霊芝市場は2027年までCAGR 8.1%で成長する見込み

2021年6月27日にREPORT OCEANが発表した新しいレポートによると、世界の霊芝市場は、2019年に30億9,730万ドル、2027年には50億5,980万ドルに達すると予測されています。

Report Oceanが発行した最新レポート「霊芝の市場：形態・エンドユース・性質別。機会分析と業界予測、2021-2027年」によると、2019年の世界の霊芝市場は30億9730万ドルで、2021年から2027年にかけて8.1%のCAGRを記録し、2027年には50億5980万ドルに達すると予測されています。

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同市場は、2021年から2027年にかけて、18億8,000万ドルの収益増が見込まれています。健康志向の高まりにより、ヘルスケア製品、栄養補助食品、化粧品・パーソナルケア製品への霊芝の利用が増加していることが、霊芝の市場動向の重要な要因となっています。

市場の概要

過去数十年にわたり、いくつかの免疫疾患を予防・治療するための天然薬物を開発する傾向と大幅な成長が見られます。霊芝の子実体は、中国、日本、北米、その他の地域で栄養補助食品として人気を博しています。さらに、霊芝に含まれる生理活性成分には、抗がん作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、抗酸化作用、免疫調節作用、免疫不全作用、抗真菌作用などがあると考えられており、免疫疾患の予防や治療のための機能性食品としても利用されています。さらに、霊芝をパーソナルケア製品の主要成分として使用するという需要も高まっています。これは、霊芝の優れた抗酸化作用、老化防止、シワ防止、美白、保湿などの特性によるものです。消費者の間では、合成原料ではなく、植物由来のオーガニック原料を使用した製品への関心が高まっています。しかし、霊芝製品は価格が高く、このことが霊芝市場の成長を妨げる要因になると予想されています。 

COVID-19の影響分析。

COVID-19の蔓延により、霊芝市場は労働者の確保ができず、生産能力に影響が出ています。さらに、卸売市場が閉鎖されたため、生産者は霊芝製品の販売をスーパーマーケットや電子商取引に頼らざるを得なくなりました。このように、霊芝の市場はパンデミックの影響を大きく受けました。しかし、霊芝は治療用製品とみなされているため、近い将来、需要が高まることが予想されます。これは、消費者が健康維持や免疫力向上のために栄養補助食品やニュートラシューティカル製品の消費を増やしているためです。
市場セグメントの概要

形状別

• 液体
• 粉末 

形態別では、2019年に粉末霊芝カテゴリーが霊芝市場の最大のシェアを占めました。粉末霊芝は、その汎用性の高さから様々な用途に使用されています。粉末霊芝の栄養成分は、生の霊芝と似ていますが、カロリーは低く抑えられています。さらに、どんな食品や飲料にも簡単に配合することができます。そのため、2019年は粉末霊芝セグメントが最大のシェアを占めています。しかし、液体霊芝セグメントは、予測期間中に高いCAGRで成長すると予想されています。液体版の霊芝エキスは、より少ない不純物で構成されており、消費者が特定の効果を求めて霊芝のサプリメントを選択する場合には極めて重要です。さらに、液体タイプの霊芝エキスは、粉末タイプに比べて霊芝の栄養成分が凝縮されています。さらに、液体は粉末に比べてキノコの栄養分が凝縮されているため、消費者にとって重要な要素であるオン・ザ・ビバレッジに簡単に添加することができます。

エンドユーズ別

• 食品・飲料
• 医薬品、栄養補助食品、栄養補助食品 
• 化粧品・パーソナルケア

エンドユース別に見ると、2019年の世界の霊芝市場では、医薬品、栄養補助食品、ダイエットサプリメントのセグメントが最大のシェアを占めています。霊芝は高い薬効があるとされており、以前は治療効果を期待して食されていました。霊芝の栄養補助食品への応用は、製品の改良と徹底した研究開発により、高い勢いで進んでいます。さらに、この分野の霊芝市場は、消費者の植物性サプリメントへの関心の高まりにより成長しています。しかし、化粧品・パーソナルケア分野の霊芝は、予測期間中に高いCAGRで成長すると予想されています。霊芝には、抗酸化作用、老化防止作用、シワ防止作用、美白作用、保湿作用など、肌に良い効果があるため、化粧品の原料として最適です。そのため、予測期間中、化粧品・パーソナルケア分野が最も高い人気を集めると予想されています。

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自然分野

• オーガニック 
• コンベンショナル

性質別に見ると、2019年の世界の霊芝市場では、従来型の霊芝が最大のシェアを占めています。従来型で調達されたキノコは比較的経済的で、工業生産に広く使用されています。従来型の霊芝は、価格や入手のしやすさの点で、有機栽培の霊芝よりもメリットがあります。
しかし、霊芝市場の予測期間中は、有機栽培のセグメントが最も高いCAGRで成長すると予想されています。有機霊芝製品は、すべて天然で非遺伝子組み換えの原材料を使用して製造されています。消費者は、自分が摂取する食品について十分な情報を得るようになり、また、健康志向の高まりにより、合成化学物質が健康に及ぼす悪影響についての知識や意識を持つようになっています。そのため、予測期間中、有機栽培の分野が高い成長率を示すと予想されます。

地域別の概要

地域別では、2019年はアジア太平洋地域が霊芝の著名な市場でした。霊芝とその製品は、この地域で何世紀にもわたって絶大な人気を博し、大量に消費されてきました。さらに、中国は霊芝製品の最大の生産国であり消費国でもあります。しかし、北米地域では著しいCAGRが見込まれています。 この地域の消費者は、ライフスタイルの変化に伴い、機能性食品・飲料を含む健康志向の製品を好むようになっています。そのため、植物由来の食品サプリメントの需要が高まることが予想されます。 

競合分析。

霊芝業界の主要企業は、Alphay International, Inc. (中国)、Bio Botanica, Inc. (米国)、Bristol Botanicals Limited (英国)、Ron Teeguarden Enterprises, Inc. (米国)、DXN Holdings Bhd. マレーシア）、Shanghai Gubao Edible Mushroom Co. 中国）、西安緑亜生物技術有限公司（中国）、福建省仙芝楼生物技術有限公司（中国）、北海道霊芝有限公司（中国）。(中国)、北海道霊芝株式会社(日本)、Nammex社(日本)。(日本)、Nammex (North American Medicinal Mushroom Extracts) などがあります。

調査結果のポイント

• 形態別では、粉末セグメントが2019年に1886.8百万ドルと霊芝市場に最も貢献しており、予測期間中のCAGRは7.80%で、2027年には3012.8百万ドルに達すると予測されています。
• 用途別では、医薬品・栄養補助食品・ダイエットサプリメント分野が2019年に1億3,280万ドルと最も霊芝市場規模に貢献しており、予測期間中のCAGRは7.50％で、2027年には2億5,150万ドルに達すると予測されています。
• 性質別では、従来型セグメントが最も市場に貢献しており、2019年には1894.2百万ドルでした。しかし、有機セグメントが最も高いCAGRで成長すると予測されています。
• 地域別では、2019年にはアジア太平洋地域が最も顕著な市場でしたが、予測期間を通じて北米が大幅なCAGRで成長することが予想されます。

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