世界最大の人道支援物資倉庫、開設60周年~ユニセフ親善大使リーアム・ニーソンが訪問【プレスリリース】
危機下の子どもたちに命を守る物資を
【2022年10月5日 コペンハーゲン/ニューヨーク発】
デンマーク・コペンハーゲンから世界各地の最も弱い立場に置かれた子どもたちに、命を守る緊急物資を届けている、ユニセフ(国連児童基金)物資供給センターが、設立から60周年を迎えました。
コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターは、アフガニスタン、エチオピア、パキスタン、南スーダン、ウクライナ、イエメン、および新型コロナウイルス感染症の流行地域などの世界各地で起きている人道危機に対し、医療機器や医薬品、衛生用品、学用品、衛生設備などの物資を輸送しており、特に近年その数量は記録的なペースで増加しています。
ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは、「子どもたちの人道的ニーズはかつてないほど高まっており、コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターの役割も、これまでになく重要なものとなっています」と述べています。「危険にさらされているすべての子どもたちが危機を乗り越えて日常を取り戻せるよう、必要な支援物資を届ける一層の努力を私たちがすることこそ、この60年という節目を記念する最善の方法です。ユニセフは、これからの60年も、いつでもどこへでも、命を守る支援物資を届けていきます」。
今年、コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターから出荷した緊急物資は、これまでに48万トンにのぼります。これには、ウクライナの危機対応のため、1,400台の貨物トラックで輸送された、1万484トンの支援物資も含まれています。ウクライナへの支援物資には、助産キット、緊急医療キット、家庭用衛生用品など80万点以上の緊急キットが含まれます。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に対応するため、コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターは、新型コロナワクチンへの公平なアクセスを目的とした国際的な枠組み「COVAX」において、ワクチンの調達、輸送、物流を主導しました。2021年2月の最初の出荷以来、ユニセフ物資供給センターは146の国・地域に17億回分の新型コロナワクチンと、数百万本もの注射器、冷蔵設備、医療従事者を感染から守る個人保護具を安全に輸送する手助けをしました。
先週、60周年記念事業の一環として、ユニセフ親善大使のリーアム・ニーソン氏がコペンハーゲンの物資供給センターを訪れ、アフガニスタンの子どもたちに向けて輸送される支援物資の梱包を手伝いました。
リーアム・ニーソン親善大使は、「緊急事態が発生し、子どもたちが家や学校、地域社会を離れることを余儀なくされたとき、コペンハーゲンにあるユニセフの倉庫から送られる物資が生死を分けることがあります。酸素吸入器、水を浄化する錠剤、蚊帳、バレーボールから学校そのものまで、ユニセフは24時間体制で子どもたちに物資を届け、彼らが生き延び、成長するのを助けているのです。それは、24時間365日、ノンストップです!」と述べました。
1962年に開設され、現在では世界最大の人道支援物資倉庫であるこのユニセフ物資供給センターは、ユニセフのグローバルな物資供給と物流を担う施設です。開設以来、何万もの輸送機、船、トラック、列車が、世界各地の紛争地域や自然災害の被災地などの緊急事態下で暮らす子どもたちのために、数え切れないほど多くの命を守る支援物資を積んで、コペンハーゲンを出発しています。
ユニセフの物資供給部門は、昨年、160の国と地域の子どもたちとその家族のために、計71億8,100万米ドル相当の物資とサービスを調達しました。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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