マイナビ、全社員が「AI・ITを日常業務で使いこなす」ことを目指す3カ月間のオンライン研修プログラム「マイナビ文系AI塾」を初開催

約900名の社員が参加。受講者のAI能力レベルが大幅に向上

マイナビ

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全社員約8,000名を対象としたデジタルポータブルスキル(DPS)学習プログラムを、2025年7月より開始しました。
本プログラムは、すべてのマイナビ社員がAI・ITを「日常的に使いこなす」ことを目指しています。
今回、DPS学習プログラムの一環として講師に野口竜司氏を迎え、社員のAIリテラシー向上を目指す3カ月間のオンライン研修プログラム「マイナビ文系AI塾」を初開催し、約900名の社員が参加しました。

本プログラム実施の背景

急速に進むデジタル変革(DX)により、AIやITを日常業務のツールとして活用する力は、一部の専門職だけでなく、すべてのビジネスパーソンにとって不可欠な時代となっています。経済産業省が2024年7月に改訂した「デジタルスキル標準」でも、「企業がDXを実現するには、企業全体として変革への受容性を高める必要があり、企業に所属する一人一人がDXに理解・関心を持ち、自分事としてとらえている状態を実現する必要がある」と示されています※。

マイナビでは「デジタルポータブルスキル(DPS)」を、『職種を問わず、業務の効率化や生産性向上につながるデジタルツール(IT・AI)を効果的に活用するための基礎スキル』と定義しています。

今回の「マイナビ文系AI塾」は、デジタルポータブルスキル学習プログラムの一環として、職種を問わず全従業員のAI活用レベルを引き上げ、デジタルスキルの底上げと業務改革を全社に浸透させていくことを目的に実施しています。

※経済産業省「デジタルスキル標準

「マイナビ文系AI塾」概要

「マイナビ文系AI塾」は、マイナビ Executive AI Adviserの野口竜司氏を講師に迎え、生成AIをはじめとする最新のAI技術の基礎知識から実務での活用方法までを学べるオンライン研修コンテンツです。

本研修では、AIの仕組みや活用事例の解説に加え、日常業務でのAI活用のポイントや、業務改善・価値創出につながる実践的なノウハウを体系的に習得できます。

3カ月間・全5回のオンライン研修として任意参加で募集した結果、マイナビ社員約900名が参加し、AIリテラシーの向上に向けて積極的に取り組みました。

<具体的なコンテンツ内容>

■第1回:生成AIの今とプロンプトの書き方

生成AIの基礎知識や最新トレンドについて解説し、AIに指示を出す際に重要となる「プロンプト(指示文)」の基本的な書き方やコツを学びます。AI活用の第一歩として、誰でも実践できる基礎知識を身につける回です。

■第2回:ゴールデンプロンプトを使ってみよう

AIに高品質なアウトプットを出してもらうための「ゴールデンプロンプト(効果的な指示文)」の作成方法を具体的に紹介。実際に自分でプロンプトを作成・試行しながら、業務への応用イメージを深めます。

■第3回:現場でのAI活用紹介

実際に、マイナビの業務現場でAIがどのように活用されているか、具体的な事例を紹介します。自分の業務にAIを取り入れるヒントや、成功事例から学べるポイントを解説します。

■第4回:自分の業務をプロンプトエージェントで効率化

自分の担当業務に合わせて、AIを活用した「プロンプトエージェント(業務支援AI)」を設計・活用する方法を学びます。日常業務の効率化や省力化につながる実践的なノウハウを習得します。

■第5回:部門内カスタムAIアプリ企画ワークショップ

全5回の集大成として、自分の所属部門やチームの課題解決に向けて、カスタムAIアプリの企画・設計に挑戦するワークショップを実施しました。グループでアイデアを出し合い、AIを活用した新しい業務改善策を考える実践的な内容です。

目標設定支援アプリや、仮説思考を支援するAIエージェント等、さまざまな職種・働き方で活用できるアイデアが提案されました。ここで出たいくつかのアイデアは、社内での実装に向けて検討を進めています。

「マイナビ文系AI塾」の結果報告

「マイナビ文系AI塾」の受講者を対象に、第1回(受講前)と第5回(受講後)でAI能力レベルの変化について、AI活用人材に求められる6つの力を軸にアンケートを実施しました。

Lv.1(初級者)~Lv.5(上級者)で自己評価を行い、項目ごとにLv.3は「日常業務活用」または「応用活用」など異なる意味を持っています。

「AI活用マインド」「AIキホン理解能力」「AIユースケース応用力」のLv.3は日常業務活用レベルに相当し、「AI企画力」「AIプロンプト力」「AIマネジメント力」のLv.3は応用活用レベルに該当します。

