第72回 小学館児童出版文化賞候補作品、決定のお知らせ

「小学館児童出版文化賞」は、児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品および作家を毎年選定し顕彰してまいりました。

今回は、2022年3月から 2023年2月までに発表された、絵本、童話・児童文学、その他の出版物(翻訳･キャラクター･コミックスなどは除く)で、幼年ならびに少年少女に推薦したい優れた作品を対象として、審査委員･作家･画家･写真家･書評家・出版社･新聞社･児童文化団体･図書館･書店･読者から推薦を募り、作品を収集しました。児童出版文化賞事務局内の委員会にて予選を行い、以下の作品が今年度の候補作となりました。

【第72回　小学館児童出版文化賞　候補作品】

　　　　　

ジャンル：読み物

作品名	作者名	発行所	発行年月日
『あした、弁当を作る。』	ひこ・田中／著	講談社	2023年2月7日
『宇宙食になったサバ缶』	小坂康之、別司芳子／共著	小学館	2022年7月5日
『風さわぐ北のまちから 　　少女と家族の引き揚げ回想記』	遠藤みえ子／著	佼成出版社	2022年6月30日
『恋とそれとあと全部』	住野よる／著	文藝春秋	2023年2月25日
『シャンシャン、夏だより』	浅野竜／作	講談社	2022年5月17日
『ぼくたちはまだ出逢っていない』	八束澄子／著	ポプラ社	2022年10月

ジャンル：絵本

作品名	作者名	発行所	発行年月日
『あんまりすてきだったから』	くどうれいん／作  みやざきひろかず／絵	ほるぷ出版	2022年6月25日
『さかなくん』	しおたにまみこ／著	偕成社	2022年5月
『ちいさなトガリネズミ』	みやこしあきこ／作	偕成社	2022年11月
『なみのいちにち』	阿部結／作	ほるぷ出版	2022年6月22日
『橋の上で』	湯本香樹実／文 酒井駒子／絵	河出書房新社	2022年9月30日
『PIHOTEK 北極を風と歩く』	荻田泰永／文 井上奈奈／絵	講談社	2022年8月9日
『へんしん 　　すがたをかえるイモムシ』	桃山鈴子／作	福音館書店	2022年4月25日

（＊作品名五十音順）

　　　　　　

これらの作品を、審査委員の荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、富安陽子、森絵都(五十音順)の５名の先生方にご審査いただき、9月14日の最終選考会におきまして今回の受賞作を決定いたします。

受賞者には、正賞としてブロンズ像「わかば」(笹戸千津子作)、副賞として賞金100万円が授与されます。贈賞式は11月9日に都内にて行う予定です。

【小学館児童出版文化賞について】

「小学館児童出版文化賞」は、児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品および作家を毎年選定し顕彰するものです。本賞は1952年に小学館創業30周年を記念して「小学館児童文化賞」として創設され、1960年に「小学館文学賞・絵画賞」に改め、1996年以後は「小学館児童出版文化賞」に引き継ぎ発展させてまいりました。未来を担う子どもたちのために、多くの優れた作品が出版されることを願います。この賞がそうした出版活動に少しでも寄与できればと考えます。

◎小学館児童出版文化賞 公式サイト　

https://sho.jp/cpc_award