じゃらん宿泊旅行調査 2023【都道府県魅力度ランキング編】
総合満足度1位は大分県 食は石川県が2年ぶりに1位を奪還 特産品・お土産は北海道が調査開始以来、初の1位獲得
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(JRC、センター長:沢登 次彦)は、全国1万5,572人の宿泊旅行者を対象に「じゃらん宿泊旅行調査 2023」を実施しました。この調査は、観光などを目的とした宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態を調べるもので、今年で19回目となります。2022年度(2022年4月~2023年3月)の主な結果は以下の通りです。
【総合満足度】
1位大分県、2位鹿児島県、3位北海道。温泉+αのコンテンツが大分県の魅力
■大分県が2021年度10位から大きくランクアップして1位に。コロナ禍を経て、宿にゆっくり滞在する旅からアクティブな旅の需要が戻る中、温泉を軸に持ちながらも、まち歩きコンテンツを多く擁する点が評価された。
【地元ならではのおいしい食べ物が多かったランキング】
1位石川県、2位北海道、3位富山県。海鮮系イメージの強い3道県がベスト3に。
■石川県が2年ぶりに1位に返り咲き。海鮮系の印象が強い地域が上位に入るが、肉類も健闘。ベスト10には5位に香川県と福岡県、10位に岩手県が入り、いずれも麺類が人気の県が新たにランクインした。
【魅力のある特産品や土産物が多かったランキング】
北海道が調査開始以来初の1位。海産物、菓子類などバラエティの豊富さが人気の要因
■1位の北海道は2005年の調査開始以来、初めての1位獲得。じゃがいもやミルクを使用した「しょっぱい系」「甘い系」菓子類の豊富さ、海鮮類、ラーメンなど多岐にわたるラインアップが魅力。2位の沖縄県、3位の石川県も同様にバラエティの豊富さが上位に入る要因と言えそう。
≪解説≫ 地域グルメは「一点集中型」から地域を支える「カルチャー」へ
グルメのランキングでは海鮮系が相変わらず強いものの、肉類・菓子類・お茶・日本酒など、その内容がバラエティに富んできている変化が感じられます。数年前に見られた一点集中型のマーケティングから、総合力、つまりその地域のカルチャーが感じられるか、ブランド力が求められてきていると言えそうです。またコロナ禍からの回復途上にある今年度の調査では、沖縄を訪れた方の「歓迎ムードを感じた」というコメントが印象的でした。地域全体でお客さまを受け入れる気持ちがきちんとお客さまにも伝わって、旅の満足度につながっていることが感じられます。
JRC 主席研究員 森戸 香奈子
調査概要
調査方法 インターネットによる調査
■1次調査
(1)調査目的 全国の宿泊旅行実施者を抽出することに加え、性・年代別の宿泊旅行実施率を知るために実施した
(2)調査時期 2023年4月1日(土)~ 2023年4月21日(金)
(3)調査対象 全国18~79歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
※2023年調査より、18歳・19歳を追加し調査対象者の年齢範囲を拡大している
(4)配信数232万2,266件
(5)調査内容 2022年度(2022年4月~2023年3月)1年間の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態
(6)回収数 8万3,500件(回収率3.6%)
(7)集計対象者 2万件
※2次調査において都道府県別、性・年代別の割り付けに合った回収が得られるように配信した
・配信数と割り付けについて
2次調査のセル別目標回収数は、「令和2年 国勢調査」の都道府県別、性・年代別の人口におおむね従うように47都道府県を5ランクに分けサンプル数を割り付けて配信した
ランクごとに6:5:3:2:1の割合で、合計約1万5,400件の回収を目標とした
・2次調査の配信数について
ウェイトバック値のバランスをなるべくそろえるために、県別に均等割り付けではなく、ランクを設けて割り付けを行った上で、1次調査および追加調査の旅行実施者3万2,573件を都道府県ごとに分配し、サンプル数を割り付けて配信した
※回収された8万3,500件のうち都道府県別、性・年代別に割り付けを行い2万件を抽出
性・年代別宿泊旅行実施率を算出
■2次調査
(1)調査目的 全国の宿泊旅行実施者に対して、宿泊旅行の内容を知るために実施した
(2)調査時期 2023年4月7日(金)~ 2023年4月21日(金)
(3)調査対象 3万2,633件(うち、同居家族モニター60件)
・1次調査において、「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人:3万2,573件
・追加調査において、「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人のうち、調査協力が得られた60歳以上の家族本人:60件
※調査回収難度が高い60歳以上の回収数を増やすために追加調査を実施した
追加調査は株式会社マクロミルの登録モニターのうち60歳以上の家族と同居しているモニターを対象として、該当家族が同席する上で回答という条件で実施した
(回収数6,839件<配信数13万2,454件 回収率5.2%>、2次調査対象者数60件)
(4)配信数 2万5,421件 (うち、同居家族モニター45件)
※配信数は対象者の中から都道府県別、性・年代別の割り付けに合わせてランダムに抽出した
(5)調査内容昨年度1年間に実施した全ての宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)の行き先と回数について、また一人最大3件までの個別宿泊旅行について具体的な内容を調査した
(6)回収数 1万5,629件(回収率61.5%)
(7)有効回答数 1万5,572件(うち、同居家族モニター33件)
(旅行件数ベース3万469件)
詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20230713_travel_02.pdf
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