ロヒンギャ危機:バシャンチャール島で初となる~「定期」予防接種プログラムを実施【プレスリリース】
【2022年4月21日 ダッカ(バングラデシュ)発】
今週、バングラデシュのバシャンチャール島に身を寄せているロヒンギャ難民の子どもたちが、小児の定期予防接種プログラムを通じて、予防接種を受けています。
ユニセフ(国連児童基金)は、バシャンチャール島での小児予防接種を支援するため、バングラデシュ政府に対して技術的・資金的な支援を行っています。ロヒンギャ難民の子どもは、バシャンチャール島に到着してから2回、臨時キャンペーンを通じて予防接種を受けてきましたが、今週開始されたのは、同島内で初となる「定期的な」小児予防接種プログラムとなります。
ユニセフ・南アジア地域事務所代表のジョージ・ラリア・アジェイは、「時間を浪費することはできません。生活基盤を失うことは、命を失うことを意味します。バシャンチャール島のロヒンギャ難民の子どもたちは、小児予防接種を必要としており、提供できなければ命にかかわります」と述べました。
アジェイは、4月20日から21日にかけて同島を訪れ、子どもに予防接種を行うバングラデシュ政府の保健員らに同行しました。
ロヒンギャ難民の家族は、1年以上前にコックスバザールの難民キャンプからバシャンチャール島へ移動しました。現在、島内には1万人をはるかに超える子どもがいると推計されています。ユニセフは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界保健機関(WHO)、その他のパートナーと連携して、島内で保健サービスなどを提供する現地政府を支援しています。
「どんなに困難な状況であろうと、遠隔地であろうと、極めて高いリスクにさらされ、守られていない子どもたちに手を差し伸べるために、私たちは可能な限りのことをしなければなりません。その子どもが誰であるか、どこにいるかは、関係ありません」(アジェイ)
ワクチンは公衆衛生における最大の進歩のひとつであり、子どもたちが生き延び、成長し、歩み、遊び、学ぶための公平な機会を与えてくれています。この予防接種プログラムは、毎年4月の最終週に設定される世界予防接種週間を前に実施されているものです。世界予防接種週間は、命を守るワクチンを受けられない子どもが何百万人もいることについて、世界中に関心を持ってもらうことを目的としています。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
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