末時点での内々定率は47.4％となり、前年を大きく上回って推移しています。しかし、そのうち6割は活動を継続すると回答しており、内々定を保有したまま、活動を続ける学生も多数いることがわかります。また、本調査では「職種別コース」に応募することの考えを聞きました。配属先を明確にしたいというニーズが高まっており、自分の志望と仕事内容のマッチングをはかることで、安心感を得たり、今後のプランを明確にしたいという声が見られる一方で、「様々な仕事を経験したい」などのポジティブな理由で、職種別コースを選択しない学生も一定数見られました。このように、学生の志向はワンパターンではなく様々で、就職活動中に考えが変わった人もいるようでした。学生の皆さんは「まずは1社の内々定を得たい」という気持ちでいっぱいだと思いますが、入社する企業をしっかりと吟味して決めていただきたいと思います。

キャリアリサーチラボ　主任研究員　東郷こずえ

【調査概要】「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 （3月）」

○調査期間／2024年3月25日(月)～3月31日(日)　

○調査方法／マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート

○調査対象／2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生

○調査機関／自社調べ

○有効回答数／2,963名（文系男子586名　文系女子1,355名　理系男子441名　理系女子581名）

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100％にならない場合があります。