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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ガザ:子ども病院への攻撃~命の危機に瀕する100万人の子どもたち【プレスリリース】

燃料・医療品の緊急供給を

公益財団法人日本ユニセフ協会

砲撃により飛んできたがれきの破片が当たり、足を骨折し頭を損傷した11歳のリアスさん。アルシファ病院で、治療を受けている。(ガザ地区、2023年10月28日撮影) © UNICEF Video砲撃により飛んできたがれきの破片が当たり、足を骨折し頭を損傷した11歳のリアスさん。アルシファ病院で、治療を受けている。(ガザ地区、2023年10月28日撮影) © UNICEF Video

【2023年11月10日 アンマン発】


ガザ地区で子どもを治療している病院が攻撃を受け、医療行為がほとんど停止状態にあることを受けて、ユニセフ(国連児童基金)は地区で暮らす100万人の子どもたちの命が危機に瀕していると警鐘を鳴らし、医療施設に対する攻撃の即時停止と、ガザ全域の病院への燃料と医薬品の緊急供給を強く求めています。


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ガザ地区全域、特に北部地域において、保健医療サービスがほぼ全面的に破壊され、攻撃されているため、ガザ地区のすべての子どもの命が脅かされています。

 

過去24時間以上、アル・ランティシ小児病院とアル・ナスル小児病院での医療行為はほぼ停止しており、小さな発電機によって集中治療室と新生児集中治療室に電力が供給されているのみと報じられています。透析や集中治療を受けている子どもたちがいると伝えられているアル・ランティシ病院付近では、激しい攻撃や敵対行為が報告されています。

 

ガザ地区で支援を必要としている子どもや家族に届けるため、アルアリーシュ空港に届いたユニセフの命を守る支援物資。(エジプト、2023年10月30日) © UNICEF_UNI461615_Khaledガザ地区で支援を必要としている子どもや家族に届けるため、アルアリーシュ空港に届いたユニセフの命を守る支援物資。(エジプト、2023年10月30日) © UNICEF_UNI461615_Khaled

報道によると、アル・ナスル小児病院は9日の攻撃で再び被害を受け、救命機器などが損傷しました。ガザ地区北部にある別の小児病院は、破損と燃料不足のために運営を停止しており、別の産科専門病院は運営を維持するための燃料を切実に必要としています。

 

「子どもたちの命と健康に対する権利が否定されています」と、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のアデル・ホドルは述べています。「病院を保護し、命を守る医薬品を届けることは、戦争法のもとでの義務であり、今必要とされていることなのです」

 

ガザ地区の中部・南部地域にある医療施設は、負傷者の治療ですでに手が回らない状態でしたが、さらに密集した場所に避難してきた何十万人もの人々のニーズにも対応しなければならなくなっています。ますます増大しているこれらの課題に対処するためには、危機に直面している既存の保健医療サービスに支援を提供し、強化しなければなりません。

 

今回の敵対行為以前から、ガザ地区全域の小児保健医療サービスは深刻な危機的状態にありました。保健医療セクターには物理的インフラや医療機器が十分になく、水道供給なども停電によって頻繁に中断していたのです。

 

現在、70万人の子どもを含む150万人以上の避難民が、安全な水を手に入れるのに苦労し、劣悪な衛生環境で暮らしています。水を媒介とする病気やその他の病気のリスクは日に日に高まっており、特に子どもたちを脅かしています。

 

「ガザの子どもたち、特に北部で暮らす子どもたちは、危機に瀕しています。敵対行為が激化するなか、何千、何万の子どもたちがガザ北部に残っています。そうした子どもたちは行き場を失い、極度の危険にさらされています。私たちは、保健医療施設に対する攻撃を直ちに停止し、北部地区を含むガザ全域の病院に、燃料と医薬品を緊急に供給することを求めます」(ホドル代表)

 

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ユニセフ・パレスチナ情勢レポートNo.5(2023年11月9日付)ハイライト

  • ガザ地区では毎日400人以上の子どもたちが死傷し、今回の敵対行為の激化以来4,324人の子どもたちが殺害されたと報告されている。

  • ガザ地区では150万人が避難民となっており、その半数が子どもたち。

  • ガザ地区にある病院の3分の1と、プライマリ・ヘルスケア施設の3分の2が閉鎖している。WHOによると、10月7日以来、235件の医療機関に対する攻撃が報告されている。

  • ヨルダン川西岸地区では、子どもたちが紛争に関連した暴力と不安に直面し続けており、10月7日以降、46人の子どもたちが殺害されたと報告されている。

  • ユニセフは、ガザ地区の避難所への給水車による水供給や衛生分野の支援など、56万人以上の子どもたちを含む推定100万人に支援を提供した。

  • ユニセフは、医薬品や消耗品を含む医療物資の提供を通じて、ガザ地区の保健システムやパートナーに対する支援を拡大している。11月3日~9日の間、ガザ地区の中部地域の1つの病院がトラック3台分の医療品を受け取り、3万人が恩恵を受けた。敵対行為の激化以来これまでに、女性や女の子、新生児を含む19万4,000人に救命医療物資が届けられた。

  • ユニセフとパートナーは、11月3日~9日の間、子ども2,600人を含む2,900人以上に、心理社会的支援を届けた。

  • ユニセフは、母親と赤ちゃんの栄養を支えるため、10万5,000人以上の授乳中の母親にサプリメントを提供している。そして、ガザ地区へのさらなる支援のため、3万3,300人以上の妊産婦と授乳中の女性に対する貧血治療の錠剤、6〜23カ月の子ども2万3,000人への高エネルギー・ビスケット、24〜59カ月の子ども1万6,000人への微量栄養素パウダーを、エジプトのアルアリーシュ空港に輸送した。


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ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」 ご協力のお願い

(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」を受け付けています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

 

1.  クレジットカード/ネットバンク/Amazon Pay/携帯キャリア決済/コンビニ払いから

https://www.unicef.or.jp/kinkyu/gaza/

 

2.  郵便局(ゆうちょ銀行)から

振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ガザ」と明記願います。

*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。


※公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。


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■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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