マイナビ進学総合研究所、 「2024年 高校生の進路意識と進路選択に関する調査」を発表
高校3年生の志望校選びのポイントは、「学部・学科名」よりも「取れる資格」 3人に1人が受験校を選んだ際、「将来やりたい仕事が見つかるか」が不安
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する、高校生の進路選択に関する調査研究・情報発信専門サイト『マイナビ進学総合研究所』(https://souken.shingaku.mynavi.jp/) は、2024年3月に卒業した高校生を対象とした「2024年 高校生の進路意識と進路選択に関する調査」を発表しました。
【TOPICS】
志望校選びで重視するポイントは、「学べる内容」が5割を超え前年同様トップ。次いで「取れる資格」が42.8%と、前年2位の「学部名・学科」を上回る結果に【図1】
受験校を選んだ時の不安や悩みは、大学では「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」が40.1%【図2、3】
進路を検討する際に「WEBサイトを調べる」よりも「自分の学びたいことを考えた・調べた」学生のほうが、進路選択への満足度が高い【図4】
在学中に特に力を入れた活動で「受験対策」「探究学習」を選んだ学生は進路選択の満足度が高い【図5】
【調査概要】
◆志望校選びで重視するポイントは、「学べる内容」が5割を超え前年同様トップ
次いで「取れる資格」が42.8%と、前年2位の「学部名・学科」を上回る結果に
高校3年生に志望校選びで「重視するポイント」を聞くと、「学べる内容(52.3%)」が、前年同様最多。次いで「取れる資格(42.8%)」「学部名・学科名(35.1%)」となり、「取れる資格」は前年比6.9pt増で本設問を聴取した2021年から初めて「学部名・学科名」を上回る結果となった。
先行き不透明な時代に、進学先に求めることは学問だけではなく、スキルを身につけ、将来のキャリアに繋がることを求めていると考えられる。そのほか「学校の建物や設備」も高くなり前年比6.2pt増の25.7%となった。コロナ収束以降に参加率が高まるオープンキャンパス等において、キャンパスの新設や設備に注目が集まっているようだ。【図1】
【図1】
◆受験校を選んだ時の不安や悩みは、大学では「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」が40.1%
受験校を選んだ時の不安や悩みについて聞くと、「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」が最多で37.7%。また、入学する直前の不安や悩みについて聞くと、受験校選びの際と同様に「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」(40.3%)が最多で、受験校選びの際と比べて「友達ができるか」の回答が9.0pt増えて23.1%となった。受験校選びの際と入学する直前の不安や悩みを比較すると、通学や部活、サークルなどのキャンパスライフをイメージする中で、特に友達作りなどの交友関係に不安を抱いていることがわかった。【図2、3】
【図2】
【図3】
◆進路を検討する際に「WEBサイトを調べる」よりも「自分の学びたいことを考えた・調べた」学生のほうが、進路選択への満足度が高い
高校在学中に特に力を入れたと思う進路に関する行動ついて聞いたところ、最も多いのは「学校WEBサイトを調べた」(44.9%)、次いで「親・保護者や兄弟/姉妹とよく相談した」(42.8%)「オープンキャンパスに参加した」(38.9%)となった。進路選択の満足度が高い学生(100点満点中80点以上)と低い学生(100点満点中59点以下)の回答を比較すると「自分の学びたいことを考えた・調べた」が13.9ptの差をつけた。進路先を検討するにあたり、情報収集することとあわせて、より満足度を上げるためには行動するだけでなく自身の学びたいことやキャリア観などを深く考えることで納得のいく進路選択に繋がっているようだ。【図4】
【図4】
◆在学中に特に力を入れた活動で「受験対策」「探究学習」を選んだ学生は進路選択の満足度が高い
在学中に「特に力を入れた」と思う活動全般について聞いたところ、最も多い回答は「日頃の授業やテスト」、次いで「受験対策」「部活動・サークル活動」があがった。特に進路選択の満足度が高い学生と低い学生を比較すると「受験対策(11.9pt差)」で最も差がひらき、次いで「探究活動(5.4pt差)」という結果となった。探究活動で課題解決の方法を探る中で、自分の興味がある分野を発見したことで、納得がいく進路選択をしやすくなったと考えられる。【図5】
【図5】
【調査担当者コメント】
今回初めて、進路選択の満足度が高い学生と低い学生でどのように回答傾向が異なるのかを分析・発表しました。満足度が高い学生は「学びに向き合うこと」や「探究活動」に力を入れており、改めてその重要性がうかがえました。また志望校選びでは「就職率」よりも「学べる内容」「取れる資格」が重要視されていることからも、不確実な時代において、高校時代に何を学び、大学で「何を学べるか・身につけることができるか」を考えている様子が浮かび上がってきたと言えます。
マイナビ進学総合研究所 研究員 青木湧作
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【調査概要】「2024年 高校生の進路意識と進路選択に関する調査」
○調査期間/ 2024年3月25日(月)~2024年3月31日(日)
○調査方法/ WEBアンケート
○調査対象/2024年3月卒業予定の高校3年生(マイナビ進学会員)
○調査機関/マイナビ進学総合研究所
○有効回答数/3,195名
(進路決定先・・・大学:2,479名/短期大学:101名/専門学校:342名/その他:273名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://souken.shingaku.mynavi.jp/research/atooi_2024/)からご確認いただけます。
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