ソマリア:不発弾で22人の子どもが死亡~ユニセフ、地雷リスク教育の強化を求める【プレスリリース】
【2023年6月10日 モガディシュ(ソマリア)発】
ソマリアで、放置された爆発物により20人以上の子どもが亡くなったことを受け、ユニセフ(国連児童基金)ソマリア事務所代表のワファア・サイードは、以下の声明を発表しました。
* * *
ソマリアのローワー・シャベル地方で、戦争残存物である不発弾が、子どもたちが遊んでいた場所で爆発したことにより27人が死亡し、そのうち少なくとも22人が子どもであったという報告に、ユニセフは深い衝撃と恐怖を覚えています。
犠牲者のご家族に深く哀悼の意を表するとともに、負傷者の一刻も早い回復をお祈りいたします。このような痛ましい事態で愛する家族を失うようなことがあってはなりません。
この悲劇的な出来事は、ソマリアのすべての紛争当事者が、兵器を慎重に扱い、既存の地雷や不発弾を除去し、子どもたちやコミュニティに対する地雷リスク教育を強化することの重要性を明確に示しています。
戦争残存物が、色鮮やかであったり、光っていたり、あるいは珍しい見た目であったりすると、子どもたちは、それがどれほど危険なものであるか知らずに近づいてしまうため、とりわけ、危険な目に遭いやすいのです。爆発性兵器は、どこで使用されようが、どれほど昔に配備されようが、今後何カ月にも何年にもわたり、子どもの最も基本的な権利を危険にさらし続けるのです。あらゆる状況において、子どもの安全が第一に考慮されなければならず、安全で保護された環境に対する子どもの権利を守るために、いかなる努力も惜しんではならないのです。
ユニセフは、現地のパートナーを通じて、被害に遭われた個人や家族への支援を行っています。
* * *
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。