「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 (5月)」を発表
3人に1人が就活で生成AIを利用、活用法は「エントリーシートの推敲」が最多。利用理由は「アウトプットの改良」が最多で、生成AIを面接官に見立てた利用も
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(5月)」の結果を発表しました。
◆2025年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は74.4%(前年比4.2pt増)。就職活動を継続する予定の学生は51.6%【図1、2】
◆3人に1人以上が就職活動で生成AIを利用した経験があると回答。利用用途は「エントリーシートの推敲」が最多で56.6%【図3、4】
◆生成AIを利用する理由は「自身のアウトプットの改善・改良」「作業時間の短縮」と、活動の補助的な活用が上位に【図5】
◆有用だと感じたプロンプトは文章の添削に加えて、生成AIを人事担当者に見立てた面接練習などが挙がる【図6】
【調査概要】
◆2025年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は74.4%(前年比4.2pt増)。就職活動を継続する予定の学生は51.6%
2025年卒業予定者の5月末時点での内々定率は74.4%(前年比4.2pt増)となり前年を上回った。前月からの増加率を見たところ、昨年の4月から5月は18.2%増加していたが、今年は10.1%と、上昇率は緩やかだった。
また、内々定率は例年より高いものの、未内々定者を含めた就職活動継続予定者は51.6%で、特に内々定保有・活動継続予定の学生は昨年と同程度の2割程度だった。大半の学生が6月も就職活動を行う予定であることがうかがえる。【図1、2】
【図1】
【図2】
◆3人に1人以上が就職活動で生成AIを利用した経験があると回答。利用用途は「エントリーシートの推敲」が最多で56.6%
生成AI(ChatGPT等)の利用経験を聞いたところ、利用したことがある学生は62.9%、就職活動でも利用したこと※1があると回答したのは37.2%となった。就職活動での利用用途を聞いたところ、「エントリーシートの推敲(誤字脱字のチェック、添削など)」が56.6%と最多で、「エントリーシートの作成(41.7%)」「自己分析(自己分析の深堀りなど)(28.8%)」が続き、エントリーシートに関する利用が多かった。【図3、4】
※1:「就職活動の場面、就職活動以外の場面ともに使ったことがある」+「就職活動の場面のみ使ったことがある」の合計
【図3】
【図4】
◆生成AIを利用する理由は「自身のアウトプットの改善・改良」「作業時間の短縮」と、活動の補助的な活用が上位に
就職活動での生成AIの利用理由は「自身のアウトプットの改善・改良(57.3%)」「作業時間の短縮になるため(53.9%)」が上位に上がった。エントリーシートの推敲が利用用途で最多となり、初めから生成AIを頼っているのではなく、自分で作成した文章を改良するためなど、あくまでも補助的に利用していることがわかった。【図5】
【図5】
◆有用だと感じたプロンプトは文章の添削に加えて、生成AIを人事担当者に見立てた面接練習などが挙がる
自身のまわりで流行っているプロンプト※2や有用だと感じたプロンプトを自由回答で聞いたところ、「言葉の言いかえを10個挙げて」「ESを100点満点で採点して」など、文章の添削に関するものが多く挙がった。中には、生成AIを人事担当者に設定し「質問をして私の返答を評価して」「ESに対して深堀り質問をして」などのプロンプトを入力して、面接に備えている様子もうかがえた。【図6】
※2:AIとの対話において、ユーザが入力する指示や質問のこと
【図6】
【調査担当者コメント】
5月末時点での内々定率は7割を超える結果となりました。しかし、未内々定者を含む58.2%が活動継続予定と回答し、多くの学生が就職活動を継続しています。内々定の有無にかかわらず、納得のいくファーストキャリアが決まるまで、焦らずに活動を続けていただければと思います。
また、学生に生成AI(ChatGPT等)の活用方法について聞いたところ、エントリーシートの推敲や面接対策といった、より良い自己PRを行うための補助ツールとして利用していることがわかりました。生成AIについては情報の信ぴょう性や利用する際のリスクなどに注意しながら補助的なツールとして用いていただきたいと思います。
キャリアリサーチラボ 研究員 中島 英里香
【調査概要】「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査 (5月)」
○調査期間/2024年5月25日(土)~5月31日(金)
○調査方法/マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/4,224名(文系男子789名 文系女子1,731名 理系男子879名 理系女子825名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240607_79119/)からご確認いただけます。
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