【AI能力レベルLv.3以上の割合の変化】

 

<Lv.3(日常業務活用レベル)の項目>

■AI活用マインド: 24.6pt増加 (第1回:59.6%⇒第5回:84.2%)

■AIキホン理解能力: 50.8pt増加 (第1回:12.1%⇒第5回:62.9%)

■AIユースケース応用力: 29.8pt増加 (第1回:37.0%⇒第5回:66.8%)

<Lv.3(応用活用レベル)の項目>

■AI企画力: 27.1pt増加 (第1回:6.1%⇒第5回:33.2%)

■AIプロンプト力: 37.0pt増加 (第1回:17.5%⇒第5回:54.5%)

■AIマネジメント力: 15.4pt増加 (第1回:3.5%⇒第5回:18.9%)

【総括】

「マイナビ文系AI塾」の受講を通じて、全項目でスキルが大幅に向上しました。特に「AIキホン理解能力」は50pt以上、「AIプロンプト力」は37pt増加し、日常業務活用に加えて応用的なスキル獲得も進んでいます。この結果は、AI活用が個人の業務効率化にとどまらず、チームや組織単位での業務改革・価値創出などを後押しするきっかけとなると考えています。

また、受講者アンケートでは、「よりAIを身近に感じられるようになった」「開始前はプロンプトに対する知識も十分でないところから、全5回の受講を通して業務で活用する可能性を見出すことができた」といった感想が寄せられました。

今後の展望

今後のマイナビのデジタルポータブルスキル(DPS)学習プログラムでは、AIの日常業務活用レベルの社員割合をさらに高めていく計画です。

全従業員を対象に実施したアンケートでは、53期(2025年8月時点)で「AIを日常業務で活用できるレベル」と回答した社員は53.7%でしたが、今後は54期で80%、55期で85%、そして56期には90%まで引き上げることを目標としています。

また、第2回「マイナビ文系AI塾」の開催も2026年以降に予定しており、その他のDPS学習プログラムとして、eラーニングコンテンツや学習ツール導入、セミナー開催などを実施していく予定です。

これらの取り組みを通じて、AI・ITを日常業務で使いこなす層を拡張し、全社の実装力をさらに高めてまいります。

講師コメント

「マイナビ文系AI塾」の第1期を、予想を上回る多くの塾生の皆様と共に無事に完走できました。毎回の講義を通じて、社員の皆様の凄まじい熱気と、業務への実装に向けた強い意欲を肌で感じることができました。役員や部長職の方々までもが率先して参加されたことは、全社の本気度を象徴しています。

今回はマイナビに最適化した独自カリキュラムに加え、社内AIリーダーによる現場の生きたノウハウ共有も行い、実践的な学びの場となりました。第一期にとどまらず、今後も「マイナビらしい」AI活用をさらに拡張させるため、皆様と共に学びと挑戦を続けてまいります。

マイナビ Executive AI Adviser 野口竜司(のぐりゅう)氏

人事企画本部 責任者のコメント

私たちは、AI活用スキルを高めることが、個人の業務変革のみならず組織の生産性を大きく向上させイノベーションを生み出すことにつながると考えています。「マイナビ文系AI塾」では、AIに関する基礎知識に加えて日常業務における活用法、業務変革や新価値創造などに直結するクリエイティブな業務における具体的なヒントにつながる実践例を学び、参加者のスキルを大幅に高めることに成功しました。今後も、急速な成長、進化を遂げるAIの動向をしっかりと追いかけた上で、社員に対し業務で実践できるスキル実装を支援する取り組みを続けてまいります。

取締役 上席執行役員/人事企画本部 本部長 粟井俊介

デジタルテクノロジー戦略本部 責任者のコメント

当社は本研修を、デジタル変革を加速するための重要なステップと位置づけています。AIの活用は、業務効率化にとどまらず、社員一人ひとりの創造性を引き出し、新しいサービスや価値を生み出すための基盤です。私たちは、人とテクノロジーが共に成長し、挑戦し続ける文化をマイナビで育み、社会に革新をもたらす企業であり続けます。

上席執行役員/デジタルテクノロジー戦略本部 本部長 坂本一弘

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会社概要

株式会社マイナビ

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URL
http://www.mynavi.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号 パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155
代表者名
土屋芳明
上場
未上場
資本金
21億210万円
設立
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