世界の金融を知り尽くした経営&投資のプロが語る、これからの日本が「買い」の理由とは?
メディアが伝える日本の未来は悲観的な話ばかり。日本の国力の著しい低下が喧伝される毎日だが、実はこれからの日本は明るい材料にあふれ、すでに世界から注目を浴びる存在となっているのだ。
GO BEYOND!(超えて行こう!).新たな奇跡が始まった
これからの日本の未来を考えると暗澹たる気持ちになる。そんなふうに感じている日本人が少なくありません。少子高齢化、財政難、老後不安、IT化の遅れ、円安、いつまでたっても上達しない英語力。そのうえ、台風や地震が多い災害大国でもあります。
しかし、これは本当の日本の姿なのでしょうか。間違いのない将来像なのでしょうか。わたしは経営者として、また投資家として、国内外で見聞きし、実感したリアルな情報と体験を踏まえて、このネガティブな情報の嵐に疑問を抱いています。
わたしは「日本はダメだ」という大合唱は相当に偏っていると考えています。金融の世界でもそうですが、「コンセンサスは間違う」のです。みんなが揃って「今後の状況はこうなる」と思えば思うほど、そのとおりにはならないものなのです。
実際、日本がバブル経済で絶頂のころを思い出すと、当時は今と真逆で、日本の未来に対して、一点の曇りもない快晴に見え、かくいうわたしも「これからは日本の時代だ」と舞い上がっていました。その後の悲惨な現実は皆さんもよくご存じのとおりです。
多くの日本人や世界中の人が「日本はダメだ」と言えば言うほど、わたしは確信を強めています。これからの日本は驚くほど面白い。少なくともこの先20年から30年の間、日本にとって大いなるプラスの時代がやってくるのです。
少し客観的に見てみると、日本には他国にはない長所がびっくりするほどあります。本書では感情論ではなく、具体的な根拠を示して、日本の優位性、豊かな可能性について語っていきます。
新型コロナウイルスの流行、そしてロシアによるウクライナ侵攻を経て、世界に新たな分断と障壁が生じました。以前とは異なる社会環境の中で、わたしたちがどう生きていくのかも重要な観点です。
その意味では、都会ではなく、日本の昔ながらの暮らしぶり、自然との共存から生まれた文化や価値観が生き残っている田舎に、そのヒントがあふれていると感じています。
そのひとつの例として、わたしがかねてさまざまな活動を続けている島根県奥出雲町の事例をご紹介します。古い日本がそのまま取り残されたようなところです。今よりも、より豊かに、幸せに暮らすための素晴らしいアイデアがここにはあります。
ニッポン人として大きなチャンスとなる時代の到来です。
少し見方を変えれば、日本は世界でいちばんこころ豊かに、幸せに暮らせる国になります。それだけでなく、今の世界が直面する多くの問題も解決できる可能性を、日本は秘めているのです。ぜひ本書を通じて、日本の将来性に着目し、積極的な第一歩を踏み出してください。
本書「目次」より
はじめに
【第1章】
ニッポンの時代がやってきた
【第2章】
ニッポン発見は、まだ始まったばかり
【第3章】
奥出雲で見つけたニッポンの魅力
【第4章】
世界の幸せはニッポンが運んでくる
【第5章】
ニッポンに投資をしよう
おわりに
著者プロフィール
多根幹雄 (たねみきお)
株式会社パリミキホールディングス代表取締役会長。株式会社パリミキアセットマネジメント代表取締役会長。 1959 年生まれ。1998 年から9年間、スイスにてM&Aとグループ企業の資産運用に従事。帰国後2013 年から投資運用会社の経営にかかわり、顧客との信頼をベースとした本格的な長期投資をめざしている。旗艦ファンドである「コドモファンド」は「一億人の投信大賞」を3年連続受賞 (2016、2017 年外国株式部門第一位、2018年国内株式部門第二位)。2017年より株式会社パリミキホールディングスの会長に就任。「トキメキ」と「あんしん」をテーマに、企業の再編と新しい事業展開に取り組んでいる。また、公益財団奥出雲多根自然博物館の理事長として島根県奥出雲町を中心に「暮らせる博物館」構想を推進中。著書に『スイス人が教えてくれた「がらくた」ではなく「ヴィンテージ」になれる生き方』(主婦の友社)、『あいのり投資 』(集英社)がある。
書誌情報
書名:ジャパン・イズ・バック
著者:多根幹雄
定価:1430円(税込)
サイズ、ページ数:四六判、160ページ
発売日:2023年10月13日
発売:主婦の友社
ISBN:978-4-07-455841-4
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4074558416
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17636718
※電子書籍もあります
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