朝日賞に建築家の妹島和世さん、歴史学者の吉田裕さん、物理学者の永長直人さん、QRコード開発の原昌宏さん

朝日新聞文化財団主催  学術、芸術などの傑出した業績を顕彰

株式会社朝日新聞社

 株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)と公益財団法人朝日新聞文化財団(理事長:中村史郎・朝日新聞社代表取締役会長)は、2025年度朝日賞の受賞者を、下記の通りに決定しました。

 朝日賞は、学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大な貢献をした個人または団体に贈ります。(主催:朝日新聞文化財団)

2025年度 朝日賞受賞者 】(敬称略・順不同。年齢は2026年1月1日現在)

妹島 和世

吉田 裕

永長 直人

原 昌宏

■ 妹島 和世 (せじま・かずよ) 69歳 建築家

透明性豊かな、人々が集う開かれた建築の実現

■ 吉田 裕 (よしだ・ゆたか) 71歳 歴史学者

「アジア・太平洋戦争」の実態解明と戦争体験の継承

■ 永長 直人 (ながおさ・なおと) 67歳 理化学研究所プログラムディレクター

量子物質における創発電磁気学の開拓

■ 原 昌宏 (はら・まさひろ) 68歳 (株)デンソーウェーブ 主席技師

QRコードの開発


■ 贈呈式

朝日賞ブロンズ像

 2026年1月29日(木)、東京都内で「朝日スポーツ賞」「大佛次郎賞」「大佛次郎論壇賞」「大岡信賞」とともに贈呈式を行います。後日、取材のご案内をいたします。

 受賞者には、正賞のブロンズ像(佐藤忠良氏作)と副賞(1件500万円)を贈ります。

朝日賞 https://www.asahi.com/corporate/award/asahi/

 学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大な貢献をされた個人または団体に贈ります。原則として年度賞とし、毎年1月から12月までの業績を対象とします。長年にわたる業績に対してお贈りすることもあります。

 1929年(昭和4年)に朝日新聞創刊50周年記念事業として創設しました。一時、文化、福祉、体育の3部門に分かれていましたが1975年度に「朝日賞」を総合賞とし、「朝日社会福祉賞」、「朝日体育賞」(現在のスポーツ賞)を独立させました。1992年(平成4年)に朝日新聞文化財団が授賞事業を引き継ぎました。受賞者のなかから後年、ノーベル賞や文化勲章を受けられた方も多く出ています。

【選考委員】 ※五十音順、敬称略

 青柳 正規 (多摩美術大学理事長・元文化庁長官)
 伊東 豊雄 (建築家)
 稲葉 カヨ (国立研究開発法人日本医療研究開発機構監事)
 上野千鶴子 (社会学者)
 梶田 隆章 (東京大学卓越教授)
 榊  裕之 (奈良国立大学機構理事長)
 俵  万智 (歌人)


 中村 史郎 (朝日新聞文化財団理事長・朝日新聞社代表取締役会長)
 坂尻 顕吾 (朝日新聞社取締役 コンテンツ統括/編集担当)

 

受賞者のみなさんの業績と略歴 (年齢は2026年1月1日現在)

※2026年1月1日付朝日新聞朝刊で詳報   

妹島 和世 (69歳)

建築家、東京都庭園美術館長

 金沢21世紀美術館や香川県立アリーナ、ルーブル美術館ランス分館といった数々の建築群を、妹島和世建築設計事務所として、あるいは西沢立衛氏とのユニットSANAAとして手がけてきた。金属やガラスを多用したデザインはモダニズム建築の系譜だが、研ぎ澄まされた美意識に貫かれ、透明で浮遊感があり、環境に開かれた場となっている。人々が集う新しい建築を常に提案し、プリツカー建築賞などを受賞。国際的にも女性建築家のトップと目されている。

 

 せじま・かずよ 1956年茨城県生まれ。日本女子大・同大学院で学んだ後、伊東豊雄建築設計事務所に勤務。87年に自身の設計事務所を、95年にSANAAを設立した。2004年開館の金沢21世紀美術館やルーブル美術館の分館(12年)などを手がけ、25年には円熟味を増した香川県立アリーナがオープン。東京都庭園美術館長も務める。横浜国立大名誉教授で、文化功労者。


吉田 裕 (71歳)

歴史学者(日本近現代軍事史・政治史)、一橋大学名誉教授、東京大空襲・戦災資料センター館長

 岩波新書「アジア・太平洋戦争」著者、「岩波講座アジア・太平洋戦争」共編者として、「アジア・太平洋戦争」という視角から、日中戦争や太平洋戦争を包括的にとらえることを提唱した。新書大賞とアジア・太平洋賞特別賞を受賞した中公新書「日本軍兵士」(2017年刊)は、旧日本軍が兵站や軍事医療を軽視し、多数の兵士たちが主に餓死や病死で命を落とす様子を克明に描き、25年刊行の「続・日本軍兵士」とともに幅広い読者を得た。

 よしだ・ゆたか 1954年、現在の埼玉県入間市生まれ。米軍基地・航空自衛隊基地の離着陸の音を聞いて育つ。東京教育大学で大江志乃夫・家永三郎、一橋大学大学院で藤原彰に学ぶ。83年に同大助手。専任講師、助教授を経て96年から教授。2018年に退職し、翌年から東京大空襲・戦災資料センター館長。著書に「天皇の軍隊と南京事件」「昭和天皇の終戦史」「日本人の戦争観」など。


永長 直人 (67歳)

理化学研究所基礎量子科学研究プログラムディレクター

 物性物理学において、原子核のポテンシャルや他の電子からの影響で生まれる量子力学的な実効的電磁場「創発電磁場」という概念を提唱し、理論体系を築き上げた。これにより、従来理論では説明困難だった現象を解明し、未知の現象を次々に予言した。中でも、磁場をかけずとも電子のスピンに流れが生じる「スピンホール効果」が現実的な物質でも起こるという2003年の予言は、「スピントロニクス」と「トポロジカル物質」という2分野を大きく発展させた。

 ながおさ・なおと 1958年兵庫県生まれ。80年東京大学工学部卒、83年同大物性研究所助手、86年理学博士号取得。98年同大大学院工学系研究科教授、2023年同大名誉教授。24年から理化学研究所基礎量子科学研究プログラムディレクター。05年仁科記念賞、18年紫綬褒章、藤原賞、20年米国科学アカデミー外国人会員など。


原 昌宏 (68歳)

(株)デンソーウェーブ エッジプロダクト事業部 主席技師

 読み取りやすく、大容量の情報を扱える新たな二次元コード「QRコード」の開発を主導した。独自のパターンを持つ三隅の四角形「切り出しシンボル」によって読み取りが速く、汚れや破損にも強い。特許を無償開放したこともあり、1994年の誕生以降、用途は産業のみならず、ウェブへの誘導や、キャッシュレス決済、電子チケットなど消費者に広がっている。社会や産業の発展に世界的な貢献をした日本発のイノベーションと言える。

 はら・まさひろ 1957年、東京都出身。80年、法政大学工学部卒業後、日本電装(現デンソー)に入社。識別コードと読み取り技術の開発に携わる。現在はデンソーウェーブ主席技師として、QRコードの用途拡大などを行う。日本、欧州、米国の発明賞のほか、2023年学士院賞・恩賜賞を受賞。日本棋院の囲碁大使も務める。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区築地5-3-2(東京本社)
電話番号
03-3545-0131
代表者名
代表取締役会長 中村史郎・代表取締役社長CEO 角田克
上場
未上場
資本金
6億5000万円
設立
1879年01月