パレスチナ:ユニセフ、ガザの停戦を歓迎【プレスリリース】
中東・北アフリカ地域事務所代表 声明
【2022年8月8日 アンマン(ヨルダン)発】
武力衝突が起きていたイスラエルとパレスチナ自治区ガザとが停戦に入ったことを受け、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所のアデル・ホドル代表が声明を発表しました。
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ユニセフ(国連児童基金)は、ガザとイスラエルとで行われていた3日間にわたる激しい戦闘の後、停戦に入ったことを歓迎します。
ガザ地区では15人の子どもが死亡、150人が負傷し、またイスラエルでも14人の子どもが負傷したと報告されています。暴力が猛威を振るうとき、その代償を払うのは子どもたちです。死傷者の数は、単なる数字ではなく、それらは若い命なのです。その多くが未来を絶たれました。
このような事態の激化がもたらす影響は、非常に大きく、停戦後も続くため、子どもの権利実現の可能性に暗雲をもたらし、子どもたちや家族を危険にさらし続けています。
多くの子どもたちにとって、今回は過去15年間で5回目の戦闘となりました。多くの子どもたちは、暴力にさらされ続けることによる長期的な心理的影響を受けながら生きています。
燃料不足のため、ガザでの電力供給は1日4時間しかなく、生きるうえで不可欠なサービスに影響を及ぼしています。井戸や 海水淡水化プラントからの水の供給も不足しており、安全で清潔な水の確保が懸念されています。私たちは今朝行われた燃料輸送を歓迎し、重要な人道的物資のガザへの輸送をさらに増やすよう要請しています。
ユニセフは、パートナーとともに、影響を受けた5万人以上の人々に行き渡るだけの緊急保健用品を現地で提供しています。また、メンタルヘルスや心理社会的なサポートを提供し、子どもたちや家族を必要に応じて利用可能な保護サービスにつなぐよう取り組んでいます。ユニセフは、8月末にすべての子どもたちが無事に学校に戻れるよう、パートナーとともに取り組んでいます。
ユニセフは、すべての子どもたちとその未来のために、数十年にわたって続く戦闘を、長期にわたる政治的・平和的な解決に導くよう、すべての当事者にあらためて呼びかけます。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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