【震災で生まれた人々の“境界線”を描く社会派ミステリー】 中山七里『境界線』 8/5発売
45万部突破の話題作『護られなかった者たちへ』の続編
宝島社は、震災後の東北を舞台に行方不明者の戸籍売買の闇を描いた小説『境界線』(宝島社文庫)を8月5日(月)に発売します。本書は、2021年に映画化され注目を集めた、『護られなかった者たちへ』に続く“宮城県警シリーズ”の続編で、今年1月に刊行されたシリーズの完結編『彷徨う者たち』(NHK出版)を含む3部作です。共通する登場人物も多く、シリーズとしての魅力もありながら、それぞれが独立した話になっているため単独で読むこともできます。
『境界線』は、震災によって妻子が行方不明になった刑事・笘篠(とましの)誠一郎のもとに、7年後、妻の訃報が届くところから始まります。笘篠は遺体を確認しますが、それは妻を名乗っていた別人のものでした。なぜ、どのようにして妻の戸籍を偽っていたのか、遺体の身元を探るうちに浮かび上がってきたのは、震災後の混乱と喪失によって生まれた様々な「境界線」です。生死の境界線。街に残る被害の境界線。そして、人々の心の境界線。犯人はどうして「境界線」を飛び超えてしまったのか。中山七里氏が復興への祈りを込めて描いた、骨太の社会派ミステリーです。
【目次】
第一章 「生者と死者」
第二章 「残された者と消えた者」
第三章 「売る者と買う者」
第四章 「孤高と群棲」
第五章 「追われる者と追われない者」
解説:葉真中顕
シリーズ累計55万部! 佐藤健・阿部寛出演 2021年映画化! シリーズ1作目『護られなかった者たちへ』
仙台市で他殺体が発見された。拘束したまま飢え苦しませ、餓死させるという残酷な殺害方法から、担当刑事の笘篠は怨恨の線で捜査する。しかし被害者は人から恨まれるとは思えない聖人のような人物で、容疑者が一向に浮かばずにいた。捜査が暗礁に乗り上げるなか、2体目の餓死死体が発見される。一方、事件の数日前に出所した模範囚・利根は、過去に起きたある出来事の関係者を探っていた――。
宝島社文庫『護られなかった者たちへ』
発売日:2021年7月21日/定価:858円(税込)
中山七里(なかやま・しちり)プロフィール
1961年、岐阜県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作『さよならドビュッシー』にて2010年にデビュー。2011年発売の『連続殺人鬼カエル男』も同時に最終選考に残った。「岬洋介」シリーズをはじめ、「御子柴弁護士」シリーズ(講談社)、「刑事犬養隼人」シリーズ(KADOKAWA)などの著書多数。また、『さよならドビュッシー』『連続殺人鬼カエル男』『ドクター・デスの遺産』『セイレーンの懺悔』『夜がどれほど暗くても』など映像化作品も多数。
宝島社文庫『境界線』
発売日:2024年8月5日
定価:900円(税込)
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