親が教えられないことを池上彰さんが教えてくれる！混沌とした時代を生きる小学生に必要な教養や知識を網羅した本が発売。

株式会社主婦の友社

2023年6月29日 07時30分

株式会社主婦の友社は2023年６月29日（木）に『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』池上彰・著（https://www.amazon.co.jp/dp/4074518082/）を発売いたしました。

「子どもには幸せで充実した人生を歩んでほしい」。親なら誰しもそう願うはずです。

しかし、この変化が激しい混沌とした時代に、子どもたちは何を身につければ幸せになれるのか。親自身も戸惑い、答えを探し求めているのではないでしょうか。

ジャーナリストの池上彰さんは「こんな時代だからこそ、小学生のうちから教養を身につけられるよう、子どもに働きかけてほしい」と話します。

池上さんの語る「教養」とはどんなものなのでしょうか？

教養のある子は自己肯定感が高くなる！

日本では長らく、勉強していい学校へ行き、給料のよい会社に入ることが成功のロールモデルとされていました。もちろん、それもひとつの生き方ではあります。しかし、デジタル化、グローバル化が進む現代では、選択肢はもっと広がっているのが現状。

ブログや動画の広告収入で暮らしていくとか、海外で起業してオンラインで仕事をするなどという、以前は想像すらできなかった生き方が珍しくなくなりました。

しかし、どんな時代にあっても、幸せに生きるために身につけておきたいものがあります。それが教養です。

「教養は、人生で困難にぶつかった時、助けてくれる人や情報にたどりつく道しるべになります。教養を身につけることでバランスのとれた行動がとれ、社会的に信頼される人にもなります。周囲から好意的に見られることで、自己肯定感も高まることでしょう。どんな時代にあっても、教養は人生のさまざまな局面で強い武器になってくれるのです」（池上さん）。

「子どもにうまく教えられない」に親たちも罪悪感が…

本書の担当編集は３児の母。小学生の娘の不意の質問に答えを窮してしまったのが、本書を企画するきっかけになったと言います。

「ロシアとウクライナの戦争のニュースを見ていた娘に、“プーチン大統領って悪人なの？”といきなり質問されたことがあります。日本の報道では、ロシアが戦争を仕掛け、兵士だけでなく市民が犠牲になっているという報道が多くされています。でも、どちらが悪いと断言できるのか、と思ってしまって…。こんなとき、池上彰さんなら子どもにもうまく説明できるんだろうなあと思ったんです」。

編集部が行った小学生の母親を集めた座談会やネットアンケート調査でも、親たちの歯がゆい気持ちが表れていました。

・小６の娘の情報源はTikTok。個人アカウントが発信するフェイクニュースを信じていて、周りに自慢げに言いふらすので、たまに怖くなります。とはいえ、自分自身もまったく時事問題をチェックできていないので、子どもに教えられるほどの知識はないのが現状です（中１・小６・小３の母）

・戦争のニュースを見ていた息子から「戦争ってママたちの時代にもあったの？」と聞かれて、「なかったよ」と答えて、話を終わらせてしまいました。深く聞かれても知識がないので、逃げてしまったというか…（中１・小６・小４の母）

・「地球温暖化ってなんで問題になっているの？」と聞かれ、「いい質問！知識を深めるチャンス」と思ったものの、自分自身、きちんと理解できていなかったようで、うまく説明できなかった自分にがっかり（小２の母）

小学生に必要な教養を５つの分野で厳選した本

本書は悩める親に代わり、小学生の素朴なギモンに池上彰さんが答えてくれます。１日１見開き読み進めていくと、必要な教養がしっかり身につく構成になっています。

取り上げたのは、お金・政治・歴史・SDGs・ネットの５分野。ただ、知識を得るだけでなく、いろいろな角度から物事を考えることで、世の中の仕組みやルール、ニュースを“自分ごと”として捉えられるよう、池上さんがわかりやすく解説しています。

本書を読むと、「教養に裏打ちされた説得力のある意見が言えるようになる」「物事やニュースの見方が変わり、興味の幅がぐんと広がる」「学校や仕事など進路を考えるときの道標が持てる」などが叶います。大人の学び直しにもおすすめです。

（お金の教養：キャッシュレス化は世界中で進んでいる！）

（政治の教養：居眠りしている政治家にも給料が払われる！？）

（歴史の教養：日本が外国から戦争を仕掛けられたら？）

著者紹介

池上彰（いけがみ・あきら）

1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年にNHK入局。1994年から「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、お茶の間でも人気に。2005年よりフリージャーナリストとして活動。難しいニュースを老若男女にわかりやすく解説することに定評がある。著書累計750万部超。児童書の監修も多い。