世界最高水準の高効率モータを搭載した圧縮機の省エネ性能を実証
パナソニック株式会社 生産技術本部は、東北大学「東北発 素材技術先導プロジェクト」(文部科学省)の超低損失磁心材料技術領域(研究代表者 東北大学 牧野彰宏教授)が開発する新ナノ結晶合金NANOMET(R)を用いて製作した家電用モータを搭載する圧縮機を試作し、その省エネルギー性能の実証に成功しました。今回の試作は、平成26年12月に発表した小型モータの試作実証を基に、家電製品実用化を目指してモノづくり面でさらに工夫を加え圧縮機への搭載を実現したものです。
従来、NANOMET(R)をモータに適用した場合、その高飽和磁束密度、低鉄損の特徴から、家電製品の消費電力削減が期待されていましたが、今回の試作で、従来の電磁鋼板(ケイ素鋼板)を使用したモータに比べ約3%の効率改善を実証しました。さらに、このモータを圧縮機に搭載して圧縮機の性能を表す成績係数を約3%改善し、目標とする世界最高水準の高効率モータおよび高効率圧縮機が実現可能であることが確認できました。
今後は、早期商品化に向けて量産技術、および、長期信頼性の確立を図るべく開発を継続していきます。さらには、この技術を広く展開することでパナソニック商品の省エネ、ひいては社会的エネルギー問題の解消に寄与できるものと考えています。
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 世界最高水準の高効率モータを搭載した圧縮機の省エネ性能を実証(2016年2月25日)
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/02/jn160225-5/jn160225-5.html
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