秀吉(ヒデヨシ)の中国大返し(グレート・チューゴク・リトリート)に匹敵するスピード! 円城塔さんの最新作『去年、本能寺で』が発売から一週間余りで重版決定!
信長は転生して秀吉を叱りつけ、時をかける光秀は蝮の道三を分裂の危機に追い込む。精緻な史料読解と異形の想像力が和合する、珠玉の戦国×SF短編集
『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』で第76回読売文学賞を受賞し、2026年放送予定の『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のシリーズ構成・脚本を手がけるなど、いま国内外から注目を集める円城塔。その最新作のテーマは、なんと日本の歴史。

約4万年前、日本列島に最初に上陸した人類集団に紛れ込んだ〈探偵〉と〈助手〉の物語。黒人初の征夷大将軍・タムラマロが蝦夷(ガリア)の地にて記録した戦記。
伝説のアイドル親鸞の息子・善鸞が「修行ないないない悟りないないない」と歌ったツアーレポート。
そして織田信長が幾度となく転生を繰り返し、永遠にも等しい回帰を引き受けようとする表題作。
全編が年間ベスト級の傑作揃いです。
発売前から「征夷大将軍」に「コマンダーインチーフオブジエクスピディショナリィフォースアゲインストザバーバリアンズ」という斬新なルビが振られた箇所がX上で大きな話題に。発売後には書店で品切れ、品薄が続出するほどの好評を博し、「本能寺(ホンノージ)の変(インシデント)」後の秀吉の中国大返し(グレート・チューゴク・リトリート)に匹敵するスピード重版が決まりました。

かつて誰も読んだことがない歴史小説ーー円城史観フルスロットルの日本史を、ぜひ体感してみてください。
■ 書籍内容紹介文
戦国の世にシンギュラリティ到来!?――信長は秀吉の体たらくに憤り、幾度なく転生する。本能寺で没したはずの信長が増殖と拡散とを繰り返す表題作ほか、戦国随一の軍事・文事AIとして誉高い細川幽斎が、関ヶ原の戦いを前にして自らの越し方に思いを馳せる『幽斎闕疑抄』。黒人であった坂上田村麻呂(カエサル)が蝦夷(ガリア)に攻め入って阿弖流為(ウェルキンゲトリクス)と対峙する『タムラマロ・ザ・ブラック』。伝説のアイドル・親鸞の息子がアルバムツアーを敢行し、浄土(ピュアランド)へ衆生を誘う『偶像』など、精緻な史料読解と圧倒的な想像力を駆使して、時空をスキップする戦国SFラプソディ!
■ 著者紹介
円城塔(えんじょうとう)
1972(昭和47)年北海道生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007(平成19)年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2012年『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞、2017年『文字渦』で川端康成文学賞(表題作に)、2018年日本SF大賞、2025年『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』で読売文学賞を受賞。他の作品に『Self-Reference ENGINE』『プロローグ』『エピローグ』などがある。
■ 書籍データ
【タイトル】去年、本能寺で
【著者名】円城塔
【発売日】2025年5月29日
【造本】四六判変型
【定価】2,090円(税込)
【ISBN】978-4-10-331163-8
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